相次ぐ物価高騰。
災害による家財の損失など、お金がかかることが本当に多いです。
金銭教育がますます大切な時代になってきました。
お金は人が生活していく上で切っても切れない関係にあります。
「日常の生活でお金を使う」「貯金してお金を貯める」「働いてお金を得る」など経済活動の循環の中心にあるのはお金です。
物々交換から始まった経済活動も時間や場所の幅が広がると通貨が生まれ、それぞれに価値がつき、硬貨との交換が始まりました。
高度経済成長の時期を経て、ネットが普及して地球の裏側からでも品物が届いたり、サービスが提供されるような時代となり、お金に関する意思決定がさらに重要となってきました。
現在日本は、成人を20歳から18歳に引き下げられ、物やサービスの提供を受ける際の契約は18歳から自分で責任持つ時代となりました。
だからこそより一層、金銭教育が大切になるのです。
時代環境の変化と金融教育の必要性の高まり
学校現場でも金融教育の導入がいわれるようになりました。
個人的には公教育で必要なのは、金融などの仕組みを理解でき、活用できる素地を養うことだと思っています。
しかし、生きていく上で、もっていれば有利になる知識であるともいうことができるでしょう。
学校でもニーズが高まっていると言えそうです。
金銭教育の大切さや具体的なiDeCoやNISAなどの運用に関する基礎知識の習得まで、様々な講座も民間で無料で開催されています。
大人も子どももお金について、関心が高まっていることがうかがえます。
その背景には先に述べた基本的な要因があります。
そして現在の子ども達の置かれた環境も要因の一つだと思います。
お金や物に囲まれた豊かな環境の中で育ち、カードや、インターネット、便利な携帯電話の普及により、欲しいものが容易に手に入る生活を送っていることへの危機感があるのではないのでしょうか。
大人でも、クレジットカードを使い過ぎて、次の月に払えなくなったというのはよく聞く話です。
払い方は、現金やクレジットカードに限らず、ペイペイなどの電子送金も増えて、さらに多様化しました。
現金を見ることなく移動したり、お金の価値に関する実感や生活感が薄れたり、安易な買い物や借入が広がっていけば、将来生活力に乏しい大人や多重債務者の増加を招くことにもなります。
子どもに関連した金融トラブルや契約トラブルが増加していますので、子どもへの金銭教育は親としても大切なミッションになってきています。
豊かで情報技術が発達した時代だからこそ、改めて子ども達にお金の価値を実感させ、お金をしっか
り扱う態度を身に付けさせることが大切です。
自分が遭遇した、子どもの金銭トラブル
ある子どもAが、Bに「お菓子をおごってくれ」と言われ、AがBにコンビニで何度もお菓子をおごっていたという事件がありました。
みなさんはなぜ親は気づかなかったかと思うでしょう。
親は、帰るのが遅くなったときにご飯を変えるように、ナナコカードをもたせていました。
なので数回友達におごっただけなら、親も気づかなかったというわけです。
Bもカードで払ってもらっているから、「おごってもらった(半ば脅し取ったともいえますが)」「やばい」という感覚が持ちにくかったことも考えられます。
ちょうど担任の私が子どもの話を聞いていて、おかしいと思って確認を取ったところから発覚した事件でした。
昔よりもお金を使う感覚が低くなっているなと考えさせられたトラブルでした。
親の金銭感覚とリテラシーが大切
日本は25年前のバブル崩壊から少しづつ経済の低下が始まり、並行して少子・高齢化が加速してきました。
人口減少という成長制約要因もありつつ、時が経ち、その間も教育現場では金銭教育はなく、景気が低迷したまま金利の上昇も見込めないため、国が主導でiDeCOやNISAがスタートしました。
令和6年からは新NISAがスタート 一本格的に「お金に働いてもらう(資産運用)」が始まります。
新NISAが始まる前に親側もしっかりと運用の知識を身に着け、さらに管理する能力も磨きつつ、子どもにも教える時代が来ました。
お金の話しはちょっと・・・という時代ではなくなってきたのです。
ぜひ親子で買い物に出かけた時やお金を使うことを選択した時は、一緒に考えることを楽しみながら学びを意識してください。
特にお年玉ももらい、子どもたちは使ってみたいと思っているところでしょう。
お金を「貯蓄する」、「使う」だけでなく、「投資をしてみる」ということを一緒になってみる時代が来たともいえます。
そんな冬休みを過ごすのはどうでしょうか。
今、働き方の自由度や選択肢が広がる一方で、生活(職業)、財産、人生経路等に関する不確実性が高まります。
金銭教育と合わせて日本の社会保障制度も学ぶ機会を持つこともおススメします。
⇓新NISAについての説明の記事も作りました。ご覧ください⇓
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