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【学級目標 決め方】子どもと考える、成長できる目標の決め方

学級経営・生徒指導

目標を決めてもなかなか達成できない。

目標が、書いて終わりになってしまう。

そんなことはありませんか?

よく、「振り返りをして、目標を忘れないようにしましょう。」なんてこともしますが、結局できないなんてこともあります。

以前の記事で、学級目標や月の目標など、学級で目指す目標において大切にしたいことを書きました。

今回は、個人で決めていく目標にポイントを絞って書いていこうと思います。

なぜ目標は、立てて終わりになってしまうのか

子どもに「1学期の目標を決めて書きましょう」と言うと、次のような目標が出てきます。

例えば学習面なら、

・勉強をがんばる

・漢字をたくさん覚える

生活面なら、

・大きな声で挨拶を言う。

・授業中に意見をしっかり言う。

こんな目標だと、まず達成できません。

なぜだめなのでしょうか。

どんあ状態になったら、目標達成でなのかわからない

「どうしたら勉強をがんばった」「大きな声で挨拶が言えた」と言えるのか、生徒に聞いてみましょう。

きっと、言えなかったり、「毎日1時間家で勉強する」、「テストで百点をとる」と具体的になった答えが返ってくると思います。

大事なのは、「どうしたら、目標を達成できたといえるのか。」しっかりおさえることです。

達成したときの姿があやふやなので、子どももどうすればいいのかがわからず、目標を書いて終わりになってしまうのです。

いつまでにできればよいのか

人間は期限が決まっていないと、サボってしまうものです。

大人だってそうですよね。

2ヶ月後に提出の書類を、今から頑張って終わらせる人は少ないと思います。

1日前に思い出したように書類を片付ける人のほうが圧倒的に多いでしょう。

人間は期限が決まってないとサボる生き物なのです。

だからこそ、いつまでに目標を達成するのかを決めておくのが大切です。

到底できないような目標になっている

目標が高すぎて、本当にできるの?なんてことになっていませんか。

目標の姿はかっこいいけれど、その目標を達成するために一歩目が踏み出せなかったら目標を立てた意味がありません。

以上を踏まえて、目標を決めるときに大切な5つのポイントを紹介します。

目標を決めるうえで大切な5つのポイント

では、目標はどのように立てればよいのでしょう?

自分を成長できる目標の立て方、5つのポイントを紹介します。

難易度は、がんばれば達成できる「ちょいムズ」に設定

簡単に達成できる目標ならば、わざわざ目標を立てる必要性がありません。

難しい目標ならば、やる前から諦めてしまいます。

ゲームでもなんでも、あとちょっとでクリアできそうと試行錯誤するときが一番盛り上がります。

ちなみに、この「あとちょっとでクリアできる状態」が一番ドーパミン(興奮物質)が出やすい状態なんです。

目標も一緒です。

あとちょっと頑張ればクリアできそうという難易度の目標をたてることで、やってやるぞという気持ちになります。

期限を決める

期限を決めることはとても大切です。

期限を決めることで、ノルアドレナリン(集中力を高める物質)が出ます。

また、制限時間内に一部でも目標を達成できると、ご褒美としてドーパミン(モチベーションを高める物質)が分泌されます。

期限を付けることで、集中力やモチベーションを高めて、目標にぶつかっていけるわけです。

何をするかまで落とし込む

「漢字をたくさん覚える!」という目標では、漢字をたくさん覚えるために何をするべきかがわかりません。

大事なのは、「そのために何をするかです。」

例えば「一日1ページ感じの書き取りをする」、「漢字ワークを1ページ進める。」など具体的な行動まで、目標にすることが必要になります。

誰が見てもわかるような評価項目にする

「漢字をたくさん覚える。」では、どうすれば「漢字をたくさん覚えたことになるんでしょうか?」

そこが曖昧だと、がんばりようがなくなってしまいます。

そこで、「漢検3級をとる」とか、「毎週の小テストで、80点を取る」、「1日3つ漢字を覚える」など、誰が見てもわかるような評価項目にすることが大切です。

小さな目標に分割する

大きな目標と、小さな目標を分けるとよいです。

例えば、「漢検3級を取る」という大きな目標を作ったとします。

そのためには、漢検テキストを1冊解いて、過去問を解くといった勉強をする必要があります。

ただ、テキスト1冊勉強するのはハードルがあります。

そこで小さな目標は、「漢検テキストを1日3ページ進める」のようにして、20日かけて頑張るぞ!というふうにすると、取り組みやすくなります。

うまく行かなくなったら、改善点を考えて、より自分にあった「小さな目標」に変えればいいのです。

大事なのは、大きな目標を達成するために、小さな目標を積み重ねることなのです。

小さな目標を達成することで、ドーパミンが分泌されて、明日も頑張ろうという思いが出てきます。

学級で使う目標カード

自分の学級では、以下のような目標カードを作っています。

今まで書いてきた「目標を作るときのポイント」を板書したうえで、書かせます。

「学習の目標」「生活の目標」の部分→「大きな目標」

「そのためにどうする」の部分→「小さな目標」にするようにします。

個人目標掲示用(1学期)

最後に

今日は、目標の作り方について紹介しました。

今回のポイントは

  • 目標は、がんばれば達成できる「ちょいムズ」に設定
  • 期限を決める
  • 何をするかまで落とし込む
  • 誰が見てもわかるような評価を作る
  • 小さな目標に分割する

学級でも私生活でも、上手に目標を立てて自分を高めていきたいですね。

スーさん
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