年々歳々花相似たり 年々歳々人同じからず
毎年毎年、花は同じように咲くが、人の身は変わって同じではないという意味です。
人の世の移り変わり、人の命のはかなさをいったものですが、今回は子どもの成長は目まぐるしいということで引用してみました。
あっという間に大きくなる子ども。
心もどんどん成長していきます。
そこには言葉の発達も関係してくるようです。
子どもの成長と心の発達、そして、親との関わりを一緒に勉強しましょう。
根底にある考えも理解しましょう!
自分と他人が違うことを見つけると
自分と他人が違うことを区別出来るようになると、子どもは他人とぶつかるようになります。
そのぶつかりの中から様々なことを学び、心を育てていきます。
ただ、言葉を使って表現できない小さな時は、怒ったり、泣いたりして、自分の感情をストレートにぶつけてきます。
そこで、親が、その気持ちを受け止め、言語化してあげることで、子どもは成長をしていきます。
言葉が発達することで、友達への思いやりや感謝などをすることが出来るようになります。
親が変わりに言語化していくことで、子どもが人との関わり方を覚えるのです。
子どもの行動を言語化するポイント
自我の芽生え
1歳ごろの自我が芽生える時期。
この時は本当にまだ言葉が上手く使えません。
イヤイヤしたり、何に対しても「ヤダ!」と言ってみたり。
否定することが増えてきます。
まずそこで私たちがすることは、
- 子どもの気持ちを代弁してあげる。
「ご飯食べたくないの?」 - 大人の考えを伝える
「食べないと元気がでなくなっちゃうよ」 - 子どもに決めさせる
「どっちにする?自分で決めてね」
自分で決めるのが大切です。
失敗したら、その子の学びになります。
小さな失敗と、親のフォローで、子どもの心を育てます。
個人的には、この時期の失敗ってとても大切だと思います。
私の周りに、失敗を極度に恐れる子ども(大人)や、もっと出来なきゃいけないと思ってる子がいます。
人間は、挑戦して、失敗して、そこから学んで成長をする生き物です。
失敗なしには成長できないと言っても良いでしょう。
だからこそ、小さなうちにしっかり失敗を経験させて、大きくなった時に、何事にも挑戦できる心を養いたいと思っています。
ものの取り合い
自分と他人の区別がつき始めるかはトラブルが起こるようになります。
他人にも自分と同じように、心があるという理解がまだ出来ていません。
自分を優先するあまり、トラブルが起こります。
もし、相手を叩いてしまったら
「たたいちゃったね?」
「〇〇したかったの?」
「怒れたんだね」
と気持ちを代弁します。
そうすることで、自分の気持ちの表し方を学びます。
ものの取り合いをしたときの親の出方については、以前記事を書きました。ご覧ください。
自己主張・わがまま
〜したい。〜はやだ。という言動は、わがままにも取れますが、わがままと自己主張は違うものです。
- 信じて待つ「思い通りにならなくて辛いね」
- 見守る「泣いてもいいんだよ」
- 認める「自分で決められたね」
特に複数の選択肢がある中で、悩んでいる時(お菓子選びとか)「早く決めなさい!」と言ってしまいがちですが、待てる時は待ってあげましょう。
自分で決めたという達成感が、心を育てます。
葛藤
いつまでと泣いたり、イヤイヤしたり、怒ったり。
それは、自分のもやもやを言語化出来ないから、親にそのもやもやをぶつけてきます。
まずは、感情を表に出すことを許容しましょう。
ここで、感情の表出をやめさせると、子どもは感情に蓋をしてしまい、自分の感情を認識できなくなってしまいます。
感情に蓋をするのは、この時期よくありません。
小さい頃に感情をストレートに出すから、大きくなったときに感情をコントロールできるようになるのです。
この時期に「僕は怒っていいんだ」とか「悔しい」と自分の感情を認識できるようにしましょう。
また、子どもの感情を、大人が言語化してあげることで葛藤を乗り越えるすべや、言葉を身につけます。
まとめ
大人も、困ってることを話すと気持ちが落ち着きます。
子どもはまだその言葉を紡ぐことが出来ません。
大人が言語化することで、子どもは心が育ち、感情をコントロールするすべを学びます。
子どもと言葉を覚えて、心も体も一緒にスクスク成長していきたいですね。
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