「名前を見てちょうだい!」
学芸会でもやりますし、研究授業でもよく取り上げられる単元です。
この単元は、「段落に分けて、物語を読み深めていく」ことをねらいとしています。
特にこの単元は「人物」が変わると段落が変わりますね。
こんな風に、つぎつぎに人物がでてくると段落が変わる本を読んでいくと、子どももさらに理解が深まります。
「名前を見てちょうだい」を勉強した時に読むといい絵本を今回紹介します。
つぎつぎに人物がでてくる絵本

先ほども書いた通り、「名前を見てちょうだい」は、人物がどんどん出てくることで話が進んでいきます。
同じように、新しい人物がどんどん出てくる絵本を紹介します。
ペレのあたらしいふく 作:エルサ・ベスコフ
子羊の世話をする男の子、ペレが羊や近所の人たちの協力で、青い服を手に入れるまでの楽しいお話です。
ペレは上着が小さくなってしまったので、自分で羊の毛を刈り取った後、すき、紡ぎ、織り、染め、仕立てを家族や近所の人たちの助けをかりて上着を作り上げていきます。
近所の人の力を借りるところが、繰り返しになっています。
それぞれの工程と、そのお礼にみんなの仕事を手伝うペレの姿が、美しい自然を背景に生き生きとみずみずしく描かれます。
空とぶ船とゆかいななかま 作:バレリー・ゴルバチョフ
世界一のまぬけといわれる若者は、不思議な老人の助けで空とぶ船に乗りこみ、お城へと向かいました。
若者は、7人のゆかいな なかまたちの珍妙な特技で王さまの無理難題を解決し、王女と結婚することができるでしょうか?
王さまと九人のきょうだい 訳:君島 久子
中国の少数民族、イ族のあいだに伝わる、痛快な物語絵本です。
九人の名前は、九人にそなわった能力をあらわしています。
「ちからもち」に宮殿のはしらをなおしてもらったのに、ほうびをとらせるどころか、その能力を怖がって次々無理難題をふっかける王さまに、きょうだいは能力を生かしてたちむかい、ついにはひどい王さまをやっつけてしまうお話です。
次々でてくる9人の兄弟の超能力がわくわくしますよ。
おふろだいすき 作:松岡享子
ぼくはおふろが大好きです。ぼくはいつもあひるのプッカをつれてはいります。
お湯でからだを流したら、プッカと一緒にお湯に入ります。「あつくもないし、ぬるくもないし、ちょうどいいかげん。」ぼくがからだを洗っていると、ざぁーっと湯ぶねからカメが現れました。
すると、ペンギン、オットセイやカバ、クジラまで現れました……。こんな風に主人公の空想の世界、そしてたくさんの動物が、楽しいおふろ時間で出てくる、のびのびと描いた絵本です。
マンホールからこんにちは 作:いとうひろし
おつかいの帰り道、かどをまがると、道のまんなかにでんしん柱がたっていた。へんだな、と思ってちかづくと、それはマンホールから首だけ出したきりんだった…。そのあとにマンホールから出てくる動物は・・・。
毎日のなにげない暮らしの中にかくれている「不思議」を人気作家が描く楽しいナンセンス・ストーリーの傑作。おつかいに行くのが楽しみになりそうです。
不思議な世界に入り込む絵本

「名前を見てちょうだい」では、「つよい風がふいてきて、いきなりぼうしをさらっていきました。」という言葉とともに、ファンタジーの世界に物語が突き進んでいきます。
また、「帽子がとばされる」→「だれかが帽子をひろう」→「名前を見てちょうだい」と言う→帽子の名前がちがう」という繰り返しの構造で話が進んでいきます。
2つの物語の構造をとらえておくと、読みが深まります。
これは、5年生で学習する「注文の多い料理店」でも同じですよね。
「風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。」という描写から山猫軒のあるファンタジーの世界に2人の紳士が入っていきます。
また、扉の注文を読んで、紳士が都合のいい解釈をしていくというのも繰り返しの構造ですよね。
合わせてこんな絵本を読むのはいかがでしょうか?
不思議の国のアリス 作:ルイス・キャロル
ごぞんじ、「不思議の国のアリス」。
ウサギを追いかけてアリスがトンネルをくぐっていくと、そこはファンタジーの世界ですよね。
世界で一番有名な、ファンタジーの世界に飛び込む描写ではないでしょうか?
わんぱくだんシリーズ
おなじみの3人、けん、ひろし、くみは、今作ではなんと海の中のおとぎの世界へ!
それというのも、偶然、浜辺で子ガメを助けたからなのですが……。
わんぱくだんの3人が集まると、決まって不思議なことが起こるんです。
大きなカメが波の中から現れ「みなさんを 『りゅうぐうじょう』に ごあんないします」と言ったとき、3人はもちろん怖がったり遠慮したりしません。
「まあ、すてき!」「おもしろそう!」
大喜びで大ガメの背中に飛び乗り……。
海の中をもぐってもぐって、着いたところは、竜宮城!
美しい乙姫さまに迎えられ、おいしい料理をごちそうになったり、歌ったり踊ったり。
おまけに難破船の宝物を探しに行ったり。
「いいなあ、こんな冒険してみたい」と読者は思うこと間違いなし。
わんぱくだんって、いつも面白いことばかり!
さて、たくさん遊んだ3人が家に帰るとき、乙姫さまが差し出した「たまてばこ」。
もしかしておじいさん、おばあさんになっちゃう……?
わんぱくだんシリーズはこんな風に、日常から、ふとファンタジーの世界に飛んでいく物語ばかりです。
子どもが主人公なので、お話の世界に入りやすいかもしれません。
最後に

今回は、「名前を見てちょうだい」と一緒に読みたい絵本を、「つぎつぎに人物がでてくる絵本」と、「不思議な世界に入り込む絵本」をテーマに紹介しました。
実際に買ってみたり、図書館で借りてみると、子どもたちの世界が広がります。
寝る前に、一緒にお子さんと読むことができたら、最高ではないでしょうか?

小2のそれぞれの国語単元で読むといい絵本を紹介しています。合わせてご覧ください。




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