今日のテーマは「失敗」です。
そろそろ、教員歴が二桁にさしかかろうとしています。
体育主任や、学年主任として、人をまとめる方に立場が変わってきました。
もちろん、教室では担任として、子どもをまとめあげる立場です。
人をまとめている時に、必ず起こるのは、失敗だったり、自分の意図したこととは違う成果が出てきたり。
そんな時にどう対応すればいいのでしょうか?
今回は、「失敗」に対しての向き合い方を考えます。
子どもの失敗
1時間かかっても、作文がかけない子。
計算が解けるようにならない子。
他にも、学級で割り振られた仕事うまくできない子。
色々、学級では失敗が出てきます。
その時に、自分が子どもに絶対言ってはいけないと思っている一言が
「なんで(こんなに教えてるのに)できないの!」
です。
子どもからしては、頑張って理解しようおしてますし、頑張ってやった成果を出しています。
ただ、教師が焦って、子どもに文句を言ってはいけないなと思ってます。
大事なのは、失敗を許容する力
「失敗や挫折を経験した時に、自分を許せる力や思いやり」のことを、「セルフ・コンパッション」といいます。
これを持っていると、自分だけでなく、他人にも優しくなれます。
ましてや先生が、相手にするのは子どもです。
思った通りにならなかったり、ミスが出てくるのは当たり前。
ミスがない方がおかしいでしょう。
先生だからこそ身につけたい力ですね。
失敗の見方を変えよう
失敗も、いろんな失敗があります。
全てを同じ失敗と捉えるのではなく、下のように二つに分けて考えるのはどうでしょう。
ミス・・・間違え
失敗・・・取り返しや巻き返しが不可能な致命的なこと
とします。
人間は必ずミスをするものです。
そのほとんどが巻き返しが可能なはずです。
巻き返しが可能なら失敗ではありません。
そういうふうに考えると、失敗も受け入れれるようになるのではないでしょうか?
また、ミスしても早い段階で、報告してくれれば、挽回することができます。
逆に、ミスをそのままにしておくと、傷が広くなり、どうにも挽回できない状態になってしまいます。
ミスの報告を受けた時、担任として、学年主任として、どう対応するかで、後々の運命が変わってきます。
さらには、ミスをさせまいと結局自分で全てを請け負うと、最後に首がしまるのは自分です。
学級の仕事でいえば、子どもに任せなければ、子どもも育ちません。
そこが教師の難しい所であり、腕の見せどころなのかなとも思います
上司から指導を受けることはあるかもしれませんが、挽回すれば全てチャラです。
そんな気持ちで臨みましょう。
リスクマネジメントはしっかりと
ただ、これでは、仕事する上での精神論みたいな話になってしまいます。
大事なのは、リスクマネジメントです。
仕事を任せる時に、どんなミスが起こるか想定しておくことです。
これ、先生ならやってるはずです。
なぜなら、授業をする時に「教材研究・個別の支援」を考えますよね。
それといっしょです。
学級の仕事でも、学年団で行う仕事でも、どんなミスが起こるか想定し、事前に声掛けをしておくとか、ちょっと仕事をすすめて、見通しを立ててから渡すとか、そんなことができると素敵です。
僕が1番意識しているのは、本当の締切の三日前に、こちらの締切を設けることです。
子どもの場合だったら、修正点を指摘して、直す時間が取れます。
最悪やりきれてなくても、どうすれば良いかもう一度相談して、頑張って一緒にやりきろう!と言えます。
これ、先生方と仕事するでも同じですよね
何がいいって、自分も、まだ3日あると思って、相手と余裕をもって接することができます。
自分でも困ってしまったら、上司とも相談して、解決することもできます。
その為にも年間の仕事を見通して、仕事をしていきたいですね。
「ミス・失敗」は子どもが成長する上で、必ず必要です。
失敗から人は学ぶのです。
人を育てる仕事をする我々こそ、「セルフ・コンパッション」をつけ、子どもと向き合い、成長をしていきたいですね。
まとめ
・どんなミスが起こるか想定しておくと、落ち着いて対応できる
・本当の締切の三日前に、自分の締切を作っておくと、挽回しやすくなる
・ミスや失敗は成長する上で必要なこと
チームで仕事することで、みんな笑顔のクラス、職場を作りたいですね。
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