今回は、「なかよしだけど」という教材です。
低学年は、大きな絵から色々考えて授業をしていくことが多いですね。
案外、絵を見て主人公の「ここがダメ!」と断じて終わりの授業になってしまいます。
そこをもう一歩踏み込めるように発問を考えてみました。
主題名
「なかよしだけど」 相手も自分も気持ちよく B(8)礼儀
ねらい
遊びに来た友達の行為を「なにか、へんだな。」と思う「ぼく」の姿を通して、相手も自分も気持ちよく過ごすために大切なことを考えさせ、自他ともに気持ちよく過ごすことのできる愛猿谷ふるまいをしようとする実践意欲を育てる。
あらすじ
こないだ、「ぼく」の家に友達が遊ぶに来た。しかし、①約束の時間よりも前に「ひまだから」とやってきて、靴を脱ぎっぱなしにした。②お母さんが「ジュースをどうぞ」と持ってきたら「あ、はい」と一言だけ言った。③帰る時間になったら、「じゃあ、またね。」と帰っていった。その様子を見て「ぼく」は「何か、変だな。」と思うのだった。
授業の実際

T:今日は「なかよしだけど」というタイトルで勉強をしていきます。テーマは、「相手も自分も気持ちよく過ごすために」です。早速、読んでみましょう。
(教材の絵を見て、本文を読む)
T:じゃあ、感想を聞いてみます。教えてください。
C1:「またね。」は「お邪魔しました」っていうべきだと思います。
C2:「あっはい。」の返事も「ありがとうございます。」って言うべきだと思いました。
C3:約束した時間を守って、友達の家に行くといいと思います。
C2:家に上がったら、靴を揃えるのも大事だと思います。
C1:私も、靴を揃えるのは大事だと思いました。
C2:早く来てしまったら、「早く来たけどいいかな?」と聞くといいと思います。
C3:帰る時に「またくるね」という挨拶もあるといいと思います。
T:みんな、こうするといい、っていうところがたくさん見つかったね。ところで、なんでみんな直したほうがいいというの?
C2:自分の家と同じで過ごしてはいけないと思う。
C3:ジュースとかも、自分のお母さんからもらうわけじゃないから。
T:ん?自分の家みたいに過ごしちゃいけないの?
C3:友達の家が汚れてしまうからいけない。
C1:好き勝手するのは、友達の気持ちがよくない。
C2:私もそう思う。遊びに来て欲しくないと思っちゃう。
T:なるほど、じゃぁ、この友達がちゃんとするとどうなのかな?いいことあるのかな?
C2:ぼくは嬉しいと思うよ。
C1:家を綺麗に使ってもらえて、嬉しいと思う。
C3:「また(遊びに)来てね」って思えるんじゃないかな。
T:なるほど、そうやって、相手も自分も気持ちよく過ごすことはとても大事なんだね。ところで、それって、友達の家だけ?
C1:仲良い家族でも大事だよ。「ありがとう。」とかいうのも
C2:学校でも、コンビニでも。
C3:保育園でも、児童館でも、ちゃんとすることは大事だと思う。
T:そうか、今回は、友達の家の話だったけれど、どこでも、今日考えたことは大事にしないといけないんだね。ついつい気が緩んじゃうことない?そうか、ないか。じゃぁ、今回考えたことを続けていきたいね。
授業を終えて

さて、今回はテーマは、「相手も自分も気持ちよく過ごすために」でした。
普通に、子供たちは、資料を見れば「ここがダメ!」ということは言うだろうなと予測していましたし、案の定、出てきました。
ここで大事なのは、「なぜダメなのか?」を深掘りをしたり、メリット・デメリットを自覚させることだと思います。
そこで、「なんでみんな直したほうがいいというの?」、「この友達がちゃんとするとどうなのかな?いいことあるのかな?」と尋ねました。
最初の2つ、3つの意見は、まぁそうなんだけれど、本質じゃないよね。という意見が多いです。意見を出しながら、メタ的視点に立たせることで、「そりゃいけないよね」と気づけるようにしていくのが大事だと考えます。
今回は、「友達の家だからダメ」と言う意見から「友達が嫌な気持ちになる」と言うことまで思考を深めています。
これは、メタ視点で教材を見れたからですよね。とかく低学年は、「自分が」と言う視点で話を進めます。国語とかでは「意見を言うのが大事」で、「他者を意識して話を聞き合う」のは中学年ですが、道徳では、少しでも他者意識に気づかせたいです。
こんなふうに、本質に気づけるように意識をしています。皆さんはどんな発問をしますか?ぜひアイデアをコメント欄に教えてください!

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