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【啓林館 わくわくさんすう1】1年生の算数はどう教える?「わくわくがっこう」の実践記録と集合・定義の重要性

指導案

今年初めて、1年生の算数を教えます。

ごく小規模の学校なので、1年生は2人しかいません。

言葉の読めない子どもに算数ってどうやって教えるんじゃ・・・と思いながら、手探りで授業を行っています。

一番最初の算数の授業。

「わくわく がっこう」の部分で、子どもから思わぬ発言がありました。

すごく嬉しかったので、その記録を残しておこうと思います。

ねらい

同じ仲間のものをまとめて囲み、ものの集まりに着目することができる                                                                               

児童の活動

T:これは何の絵かわかる?

S:学校の通学路の絵です。

S:花や人などが描いてあります。

T:そうですね。今日は、「仲間を丸で囲ってあげよう」と思います。

例えば、今、花という話がありました。花の仲間を、ぐるっと丸で囲んで見ましょう。

囲めた?隣同士確認して?一緒だった?じゃぁ幾つの仲間を丸で囲みましたか?

S:4つです。

T:4つだった?(電子黒板の掛け図に児童が丸を描いてくれて)合ってたか。じゃぁ完璧だね。じゃぁ他の仲間にもどんどん丸を打っていきましょう。

(児童が活動する)

S:花は、4つあります。なかまです。

S1:人で丸を打ったよ。「5人だった。」

S2:私は子どもで丸で打ったよ「4人だった。」

T:待て待て、人も子どもも一緒じゃないの?人数違うじゃん

S2:あーわかった。横断歩道にいる大人もS1は人で数えたんだね。私は、子どもで数えたから、大人は入れなくて4人の仲間で囲んだよ。

T:え?同じ人間でも、「子ども」と「人」だと、仲間の分け方が変わってくるの!?

S1:そうだよー。当たり前じゃん。

T:いやいや、すごい発見だよ。「人」や「子ども」で仲間を分けるか考えるので、変わってくるんでしょ。それはすごい発見だよ。だから言葉は大事に使わないといけないね。

子どもって言われたら、大人のおじさんは絶対仲間に入らんもんね。

S1:それで言ったら、人で分けたんだけど、「子ども」にすると、「大人」の人 1人だけ(絵には大人は1人だけ描かれている)、どの仲間にも入れないじゃん。これって、仲間にならなくて、丸を描けないよね。

T:S2はどう思う?

S2:仲間だから、2人、3人みたいにたくさんいないとダメなんじゃない?

T:おーそうか!1人だと、仲間にならないのか。それって実はすごい話だよ。大学でも、 1つって仲間なの?って話をしている。そこを考えていくのも大事だね。

でも、今回はS1の言うように、「仲間」だから、 2人はいないと仲間がいる気がしないよね。だから おじさん 1人は仲間にせず、丸打たないでおこうか。

でも 1人を仲間というのか言わないのかは、よくよく考えてみると面白いかもしれないね。

さて、まだ仲間はある?流石にないか。

たくさん仲間を見つけられたね。

授業を振り返って

小1初めての授業です。

実は、丸を囲って、仲間を作って終わりなんじゃないのかな。これって、算数の授業になるのかな・・・。なんて舐めてかかっていました。

感動ポイント① 集合に名前をつける『定義』の重要性

S1:人で丸を打ったよ。「5人だった。」

S2:私は子どもで丸で打ったよ「4人だった。」

T:待て待て、人も子どもも一緒じゃないの?人数違うじゃん。

この会話です。

子どもたちは、ちゃんと集合に名前をつけて、きっちりその名前に対して適切な集合に分けています。

この「名前(ラベル)」が明確でないと、他者と共通の認識で仲間分けをすることができません。

ちゃんと集合を区別して名前をつけていることが、すごい!と思いました。

感動ポイント② 1つのものは集合?集合じゃない?

S1:それで言ったら、人で分けたんだけど、「子ども」にすると、「大人」の人 1人だけ(絵には大人は1人だけ描かれている)、どの仲間にも入れないじゃん。これって、仲間にならなくて、丸を描けないよね。

T:S2はどう思う?

S2:仲間だから、2つ、3つみたいにたくさんいないとダメなんじゃない?

T:おーそうか!1つだと、仲間にならないのか。それって実はすごい話だよ。大学でも、 1つって仲間なの?って話をしている。そこを考えていくのも大事だね。

この部分です。

集合の個数に目を向けて、話が展開されています。

一つのものを集合と呼んでいいのか。

集合論の定義に関わる部分ですよね。

今回はそこまで厳密には指示を出さなかったので、濁しましたが、「1つのものを仲間(集合)として扱うか」は、問題を出す前にきちんと子どもたちと合意をとっておくべきでしょう。

普段の他の授業でも、このように定義に関わる疑問が出された場合、しっかり確認をしていく。

そもそも、定義に関わる疑問を評価し、算数の問題に当たることの大事さを感得させたいものです。

最後に

算数は積み上げの教科と言われます。

でも、まさか、1年生のど初っ端の1時間目から、集合論に関する疑問が子どもから出てくるとは・・・。

まあ、そこに気づいて一人戦慄しているのは、教員である私だけかもしれませんが(笑)。

でも、ただ仲間を丸つけて終わりではもったいない。

この丸つけが先々の算数・数学とどう関係していくのか。

これを考えていくことで、さらに教材研究や指導の幅が出てきます。

子どもにつけたい力を考えながら、どんな声かけが相応しいか、考えていきたいですね。

スーさん
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