先生の仕事は日々忙しいですよね。
なかなか気分転換もできないと思います。
自分も子育てや仕事で、唯一気が抜けるのが通勤時間のみという日が続いています。
せっかくだから、その時間を車の運転以外に使えないかなと思って、いろいろ考えたところ、ポッドキャストというのを見つけました。
ポッドキャストを聞くようになって、1年ほど。
勉強になるし、知的好奇心も満たせて、一石二鳥です。
みなさんも聞いてみませんか?
今日は自分が聞いているポッドキャストの中から、先生をやっているひとにはぜひ聞いてほしい!というものを選びました。
ポッドキャストってなに?という方から、ポッドキャストマンネリしてきたという方まで、ぜひ読んでみてください。
ポッドキャストってなに?
ポッドキャストとは、Youtubeのラジオ版だと思ってください。
世界のいろんな人が、自分でラジオ番組を作り、配信しています。
芸能人から、一般の人まで幅ひろく、自分でコンテンツを作って配信しています。
言語から、宗教から、エンタメまで幅ひろく番組があります。
自分が気になる分野のラジオ番組を聞いて、沼にはまってみませんか?
今日は、私が聞いているポッドキャスト番組の中で、先生に役立つかも!という番組を教科別に紹介したいと思います。
国語

言語学
ゆる言語学ラジオ
「論文」、「ホームラン」、「きゅうり」 この3つに共通するものは何でしょう?
答えは、全て「1本、2本」と数えます。
さて、なんでこれらの物は、形も概念も全く違うものなのに、「本」と数えるのでしょうか?
そんな日本語に関する疑問はもちろん、外国の言葉の不思議を「言語学」という観点で解説してくれます。
全国の古文学習者(特に高校生)が聞いてほしい回がありました。
古文の活用は、「未然形、連用、終止、連体、已然、命令」ですが、現代になると、已然が仮定形と名前を変えますよね。
これ何でか説明できますか?
他にも古文のあやふやなところを上手にこの回は整理してくれいます。
これを高校の時に聞いたら、古文への理解が全く変わっただろうな・・・。
国語や英語の文法に関する知識が増えて、とても勉強になりますよ。
社会
歴史
歴史を面白く学ぶコテンラジオ
ポッドキャスト番組の教養番組と言えばこれ、といっていいほど有名な番組。
世界史をテーマに、フランス革命などの「歴史的転換が起こる事件」に焦点をあてたり、「吉田松陰」のように人物にスポットを当てたり、はたまた「障害の歴史」「資本主義の歴史」など概念にスポットをあてたりと様々なテーマで世界史を紹介しています.
毎週月・木に更新されるラジオ番組。
面白いのは、まず各テーマの時代背景を丁寧に説明してくれること。
時代背景の紹介だけで2時間〜3時間話します。
でも、それを聞くと、世界史の教科書の解像度が鮮明になります。
教科書は紙面の関係上、必要な事件や単語が羅列してあり、その行間にあるドラマなどは削られています。
しかし歴史は大河ドラマや、さまざまな映画になっている通り、事件と事件の間に人間ドラマがあり、そこを見ていくのが面白いのです。
その人間ドラマを理解することで歴史の事件がなぜ起こったのかよくわかるようになります。
このラジオを聴くことで、歴史の授業が楽しくなること間違いなしです。
そして、このコテンラジオが他の歴史番組と一線を画しているのが、ビジネス視点で歴史が語られているということです。
「歴史で起こった事件と、現代で起こっている事件や、身の回りの悩みなどは共通点があり、そこに歴史の学びがある」とコテンラジオのパーソナリテイーは常に言っています。
一緒に歴史の世界に旅立ってみませんか?
あんまり役に立たない日本史
こちらは日本史、特に歴史上の人物一人一人に焦点を当てて、エピソードを紹介する番組です。
コテンラジオの戦国時代のテーマを聞いた後こちらを聞くと、さらに理解度が増します。
ただ、どうしても戦国武将のエピソードが中心になってしまっています。
文献などがたくさん残っていたり、パーソナリティーの好きな時代だからでしょう。
近代以降の偉人についてももっと発信してくれるとさらに面白いなと思っています。
大人の近代史 今だからわかる日本の歴史
こちらは、明治維新以降の日本の歴史について語っている番組です。
取り扱っているテーマは、戊辰戦争などの歴史上重要なイベントはもちろん、夏目漱石の「こころ」などの文学作品から当時の時代を読み取ったり、教科書にはのらないけれど当時話題になった事件を取り上げたりといろいろなテーマで語っています。
100年ちょっと前の日本の話ですが、今とは大違い。
明治・大正の時代にタイムスリップしてみませんか?
哲学
日本一たのしい哲学ラジオ
哲学がよく分からないから哲学を勉強してみたい!と思って見つけた番組です。
先ほど紹介した、コテンラジオのメンバーにもなっているしながわさんと、Aqua Timezのドラム担当のタッシーさんが軽妙に哲学の起こりから順番に話をしています。
2024年7月現在、やっと、1400年ぐらいの哲学まできました。
個人的には、サルトルの実存主義のところを早くやって欲しいのですが、たぶんそこだけ取り上げても、実存主義以前の哲学を知らないと大事なところは見えないんだろうなと思って、我慢です。
時系列で細かく教えてくれるので、哲学の大枠がこの番組で分かります。
哲学と歴史は切っても切れない関係です。
コテンラジオともタイアップして聴いていくと、さらに面白くなりますよ。
超相対性理論
これの番組は、世の中のいろんなテーマを取り上げ、具体と抽象を行き来しながら、学びを深めていくと言った番組です。
いったいなんのこっちゃと思われた方は一度聞いてみて。
物の見方、考え方がぐるっと変わって、自分も新しい視点で物事が見られるようになります。
考え方を考え直せる番組ですよ。
若新雄純の『新しい経営?』
慶応大学客員教授で、「ニート株式会社」の創設で有名な若新雄純が、リスナーの様々な問題に答えるという番組です。
人間関係から、経営論まで、若新さんが思っていること、大切にしていることをどんどん出して話をしてくれます。
大人の人間関係、会社の経営論だからと侮るなかれ。
これ、学校の学級経営と一緒じゃんと思う部分がたくさんあります。
若新さんの軽妙の語り口がとても面白いですよ。
2024年1月以降更新がありません。
現在、若新さんにトラブルがあり、活動を自粛しているみたいです(若新さんのX参照)。
早く、復帰してくれることを祈っています。
民俗学
やさしい民俗学
民俗学というと、なんだそれってなる方が多いと思います。
私たちの身近な所だと、「今日は立春。暦の上ではもう春です…」なんて、朝の会で話した先生も老いはず。
今は使わなくなってきましたが、昔の暦には、昔の人の生活の知恵が込められています。
昔の方の生活や暦などを民俗学という視点で話をしてくれます。
朝の会の話のネタになる話が満載です。
数学・情報

情報・ICT活用
iPad Workers
iPadだけで仕事をこなす五藤晴菜さんのポッドキャストです。
最近、新しいiPadも発売されました。
そんな最新情報から、iPadを使ったディープな仕事術、アクセサリまでいろんなレポートをしています。
iPad買ったけれど、どうやって使おうと思っている方は、このラジオを聞いてみませんか?
業務効率化の面でいろんやヒントを貰えます。
エムラジ
学校の先生、エムオー先生が、日常のことから、iPadのことまでつらつらと流しているラジオ。
学校について普段思うこと、考えること、iPadの使い方まで私の言いたいことを代弁してくれると感じています。
毎日学校に行く前に聞くと、今日も頑張ろうと思える不思議なラジオです。
音楽
Soul Cafe
これはアメリカのPodcast番組。
英語は何をいっているのか実はわかっていないのですが、選曲のセンスが抜群です。
1回あたり2時間越えのセットリストが組まれています。
通勤の間に聞けばテンション上がること間違いなしです。
道徳
宗教
Temple Morning Radio
実は、自分がちょっとやんだ時に聞き始めた番組です。
松本紹圭というお坊さんが、世界中のお坊さんと対談をするという番組です。
お坊さんもこんなことで悩むんだなぁと、自分事として聞いてしまったり、はたまたある回では、すごく深い仏教の話をしてついていけなかったりと、飽きさせない番組です。
番組の後半は、読経のコーナーがあります。
聞くと癒されます。
ただ、教室で誰もいない中、お経を聞きながら仕事をしていたら、ドン引きされました(そりゃそうだ)
心を落ち着けたい時、この番組を聞いてみるのはいかがでしょう?
進路学習
早稲田大学 Podcasts 博士一歩前
早稲田大学の教授陣が今研究をしていること、専門分野について熱く語ってくれるポッドキャスト番組です。
法学部、文学部、学部を一つとっても、その中には、様々な分野があります。
大学に入ると、おもった勉強じゃなかった!なんてこともよく聞きます。
それぞれの学問の楽しさ、面白さを熱く語ってくれる番組です。
高校の進路選択に活かしてみるのはいかがでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
ポッドキャストは、本当に勉強になるコンテンツがたくさんです。
一つ気に入った番組を聞いてみるのはいかがでしょうか?
番組をダウンロードすればいつでもどこでも聞けますよ!

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