PR 本ブログはアマゾンアソシエイトに参加しています。

【1年 正の数 負の数 除法 割り算 指導案】正の数・負の数を含む除法における誤答

指導案

何回も正の数・負の数の除法の授業をしているのですが、今回面白い誤答が出てきました。

しかも一人ではなく、複数人。

もしみなさんは、以下のような誤答がでてきたらどうしますか?

生徒の反応について、今回は記事にします。

授業の様子

まずは、2つの問題を提示して取り組みました。

$6÷2=3$

$-6÷2=-3$

この2つは、小学校で勉強した「わり算の考え方」で「6を2つに分ける」「-6を2つに分ける」という考えで、子どもたちはすんなり答えに納得しました。

次に$6÷(-2)$を取り扱いました。

ここで、クラスの生徒5、6人は、「12」と商を出してきました。

しかもその生徒は数学の成績は良い生徒です。

なぜ、そう考えたと思いますか?

考えた生徒は「(-2)を割るということは、”ー”は言葉の意味を反対にするので、”2をかける”ということになる。だから$6÷(-2)=6×2=12$」とノートに理由を書きました。

みなさんはここで、どう反応しますか?

今回の授業では、複数この考えをした生徒がいたので、あえて最初に全体の場で取り扱いました。

この誤答から、逆数をかけるという反論をする生徒がいると考えたからです。

予想通り「逆は逆でも、逆数をかけると思う。小学校でやったじゃん。」と発言をしてきました。

つまり、計算方法は以下の通りになります。

逆数に計算については、教科書だと、後に学習します。厳密な証明はしないので、「お、小学校の学習を使えたね!」と価値づけました。

ただ、これではどちらが正しいか判断できません。

そこで、「もう一つ別の方法で答えを導き出して、答えが一致したらいいよね。なにか方法ある?」と問い直しました。

生徒からは出てこなかったので、割り算の確かめ算を使った方法を紹介して確認をしました。

2つの方法で答えが(-3)と導き出せたので、答えは「−3」と決着しました。

このあと「$(−6)÷(−2)$を考えよう」と話を進めました。

「今、使った考えを使って説明できるかな?」と理由もつけて考えをまとめる用意進めました。

逆数で進めた生徒と、確かめ算の方法で進めた生徒、半々くらいでした。

最後に

負の数の除法は、乗法になるという考えは今まで見たことがありませんでした。

けれど、今ままでの計算は、$3ー(−2)=3+2$のように、マイナスがプラスになりました。

減法が加法に変わったと見ているのです。

だから、本時の誤答も理解できます。

逆に今まで出てこなかったことも、教材研究としてこの誤答を想定できなかったことが悔しいですし、授業の面白いところだなと思っています。

こういう誤答をうまくキャッチしつつ、数学の世界を広げていけると面白いなと感じた授業でした。

正の数・負の数の計算場面の授業は、こちらにも記事にしてあります。合わせてご覧ください。

スーさん
スーさん

Xで最新情報を更新中!

ぜひ、フォローしてくださいね!

X:プロフィール

「正の数・負の数の単元」の別の授業記録記事は以下のリンクをご覧ください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました