今日は、学会で発表する!っていうけど、
なにするの?
どんな準備がいるの?
そんな話をしたいと思います。
そこまですごーく準備入りません。
練りにねった実践と、熱いハートがあれば大丈夫!(だと思うよ。)
みなさんも、これを読んで、LET’S challenge!
大会に申し込んで発表しよう
出る大会によってカラーが違います。
現場の先生向けの大会、大学の研究の発表の場となる大会。
さまざまです。
まずは自分にあった研究会を探しましょう。
申し込みをしたら、要旨をまとめて原稿を提出します。
発表当日はpowerpointを用意して発表という流れです。
当日の流れ(私が参加したことのある研究会から)
授業実践報告会
日本生活科・総合的学習学会 全国大会(例年6月)
A4 1枚要旨を用意。
- 口頭発表 15分
- 質疑応答 5分
- 指導助言 10分(現場の先生または大学教授)
という流れです。だいたいどの学会もこの流れが基本のようです。
日本数学教育学会 全国大会(例年8月)
A4 1枚要旨を用意。
- 口頭発表 20分
- 質疑応答 5分
- 指導助言 10分(現場の先生+大学の教授2人から)
でした。2人も指導助言に入ってくれるので、その分豪華ですね。
地区の教育実践発表会(日数教の下部組織)
A4 6ページ用意
- 口頭発表 25分
- 質疑応答 15分
- 指導助言 15分
でした。
これは、2時間かけて2つの実践の発表なので、すごく長めにとってあります。
地区だから、結構緩い感じですね。
学術論文系の研究大会
日本科学教育学会 定期部会
ここでは、実践発表というよりも学術論文寄りの発表会でした。
A4 4枚から6枚の原稿を用意(原稿の長さによって、申込料金が違います)。
- 口頭発表 15分
- 質疑応答 5分
学術論文が多いので、過去の研究を発表の中に組み込み紹介していきます。
ただ、最初からは説明できないので、文献紹介をして、核となる部分を説明していく必要があります。
要点だけを話すのは難しいです。
PowerPointってどれだけ準備すればいいの?
要旨は先程述べた通り全てを載せることはできません。
なので、本当に伝えたいことだけ要旨に載せて、残りの部分はPowerPointで補填して発表となります。
15分の発表となるとスライド15枚分。
20分の発表でスライド20枚ぐらいがちょうどいいくらいな感覚でいます。
準備時間
はじめて要旨を書くときに、すごく苦労しました。
自分は自治体の教育論文に毎年応募しています。
だいたい文字数にすると、12000字になります。A4 1枚だとだいたい1200字です。
だいたい自治体の論文を、学会発表用に加筆修正をして提出するのですが、どこを削ぎ落とすかがいつも悩みます。
参考文献や参考論文についても要旨のなかに入れる必要があるため、余計実践を書ける部分が少なくなります。
ただ、ある程度型を覚えると、半日あれば書き終えることができるようになります。
PowerPointも15枚って、すごく大変です。
自分も大学の卒論発表以来のPowerPointを使っての発表でした。
ワードやエクセルに比べて、使う機会がなかったため、どうすれば見やすいスライドを作れるかノウハウがありませんでした。
これについては、 「松上純一郎著 PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則」という本を購入して読んでみたら、半日で作れるようになりました。
コツをつかめば8時間ほどで要旨とPowerPointの大枠は完成できます。
後日、2時間くらい推敲をして、完成といったところでしょうか?
型を身につけて、何度も練習すると、どんどん書けるようになりますよ!
発表するといいことあるの?
みなさん、ここが一番気になると思います。
これだけ苦労して、自分に返ってくることってあるんでしょうか?
自分の思うメリットは
②来年度の指針が得られる
③もしかしたら、新しいポストに就けるかも…?
です。
自分の授業を客観的に再評価できる
研究授業で講師の先生や職場の先生に、一時間だけよく見てもらうのですが、単元を通して自分の実践はどうだったのかを振り返ることが力をつけるときに大切です。
研究授業で指導いただいたこと、指摘されたことが、研究授業の後、改善できたか。
自分の構想がぶれなかったか、これから活かせることはないか、客観的に見ることができます。
この繰り返しで次の自分の授業に向けてさらなるスキルアップが図れます。
来年度の指針が得られる
自由研究発表は、「今、ここまで自分の実践を積むことができました。ただこんなことで悩んでいます。」と伝えることが大切だと考えます。
よく、生徒のよい姿ばかりを書いてしまいがちですが、実は、うまくいかなかったことを、しっかり伝えることも大切です。
そうすればその点についてたくさん指導をいただけます。
そうすることで、解決の糸口が見つかるでしょう。
これを何年も積み上げていった先に、理想の授業が近づいてきます。
職場の先生とは違った助言が得られるので、また力がつきます。
新しいポストに就けるかも?
これは、あくまで、研究を続けた先の話です。
何人かの教授は、元校長先生だったかたもいます。
どうやって転職したか聞くと、学会発表のなかで声をかけられて、大学の方にいったという事例を何件も聞きました。
もし大学の場で働きたいというかたは、何度も発表すると、コネクションや人脈が広がり、新しいステージで働くチャンスができるかもしれません。
まとめ
必要なものは
・PowerPoint 15枚から20枚程度
・熱いハート!
発表するメリットは
・来年の実践への指針が得られる
・もしかしたら新しいステージで働くことができるかも?
です。
自分はライフワークとして学会に関わっていきたいと思います。
今のままだと70歳が定年になりそうですね。それまでまだ、40年教員ができるので、少しでも力量を高めたいと思います。
もし、困っていることがあったら相談に乗るので聞いてください!
逆にみなさんの学会体験談も募集しています。
少しでも、学会とか実践発表のハードルが下がって、やってみたいなという人が増えたら嬉しいです。
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