みなさんは、平方根の導入をどうやっていますか?
平方根の導入に関しては、私は、啓林館の教科書の教材に準じて、授業を行っています。
今回は、その様子をお伝えします。
本時のねらい
正方形の一辺の長さについて考えることを通して、新しい数(平方根)の存在に気づく
授業の様子

最初の発問「1~9平方センチメートルの正方形をノートに書きましょう」
生徒は5mm方眼のノートを使っています。
「1~9平方センチメートルの正方形をノートに書きましょう」
と最初の発問を投げかけます。
実際にノートにかける正方形は、1,2、4、5,8,9平方センチメートルの正方形になります。(8平方センチメートルは書き忘れました)

特に、2、5,8の正方形は、生徒は最初思いつきません。
最初に見つけた生徒が出たら「2平方センチメートルの面積の正方形もかけるのかー!」と称賛します。
一人出てくると、周りの生徒も気づく生徒が出てきます。
注意
ここで、発問を「9平方センチメートルまでの正方形」を書くことは一つテクニックです。
「いろいろな正方形を書きましょう」とすると、1,4,9,16,25・・・と、以下の図のように、正方形を書いていって、迫りたい内容に行き着かないおそれがあります。

なので、書かせる正方形は、ある程度制限をしましょう。
1辺の長さはいくつ?
全員で、正方形がどのようにかけるか確認をしたあと、ねらいに迫る発問をしていきます。
「さて、面積2の正方形の1辺の長さはいくつ?」
子どもたちは???となります。
それはそうですよね。「2乗して2になる数」を生徒は知らないからです。
ある生徒は、定規で1辺の長さを測り始めます。
「1.5cm」とか「1.4cm」と生徒は言います。
ここで更に「1辺が、1.5cmだったら、 $1.5×1.5=2.25$ だよ。1辺が1.4cmだったら、$1.4×1.4=1.96$だから、やっぱり面積は2にならないね。長さ違うじゃん!」とさらに探究を促します。
「じゃぁ、実際、1辺の長さはいくつなのかね?次の時間にもっと詳しく見ていくよ」と授業を閉じます。
さらに細かく見てみると・・・
今年はすんなりここまで行き着いたので、もう少し、深堀りしてみました。
「今わかったのは、この正方形の1辺の長さは、1.4より長くて、1.5より短いってことだね。じゃぁ、次はいくつぐらいと思う?」
生徒からは、「1.45を調べる!」とか「1.43を調べる」と出てきます。
「電卓を使って、1辺の長さをもっと詳しく調べてみよう」とさらに追究をさせました。
生徒の中には1.414ぐらいまでは探究した生徒が出てきました。
1辺の長さを挟み込んでいくことで、√2の値が絞り込めることを確認して、今後の授業に繋げられるようにしました。
最後に

今回は平方根の導入で授業記録を書きました。
平方根を持って、実数について全ての学びが終了します。
子どもたちも、中3になって新しい数を学ぶとは思っていなかったことでしょう。
その驚きをこの時間で味わわせたいですね。
皆さんはどんな導入を行っていますか?是非コメントで教えて下さい。

平方根について、他にも授業記録を記事にしています。合わせてご覧ください。
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