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【ESS(電子スクリーン症候群)】タブレット・スマホ・ネット・ゲーム依存の問題点とルール作り(2023.09.28追記)

子育て

学校でも1人一台タブレットが入りました。

みなさんの家庭ではどうでしょうか。

うまく使うルールを決めることができているでしょうか。

自分は、高校生時代、ガラケーを買ってもらって使っていましたが、それでもずっといじっていた記憶があります。

今はスマホになり、一家に一台タブレットがあります。

NetflicsやYouTubeも当たり前に 入ってきて、アニメも見放題。

つい見せてしまいがちなのですが、本当に大丈夫?

自戒も込めて、今回は、ESS(電子スクリーン症候群)についてまとめてみたいと思います。

ESSって何?

ESSは「電子スクリーン症候群」と呼ばれるものです。

スマホ・タブレットなどの電子スクリーンによる気分・認知・行動・社会性の障害です。

電子スクリーンにタッチして動くということは、脳にはとても刺激の強いことです。

博物館とかで、押すと説明が流れるボタンありますよね。

内容も聞かないのに、とりあえず子どもって押したがります。

これって脳にすごい刺激があるからなんです。

博物館ならその時だけですが、家にタブレットがあるということは常に強い刺激が家の中にあるということです。

タブレットの刺激に慣れてしまうと、他の遊びや、おもちゃでは満足しなくなります。

言葉の遅れや睡眠障害、粗暴な行動が見られるようになります。(ゲームや漫画の読みすぎと暴力性の関係の話とは別ですよ)

スクリーンを見ている間は、おとなしく何時間でも集中しているのですが、取り上げられると途端に落ち着きがなくなり、泣き叫んだり、スクリーンをせがんで泣いたり、親に暴力を振るったりします。

このような状態は一番ひどい状態ですが、ここまでくるとルールで守らせることはできなくなり、3週間以上スクリーン断ちをしなくならなくなります。

しかも、一度スクリーンを見ると元の木阿弥になってしまいます。

アルコール依存症や、タバコと一緒ですね。

スティーブ・ジョブズもタブレットを使わせなかった

みなさんご存知、アップルの創始者 スティーブ・ジョブズも自分の子供にはタブレットを使わせなかったことで有名です。

パソコンだといろんな情報を瞬時に集めることができて大変便利ですが、それは、大人になってからの話。

小さい時は、外で遊んだり、自分で手を動かしてみたりして直接的な体験が何よりも大切です。

対人関係能力や読み書き計算といった基礎学力は長い時間かけて少しずつ習得していくものですが、コンピュータースキルは、脳が完成した青年期以降でも十分使えるものになります。

私も高校生で初めてガラケーを買ってもらいましたが、1ヶ月もすれば、すぐ使えるようになりました。

みなさんもそうではないでしょうか。

リアルな体験も乏しく、他人とうまくコミュニケーションを取れないような人が、大人になってから魅力ある人間になるとは思えません。

さらには、どれだけプログラミングが上手くなっても、コミュニケーション取れない人が、人の役に立つような魅力的なアプリを開発できるようになるのでしょうか?

中学生でもこんな実態が

自分の持っていた中学校の生徒に、一日何時間スマホを触っているか聞いたことがあります。

中学校3年生で、休日は「8時間」という子が半数いました…(受験もあるのに)

子どもたちもやりすぎはよくないということは頭の片隅にはあったようで、受験勉強もあるので減らすと宣言しました。

さて、何時間と目標を言ったでしょうか

大体「6時間とか7時間」

1、2時間減っただけです。

それでも、生徒からすると、

「めちゃくちゃ減らしている。」

そうです。

いきなり少なくしようとか、きっぱりやめようというのが難しいというのがよくわかりますね。

自分も実は3歳からパソコンを触ってきた人間なので、あまり大きな声で人のことを言えません。

スマホもダラダラやってしまうのもよくわかります。

けれど、少しでも減らすことが自分の子どものためだと思って少しずつ減らしていこうと思います(おかげで、午前午後、毎日どこかで遊んでいてクタクタですが)

↓お時間ありましたら、私の育休の生活もご覧ください↓

でも、使用時間はお互い守りましょうね(笑)

ESSの予防のために

我々のできることは

・デジタル機器の使用開始はできるだけ遅く
・使用時間はできるだけ少なく
・使用時間を守らせるのは親の仕事。タブレットを取り上げて、どんどん外に出かけよう

ついつい、長時間ゲームをしているとガミガミ怒ってしまいがち。

でもガミガミ怒ったからって、親に隠れてゲームをするだけで何にも解決にはなりません。

子どもと「何時までに終わりにしよう」と約束を作り、やめられないのを見つけたら「終わりだよ」と伝えて、別の活動に誘導しましょう。

バトルになってしまうこともあると思いますが、

「もう怒りたくないから放置しよう。」

「好きなだけやらせて、そのうち飽きるだろう。」

はだめです。

子どもは自分で管理することができません。

大人でも、動画をずっとダラダラと見てしまうのに、子どもが自制して止めることができるでしょうか。

自分で止めることはできないと自覚した上で、子どもにアプローチをしていくことが重要です。

ネット・ゲームの依存が急増中(2023.09.28追記)

タブレットで今まで話をくくってしまいましたが、タブレットではなく、テレビで行う(PS4やSwitch)などのゲーム依存も増えています。

世界保健機関も「ゲーム障害」と定義をしました。

つまりゲーム依存症はれっきとした精神病と定義をしたのです。

ESSと一緒で、意志を強くもてばやめられるというものではなく、脳がやめられないように変化してしまうものなのです。

無理にやめようとすると、離脱症状というものがあらわれ、イライラしたり、集中できなくなるという症状が出てきます。

ゲームにはまる理由

現代のSNSゲームというのは、ひと昔前のやることが楽しいゲームとは構造が全然ちがいます。

人は、人との関わりを求めています。

そこを上手に突いたのが今のソーシャルゲームで、そのシステムの中に人との関わりや存への欲求を手軽に満たす要素があるのです。

また、それは集団の中での貴重な「自分の居場所」となっていきます。

そしてその環境で、協力したり尊敬されたりという一般社会では得られにくくなった人間関係の刺激を得られるようになっています。

スマホやゲーム機を取り上げるということは、子どもたちにとっては「居場所を取り上げられる」という感じになってしまうのです。

「スマホ依存防止のために、親と共有の管理アプリを入れよう」とよくいわれますが、そのためには親子間のコミュニケーションが良好である必要があります(そうでないと拒否されます)。

しかし現実としては、スマホやゲームを禁止する方向で主に罰を用いて対処される親御さんが多く、これは一歩まちがえると、親子関係の悪化からますますゲームの世界に居場所を求める、という悪循環となる危険性があります。

ゲーム依存になりにくい子のパターンというものが研究でわかっています。

それは「遊び友達がいる」、「家族とたくさんお話をする」なのです。

すなわち問題は「寂しい」 ことなんです。

もう一つの問題は「つまらない」こと。

つまらないとか退屈は人生の大敵なのです。

おもしろい時間の過ごし方がスマホをやることしかないというのが問題なのです。

だからこそ、スマホ・ゲーム以外の楽しいことを見つけていくことが大切になのです。

一緒に対策を考えていきましょう。

ルール作りに向けて 2023.07.18追記

やりたいことを一緒に探そう!(小学生向き)

長期休暇に入ると、学校がないので、ついついテレビやスマホと向き合う時間も増えてしまうのはとてもよくわかります。

ただ、お盆などもあって普段よりも子どもと向き合える時間ができるのもこの時期です。

どのようにして有意義に過ごさせるか考えたいですね。

ゲームやテレビを見る時間について、ルール作りをするのは大切です。

「利用時間を決める」

「やるべきことをやったらOKにする」

子どもと相談しながら「1日〇〇分」と決めていけると良いです。

また、ホワイトボードや付箋、カレンダーなどを利用し、「やりたいことリスト」を作成するのもおすすめです。

「好きなだけ寝る」や「のんびりする」などの、比較的すぐ実現するもの。

「キャンプをする」、「旅行にいく」などのハードルの高いものもOKです。

そしてやりたいことに優先順位をつけて整理をします。

子どもと一緒に計画を立てることで、何をしようか考えるだけでワクワクできますし、何ができたら充実感が出るのかが具体的になります。

もちろん夏休みの宿題や、家の手伝いなども計画に入れていくと良いですね。

夏休みの最終日は「やりたいことリスト」がどれだけ消化できたのかチェックしましょう。

達成感や充実感が得られます。

何をするにしても、子どもが「どんなことをしたいのか」と言うことと「納得している」ことが大切です。

子どもの声に耳を傾けながら、ゲーム以外に熱中できることを一緒に見つけていきましょう。

ルール作りで子どもと気をつけること(中学生向き)

中学生になってくると、スマホやゲームを自分でどんどん使っていきます。

親としては、ある程度節度を守って使ってほしいところです。

ただルールを決めても、だんだん子どもは守らなくなるといったことはないでしょうか?

そこで親がイライラして子どもと衝突する…なんてこともあるかもしれません。

そこで、提案です。

ルールを押しつけるのではなく、「約束」を自分からするように導いてみるのはどうでしょうか?

まずは、依存症や犯罪に巻き込まれる心配など、スマホやネットの危険性を具体的な事例をあげて伝えます。

そのうえで、自分を守るために必要なルールを子ども自身に考えさせます。

そして、子どもが自分自身でルールを決められたことを褒め、守れると信じて見守りましょう。

見守るのも大切な愛情です。

さらに、ルールをきちんと守っている時こそ、

「自分で管理できていて、えらい!しっかりしてきたね!」

と親の気持ちを伝えましょう。

また、子どもの成長や環境の変化に合わせて、定期的にルールを見直すことも大切です。

親から見てどうでもよいようなことが、子どもにとっては必要なことがあります。

子どもの状況や気持ちをしっかり受け止めて、子ども自身の意志でよりよいルールに改善していけるようにともに考えていきましょう。

まとめ

依存症とは 「依存対象につかわれる「人生」を送ることです。

そして失うのは「健康」と「思い出」と「可能性」です。

寿命が延びたって、十代は十年しかありません。

もしお子さんに依存傾向がみられましたら、お子さんにとってつまらない今を脱するよい機会だと考え、明るいゴールを設定してお子さんとともに向かってみてはいかがでしょうか。

・子どもはメディアの自己管理はできない
・約束を作って、終わる時間になったら「終わり」と伝えましょう
・どんどん外に出かけて楽しい体験をさせましょう
・使用時間を守らせるのは親の仕事!
・子どもが成長したら、一緒にルールを考えて守っていけるようにしていきましょう
スーさん
スーさん

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