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【探究型学習 知性】「頭の良さとは何か?」とは?現代教育で求められる知性の本質を探究型学習とからめて考える ー「頭のよさとは何か」(中野信子、和田秀樹)を読んでー

教育

生徒を見ていて、「頭いいな」と思う生徒はどんな生徒でしょうか?

問題をサクサク解いていく生徒でしょうか?

それとも、一つの問題に対して、様々な視点で考えられる生徒でしょうか?

それとも話していて、ウィットに富んだジョークの言える生徒でしょうか?

学校現場では「生きる力」とか「確かな学力」といった抽象的なワードが飛び交います。

もちろん生徒や先生それぞれ、頭の良さの定義は違っていいと思うのですが、この本を読んで、「頭の良さ」ってなんだろう、ここを突き詰めていかないと、いかんなと感じたわけです。

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一緒に考えてみましょう。

探究型学習ってなんで最近、流行りなの?

高校では、総合的な探究の時間と名前が変わり、重視されるようになってきました。

また、大学の入試も総合型選抜も増えて、いわゆる、問題が解けるかどうかの学力試験が必ずしも重要視されないようになってきました。

この背景ってなぜなんでしょうか?

copilotさんに聞いてみました。

探究学習が重視されるようになった背景には、教育現場の工夫だけでなく、社会そのものの変化という大きな外的要因がある。ここでは、カリキュラムが変わらざるを得なかった理由を整理して紹介する。

現代は「VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)」と呼ばれる時代に突入しており、技術革新や価値観の多様化によって未来を予測することが難しくなっている。こうした状況では、単に知識を覚えるだけでは対応できず、自ら問いを立て、考え、判断し、行動できる力が求められるようになった。

AIの進展も大きな要因である。AIが多くの仕事を代替するようになり、人間には問題発見力、創造力、コミュニケーション力、判断力といったAIには代替しにくい力が求められるようになった。探究学習は、こうした力を育てるための教育モデルとして位置づけられている。

企業が求める人材像の変化も無視できない。経団連の調査でも「主体性」「協働力」「課題解決力」が重視される傾向が明確になっており、企業側の要望が教育政策に反映される形で探究学習が導入された。社会のニーズが教育を動かしたと言える。

少子高齢化と労働力不足も背景にある。労働人口が減少する中で、一人ひとりが高い価値を生み出すためには、自律的に学び続ける力が不可欠である。探究学習は、自ら学び、考え、行動する姿勢を育てることで、こうした社会課題に対応する人材育成につながる。

国際的な教育潮流も大きな影響を与えている。OECDのPISA(学習到達度調査)では、知識量よりも思考力、問題解決力、協働的な学びが重視されており、日本の教育政策は国際比較を強く意識している。探究学習の導入は国際基準に合わせる動きの一環でもある。

大学入試改革も外的要因のひとつである。大学入試が「知識量」から「思考・表現・探究プロセス」を評価する方向へと変化し、総合型選抜や学校推薦型選抜では探究活動の成果やプロセスが重視されるようになった。この入試改革が高校教育を変え、その流れが中学校・小学校へと波及している。

探究学習が重視されるようになったのは、教育現場の都合ではなく、社会・経済・国際環境の変化という外的要因が教育を変えざるを得なくした結果である。変化の激しい時代を生き抜くために必要な力を育てるため、探究型の学びは今後ますます重要性を増していく。

なんだって。

もちろん、探究的な学びができるようになることは大事だけれど、本当に一律にいるんでしょうか?

いわゆる「読み書きそろばん」がきっちりできないのに、深みのある探究的な学習なんてできるのかな。なんて考えています。

アメリカのカリキュラムでは

アメリカの大学は、入るに易く、出るのに難しいと言われています。

大学に入るには、普段の学校の成績が重視され、いわゆるペーパー入試は少ないそうです。

だから、中・高の学習も、探究的な学びを重視しているようです。

入学試験にあたっては、今いる学校で何をしてきたかが大事なので、ボランティアをしたり、探究した成果を発表したりするAO入試的なものが盛んです。

ただ、アメリカでも基礎力が弱い子ほど、探究型学習は成立せずに、悲惨な結果になっているというデータもあり、日本型の詰め込み教育への揺り戻しが起こっているそうです。

逆に日本は、探究型学習を重視する。あべこべの事態が起きているわけです。

しかも、大学入試に使えるからって、高校生が大学の先生に探究の協力をお願いするという名のもと、丸投げ探究なんてことも起こっているようです。

入試のための探究なんて、まったく意味がないだろうに・・・。

なんて思ってしまいます。

スーさんの考える「頭の良さ」とは

自分の今持っている生徒から、こんなことを聞きました。

「自分の友達は、いわゆる不登校の中学生なんだけど、本当すごい。

家から自転車こいで、琵琶湖一周しちゃうし、海外にも1人でどんどん出ている。

そんな友達のことを見ていると、学校の勉強って本当に必要?なんて思っちゃう。」

確かにそうです。

そうやって、学校という枠を飛び出してどんどんチャンレンジしていく。

その経験を生きた知識として学習していく。

立派な「頭の良さ」だと思います。

自分のよくいく床屋さん。

その人は、理髪店としてとても繁盛しています。

やっぱり居心地がいいからですね。

その居心地の良さを作るには、いろいろ試行錯誤をしたのだと思います。

そうやって成功させたのにも「頭の良さ」はかかわってきているはずです。

何を言いたいかというと、基礎的な学力(いわゆる教科書で学習すること)は大事です。

それをできるようになる、覚えておくというのは生きるうえでとても大事なことです。

ただ、東大・京大ででるような難しい入試問題を解ける力があるはまた、別問題なのです。

というのも、数学の答えのある問題や、社会の用語を答える問題、AIが答えを出してくれます。

AIを使わなくても検索すれば社会の問題などはすぐ答えがわかるでしょう。

生きるうえで大事なのは、学んだことをどう活用するかなのです。

先ほど、理容師さんの話をしました。

彼は、もちろん有名大学が出ていませんが、自分の理容店で稼ぎを出すにはどうすればいいのか。

そんな最適解のない問いに挑み、一定の成果を上げることができたのです。

よくよく考えれば、社会に出ればそんな問題ばかりです。

私が大事だと思うのは、子どものどの成長段階で詰込み型の教育から、答えのない問題にアプローチするような教育に切り替えるかだけだと思うのです。

切り替わりは高等教育から

その切り替わりのタイミングは、高等教育(つまり大学)でいいと思います。

高校までは、答えのある問いに対してどんどん力をつけ、問を解決する武器をたくさん持っておく。

大学になったら、その武器を使って、答えのない問に挑んでいく。

そんな成長がいいと思うのです。

大学の先生は、答えのない問い(または、今は答えが見つかっていない問い)を作り、それに果敢にアプローチしています。

自分も大学の先生と一緒に研究をしていますが、やっぱり小・中の先生とは視座が違うなと思う時もあるのです。

そんな大学の先生と一緒に考え、新たな知を作っていく。

そんなふうに成長していくのがベストではないかなと思います。

最後に 頭の良さとは「知らない世界を自分のものにする力」

今回参考にした本の中に、こんな言葉がありました。

博士号というのは何か学問を修めた”しるし”としてもらうようなイメージがありますよね。一般的に。

でも指導教官だった先生から、「Ph.D はドクター・オブ・フィロソフィーだから、未知の事柄について切り込んでいって、わかることができるようになる能力に対して与えられるものなんだよ」と、そんな風に言われたんです。

ーP152.「頭のよさとは何か」

頭のよさについて、この言葉が一番本質をついている気がします。

それは学術の分野だけではありません。

自分の目の前に課題や問題が立ち上がったっときに、どのように解決するか。

課題に切り込んでいって、何かをつかむ。

それができる力を育てるのが、今、大事なんだと思います。

それは、探究型学習をすることが大事、というわけではないはずです。

今、学校現場で頑張っていることを十二分に活用し、ちょっと視点を変えるだけで、達成できると思います。

そんなことを大切に、日々の学習をどう構成するか、これからも考えていきたいと思います。

スーさん
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参考HP

「なんちゃって探究」「やらされ探究」…"非本質的な探究学習"で大学の先生たちが悲鳴を上げている《大学、行政、中学・高校が協力して解決を》
前編では、中学・高校で行われている「探究学習」が、大学の教員や研究者たちの負担になっていることについて、生徒・中高教員・大学教員や研究者それぞれの視点から、この問題がどのように見えているのかを紹介し…

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