小学校では、各学年で数の概念を拡張していきます。
1年生では、
・100までの数
2年生では、
・1万までの数
(・簡単な分数)
3年生では、
・1億までの数
・小数(小数第一位まで)
4年生では、
・億や兆までの数
5、6年生では、
・小数(小数第○位 もっと小さく)
(・真分数、仮分数、帯分数)
を学習します。
どこでも出てくるのは2つの数の大小比べです。
どうやって数の大小って比べるんでしょうか。
その見方は子どもは元々持っています。
高学年になればなるほど、当たり前だけど、説明しようとするとなかなか難しくなります。
教材研究
とりあえず1から5を1回ずつ使って、2つの数を用意し、比べてみます。
例1
$$53214,41325$$
どっちが大きいですか?
もちろん、53214と即答できます。
例2
$$54321,54312$$
これではどっちが大きいですか?
54321ですね。
1万の桁から各桁を比べていくと、10の位の数値が違うことに気づきます。
10の位が2の54321が大きいと分かります。
小数ではどうでしょう。
例3
$$5.4321,5.4312$$
やっぱり$1/1000$の位の数が違うことから、5.4321の方が大きいと気づきます。
つまり、
「上の位から順番に数を比べていって、大きい数がでてきたら、そっちの方が大きくなる」
ということに気づかせたいのです。
準備物
・数比べボード(下のように各学年の数比べで必要な位の書いた紙)
・UNO(0~9までのカードが欲しい)
です。
なぜ、トランプではなくUNOかというと、
・トランプだと0の数がないこと。
・UNOは数字で書いてあるが、トランプはマークなので数字が見づらい
からです。
UNOは自宅で持っている子どもに持ってきてもらうとラクです。ひとつあれば、6セット用意できます。
実践
例として、2年生「1万までの数」で考えてみます。
使う数字ボード
ルール
1、ジャンケンして先攻と後攻をきめる。
2、先攻が山札からカードを引いて、自分のカード置き場のどこかに置く。
3、後攻が次にカードを引いて、自分のカード置き場のどこかに置く。
4、繰り返して、数字を完成させる。完成した数字の大きい方が勝ち。
これ、何回か繰り返していくと、子供は8、9の数字は必ず大きい位に入れるようになります。
それを
「なんで?」
と尋ね、価値づけることで、大きさ比べのやり方の理解に繋げることが出来ます。
そこまで押さえたら、ルールを一部変えてみましょう。
・山札を2組にする
・小さい数が出来たら勝ちにする
・相手の場にもカードを置いて邪魔しても良いことにする
など様々なバリエーションが出てきます。
どのルールでも、数比べのコツは気づくことが出来るので、子どものやりたいを引き出しながら授業を展開しましょう。
他の実践
⇩こちらで数比べ、4年生の実践を公開しています⇩
今回は、大小比べをする方法をゲームで顕在化する教材を考えました。
一単元全てまとめてあるので、数比べの項をご覧ください。
最後に
いかがだったでしょうか?
ゲームは子どもがやる気になります。
それに、しっかりねらいをのせて授業することができればきっと効果は抜群です。
今回はどの学年でも同じように行える教材を用意しました。
統合的に数学を見れる子供を育てたいですね。
皆さんの実践もぜひ教えてください!
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