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【読み聞かせ 絵本 大人】大人だからこその絵本の深読み

子育て

毎週のように2人の娘を連れて絵本を図書館に借りに行くようになりました。

毎週上限の8冊借りているのですが、2人とも、その中の1冊だけを毎日読んで読んでとせがむのです。

同じ本を何回も読んでとせがむので、流石に飽きます・・・。

なんで子どもって同じ本を読みたがるのでしょうか?

そこから、実は大人にしか味わえない絵本の楽しみ方まで見えてきました。

子どもにとって絵本は最高の「体験」

読み聞かせをされている子どもの脳は、どのように活動しているのでしょうか。

実験の結果、思考・想像などをつかさどる“前頭連合野”には活動が見られませんでした。

活性化していたのは情動・感情に関係していると言われている“大脳辺縁系”で、著者は脳のこの部分を「心の脳」と表現しています。

怖い、悲しい、楽しい、うれしいという感情は、人間の基本的な行動に結びつく、という点で重要なものです。

読み聞かせによって「心の脳」を育てることで、それらの感情がわかる子に育つと考えられます。

ー『読み聞かせは心の脳に届く』森羅雅登 くもん出版

子どもたちは、絵本を「もう1回読んで!」とせがむことがよくあります。

うちの娘は、同じ本を5回も連続して「読んで!」と言いました。

前の晩それだけ読んだのに、次の日には同じ本をまた読むようにせがんできます。

よく、飽きないなぁ、読む親の方が、嫌になってきてしまいますが、この謎が解けた気がします。

このことが起こるのは、子どもが「絵本を体験しているから」ではないかなと考えます。

遊園地に行った時の子どもを想像してください。メリーゴーランド、コーヒーカップ、観覧車。

同じ遊具を何回も何回も乗りたがりますよね。きっと子どもは楽しいから何度も乗りたがるのだろうなと想像がつきます。

コーヒーカップというのはどんな乗り物か、理解する(知る)だけなら1回乗れば十分でしょう。

何度も乗りたくなるのは、「楽しい」と感情を動かす体験だからです。

楽しい体験や感動する体験なら、人は何度も味わいたいと思うでしょう。

絵本を読む時もこれと一緒。「楽しい体験」をしているのです。

「もう1回読んで!」という子どものリクエストは、「楽しい体験だった」というサインなのです。

そういえば、私も保育園、小学校で読み聞かせのボランティアの方が来て、よく絵本を読んでもらいました。

ボランティアの方曰く、目を輝かせて聞いてくれたのが私だったそうです。

ただ、私は当時を振り返ると、絵本を読んでもらうのは好きでしたが、内容を聞かれると全く覚えていないのです。

読んでもらって面白かったなぁ。また読んでほしいなぁという多幸感だけが残っているのです。

大人になって、先生として、子どもの後ろから読み聞かせを聞く機会もありました。やっぱり内容って全く頭に残っていないのです。

読み聞かせをしてもらったという体験は心の中に残っていますが、内容まではやっぱり残らないんですね。

でも、私が今もこんなに本が好きなのも、読み聞かせの体験をたくさんしてもらったからだと思います。

子どもの成長と絵本の関係について知りたいからはこちらも御覧ください。

大人だからこそできる絵本の深読み

さて、ここまで絵本は、知識を得るためのものではなく、体を動かして得られるような楽しい体験になっているということをお話ししました。

子どもは、子どもなりの解釈で絵本を体験します。

大人になると、同じように体験できるだけでなく、大人だからこその人生経験を積んだからこそ出てくる絵本の「深読み」ができるのではないかと考えます。

例えば、ネズミくんのチョッキ。

知らない方はいないと思うので、ざっくりあらすじを言ってしまうと、

「お母さんの編んでくれたネズミくんの赤いチョッキ。他の動物が貸してほしいと言うので、ネズミくんはチョッキを貸してあげます。また、そのチョッキを他の動物に貸して・・・。最後はねずみくんのチョッキは伸びに伸びてねずみくんは到底着れなくなってしまう・・・。」

というお話しです。

ねずみくんは、最後伸びに伸びたチョッキを引きずりながら途方にくれて、ストーリーは終わります。

さて、「ねずみくんはバカだなぁ、お母さんの編んでくれた大切なチョッキなんだから、理由を言って貸さなければいいのに」と思うことは簡単です。

ただ、お話が終わった後、絵が付け足されています。

ゾウさんの鼻にチョッキを引っ掛けてブランコをしているのです。

ここから、自分は「親切でしたことが巡り巡って、思ったように帰ってこない事もある。それが人生。だからこそ、そのハプニングをどう楽しい方に転がしていくか。それが大切なんじゃないか。」

と最後の一コマで作者は言いたかったのかなと「深読み」しました。

「ねずみくんのチョッキ刊行50周年 インタビュー」を読みましたが、全くそんなことは書いてありませんでした(笑)

でも、こんなふうに深読みして解釈をする。

「お父さんはこう思ったんだけど・・・。」子どもにも話してみる。

周りの同僚と話してみる。そんな中で、新たな発見があるのかもしれません。

今回参考にした、「絵本はこころの処方箋」という本では、絵本を使って、仕事の悩み、人生の悩みなどを解決のヒントになるかもしれないと提案をされた本です。

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作中で、何冊も絵本を紹介されていたのですが、読んだことある本は2冊だけ・・・。

絵本の世界の奥深さを感じるとともに、大人になっても絵本っていいなと感じることができました。

大人による絵本の深読み、いかがでしょうか?

最後に

今回は、大人だからこそできる絵本の深読みをテーマにお話をしました。

いかがだったでしょうか?

絵本を久しぶりに読んでみようかなと思ってもらえたら幸いです!

スーさん
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参考文献・引用文献・参考HP

参考文献

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引用文献

参考HP

身近なちょっとした出来事に、気づいて感動してほしい~「ねずみくん」と歩んでついに40巻。作者・なかえよしをさんインタビュー~|ポプラ社 こどもの本編集部
この9月、「ねずみくんの絵本」シリーズ40巻目となる最新作『ねみちゃんのチョッキ』が刊行されました。 タイトルを見て、一瞬、「あれ、どこかで聞いたことがあるな?」と思われた方……そうです。この作品は、シリーズ1作目『ねずみくんのチョッキ』の...

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