子どもを褒めるって難しい。
僕が担任しているのは思春期真っ盛りな中学生。
褒めたつもりが、逆効果なんて経験をしたこともありました。
今日は褒め方について考えてみようと思います。
褒める・叱るって難しい

子どもは、本当に様々です。
みんなの前で褒められるとうれしいって子もいれば、
それをされると恥ずかしいって思う子もいます。
全体の前で褒めると、後からその子に対する嫉妬が産まれて、トラブルが起きるということもあります。
私たち教師の一言で、人間関係を崩すこともあります。
どういうふうに対応していけばいいのでしょうか。
子供を褒めるとき・叱る時

子どもを褒めるとき
子供をほめるときってどんなときなんでしょうか
小学校や中学校、年齢において様々だと思いますが以下のタイミングが考えられます。
- お手伝いをしたとき
- テストや成績があったとき
- 思いやりの行動や気遣いができたとき
- 自主的に行動や活動をする姿が見られたとき(例えば勉強)
- 部活動で努力、成果があがったとき
- 友達や家族に優しくしたとき
- 目標に向かって努力できたとき
が考えられます。
親や先生の願いとして、家族の一員として自覚をもってほしい。
進んで人のために以後蹴るようになって欲しいという思いが伝わってきます。
子どもを叱る時
ではひるがえって子どもを叱るときはどんなときでしょうか?
- 兄弟げんかをしたとき
- 片付けをしないとき
- 約束やルールを守らない時
- 勉強をしないとき
- スマホやゲームをやり過ぎている時
- 時間を守らない、帰りが惜し時
- 何度も同じことを注意する時
なんてことが考えられます。
子どもたちには自主性を身につけてほしいと願う物の、時間の使い方や生活態度など日ごろの様子に対してつい叱ってしまう・・・なんてことがあるのではないでしょうか?
心に響く褒め方・叱り方

褒め方
子どもに「どんな時に褒めてほしいか」聞いてみると
- できなかったことができるようになったとき
- 当たり前のことでもできたとき
- テストでいい点が取れた時
- 落ち込んでいる時
- 言われる前に手伝いをしたとき
- テストの結果が出なくても、テストに向けて勉強を頑張ることができたとき
- 学校に行けたとき
- 部活の後疲れているとき
なんて声がありました。
勉強や、運動など、努力を続けたことへの称賛は子どもにとって嬉しいようです。
また、次への意欲につながることでしょう。
他にも、親子で一緒に頑張ったことなどは子どもの心の残りやすいようです。
さらには、子ども自身認めるような言葉がけや、褒められる時に温かい雰囲気を望んでいます。
単純に「ありがとう」という言葉、「お疲れさま」という言葉が嬉しい子もいるでしょう。
大切なのは褒めた直後
褒めた後の表情をしっかり観察しておきましょう。
うれしそうな顔をしていればよいのですが、もし、浮かない顔をしていたり、周囲をちらちらとチェックしていたら注意をしたいです。
もしかしたら、周りの友達とうまくいっていないのかもしれません。
ほめて伸ばそうという指導、自分もよく聞きますが、子どもの社会も、大人の社会と同じ。
結構複雑です。
ほめたからって上手くいかないことも多々あります。
親・教師の一言は、気を遣おう
「今日はみんなの前で、褒めてみよう」
「最近、あの子トラブルがあったな。みんなの前で褒めると今はまずいかな。あとで一対一、こっそり褒めておこう。」
そんな気の遣い方をしたいなと思っています。
ただ、こんなふうに書きましたが、ほんとに褒めるって難しいと感じたことが最近ありました。
ちょっと紹介します。
ある生徒は、普通の子も3倍、4倍、家庭で勉強をしてきます。次第にテストの点数も上がってきました。
最初のうちは、
「毎日、ほんとによく勉強してくるね。きっと力に変わるよ。」
と褒めていました。
その一言が嬉しかったらしく、家庭でも話題になったそうです。
そして、時が経ち、本当にその子の学力が上がってきました。
私は
「ついに花が咲いたね。もっともっと伸ばしたいね。」
と個別に褒めていました。
ある時、その子がテストの結果について友達と話していました。
そのことを聞いていた他の子が、
「最近テストの成績が上がってきていて、気になる。昔は同じぐらいの成績だったのに…」
と私に相談して来ました。
テストの点数が上がったその子の言い方が、少し天狗になって聞こえたそうです。
大人の世界でも嫉妬はありますが、子どもの世界でもあるんですね。
褒めるという一行為にも、いろんなところに影響がでると考えさせられた一幕でした。
逆に褒める力を使って、こんなこともしたことがあります。
授業中、集中力が切れてきたときに
「すばらしい、みんな先生の方を見て、集中して話が聞けていますね。これなら、明日のテストも大丈夫ですね。」
とか言ってみます。
嫌味なように聴こえますが、周りに一定数話が聞けている子もいるのは確かです。
だから、嫌な気持ちにならず、自分もがんばろうと、話を聞くようになります。
叱り方
逆に相手に響く叱り方はどんなしかり方でしょうか。
これも子どもに聞いてみました。
- いけないことをしたり、しようとしたとき
- 危ないことをしたとき
- 兄弟げんかをしたとき
- ゲームのやり過ぎや、だらだらし過ぎたとき
- 人に迷惑をかけたとき
- やるべきことをやっていないとき
- 勉強に集中できていない時
- 悪いことをしている自覚がない時
子どもは、悪いことは悪い!としっかり言ってもらった方が嬉しいと思っているようですね。
また、叱られる時に言われたい言葉や叱り方を尋ねてみると、
「叱られた理由を分かりやすく説明してほしい」
といっていました。
叱られたその時はいけないことをした認識がなく、反省できないときもありますが、何がいけなかったのか冷静になって、理解できれば次につなげることができます。
さらに、「どうすればよかったのか」を一緒に考えると効果的です。
問い詰めるのではなく、自分の言葉で考えさせるすき間の時間と余裕をもたせることが大切です。
どなって強いことばかり言うと、謝ることで精一杯になってしまいます。
それではもったいないです。
子どもが次どうすればよいのか考える余白を作りましょう。
また、自分の経験上、強い言葉で怒られることは、どの年代(大人でもですが)受け入れがたく、反省につながりにくいという感触を持っています。
大切なのは、寄り添うこと、叱った後も、子どもが前向きになる一言「あなたのためを思って言っている」ことを伝えることです。
避けたい叱り方
手をあげる
当たり前のことですが、子どもの行動を暴力に頼ってコントロールしてはいけません。
手は上げなくても過度に攻め立てたり、言葉の暴力を使うのもだめです。
一瞬効果があるように見えますが、子ども自身の内面の育ちや変化にはつながりません。
恐怖による支配につながりマイナスです。
過去を引き合いに出す
「またこんなことをして」
「いつも同じことをいっているでしょ」
「これ何回目?」
同じことを繰り返すとつい言ってしまいがちなこのセリフ。
しかしこれらは過去を引き合いに出してきて、今の行為について叱っていることになります。
実はこの叱り方も意味はありません。
もし過去のことを本当に理解しているのであれば、子どもは同じことをするはずはないのです。
子どもは過去を忘れて、今を生きる存在です。
「今、ここで」起こったことを叱ることを意識しましょう。
まとめ

叱るって難しいです。
叱った後、親の方が胸の奥から嫌な思いがこみ上げてきます。
叱ることはダメなことではありません。
子供の成長のために叱るのです。
そこを覚えていれば、どのように子どもに声をかければよいかが見えてくると思います。
親や先生の発言は子どもたちに大きな影響を与えます。
発言次第で、子どもの力を大きく伸ばすこともできれば、萎縮させてしまうことにもつながります。
・褒める場面はいろんなところにあります。注意の裏返しでも使える。
・叱るときには、子どもになぜダメだったのか、次はどうすると良いか一緒に考えよう
こんな記事も書きました。ご褒美で釣るのはいいことなのでしょうか?ぜひご覧ください。

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