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【学級経営・保護者との関係づくり】ゆずらないラインを明確に

学級経営・生徒指導

学級作りというと、子どもと担任の関係作りというイメージだと思います。

ただ、要素として、保護者と担任が良好な関係にあるかどうかというのも、子どもとの関係作りには大切なことではないでしょうか。

自分の失敗談とともに、保護者との関係作りについて、お話したいと思います。

根底にある考えはこちらです!

保護者と顔合わせる機会が減った

子どもと違って、保護者と直接会うのは、保護者会や懇談会の時くらいになります。

最近は家庭訪問をする学校も少なくなったので、保護者と顔を合わせる機会がさらに少なくなりました。(家庭訪問を肯定しているわけではないですよ。)

特に新しい学校に赴任してきて最初の年。

保護者は担任の先生の前評判を知りません。

どんな先生だろうと興味津々。

不安も半分といったところでしょう。

保護者は子どもの話から担任の姿を想像します。

よくも悪くも、子どもは自分の思ったことを素直に親に話します。

褒めて、子どもが満足すればいいのですが、悪いことは叱らないといけないのも教師として大切なスキルです。

だからこそ、子どもが納得いくように指導をすることはもちろん、保護者ともよい事、悪いことどちらも共通理解を図って行くことが大切だと感じています。

保護者とコミュニケーションをとる機会を

なかなか会う機会がない保護者。

基本は、

  • 連絡帳
  • 電話

でコミュニケーションを取っていくことになると思います。

特に中学校になると、連絡帳もなくなるので、時折かける電話がら主なコミュニケーションになります。

まず使い分けですが、

良い知らせは連絡帳で。

悪い知らせは、電話でするようにします。

良い知らせは、いつどんなときでも読むと嬉しくなるものです。

保護者の方に、連絡をしたい時や、返事を書いたりする時に、一言でいいので、輝いていた子どもの姿を書きましょう。

その一言で保護者の方は、きっとほっとすることでしょう。

(通知表の生活所見にも書けば一石二鳥です)

悪い知らせは電話でお伝えします。

悪い知らせというと、例えば怪我、生徒指導した事あたりでしょう。

事件のあらましと指導したことを事実だけ、伝えます。

こちらの考えや感じていることは、前置きして事実と区別して伝えるとよりよいです。

電話だと相手の声などを聴きながら臨機応変にこちらも話すことができます。

文章だと、保護者に伝わるのが遅れて、驚かせてしまう子もしれないですし、書きっぷりで誤解を招くこともあります。

そのような事がないように、電話、もし大きな事案なら家庭訪問をして、保護者と話をするのがベターです。(生徒指導担当や管理職にも相談しましょう。準備ができます)

指導したことに筋が通っていれば、保護者の信頼は増します。

保護者は適切な指導を望んでいる

よく、「褒めて伸ばそう」、「叱らない子育て」という言葉を聞きます。

家庭では、家族の中で関係が築かれます。

学校では、それが、友達や先生などの中で関係を築くことになります。

家庭ではOKでも、社会にでたら許されないことがあります。

集団で守るべきルールもあります。

間違ってる時には、きっちり「違うよ」と教えてあげるのが学校です。

クラス全員に公平に教師の考えを伝え、間違えた行動には「違う」と教えましょう。

それが、子どもにも保護者にも信頼されることにつながるのです。

ただ、怒鳴って従わせるのは違います。

低学年なら低学年の。

中学生なら中学生の間違えた理由があるはずです。

その時は怒鳴って叱っても、あとから子どもに、「その時何を思っていたのか」聞きましょう。

そして、次はどうすればいいか一緒に考えましょう。

分からなかったら教えてあげましょう。

そうすることで、子どもも納得いく指導をすることができます。

3つの線引き(小学校での学級経営)

自分も初任時代、何を指導すればいいのか分かりませんでした。

そこで、4月の最初にこれだけは伝えてとくと良いと先輩から教わったのが次の3つのポイントです。

  • 命に関わることは叱ります。君たちに死んで欲しくないから。
  • 人を傷つける行動を見たら叱ります。殴る蹴るはもちろん、言葉の暴力もいけません。
  • 何度注意しても、直らない場合叱ります。例えば、全校で静かにする場面でうるさくしてたら注意します。それでも直らなかったら叱ります。)

3つは大人になっても絶対必要ですよね。

それを覚える場所ですから、何に対して叱るか最初に明確にしておくと、子どもも安心します。

生徒指導担当の先生にも、学校のルールや、今までの事例を聞いておくと、安心出来ると思います。

3つの線引き+1(中学校での学級経営)

中学校でも、上記の心得について話すのですが、最近になって、もう1つ

  • 信頼を失うことをすると、叱ります

ということも伝えています。

中学生は、教科担任制もはじまり、小学校よりも多くの先生と関わるようになります。

宿題も担任の先生だけでなく、それぞれの先生からでます。

(宿題の必要性はさておき)自分で予定を管理し、提出する必要が出てきます。

ある程度学年による上下関係もできてきてきます。

その中で、信頼される人になるというのは自分にとって、とても大切なことです。

これから社会に飛び込んでいく上で、信頼される人になるためにどうすればよいか、色々試していってください。

と話をします。

保護者にも伝えよう

学年初めの保護者会でも、心得について話をしておきます

また、保護者に連絡する時も、なぜ叱ったか、なぜ良いことなのか、すぐ分かるので、話も通りやすくなります。

要所要所の機会に、保護者と共通理解を構築していきましょう。

僕の失敗

初めての小学校。

担任を持った、4月。

遠足に行くことになりました。

学活の時間にバスの席をクジで決めました。

ある子が隣に座る子が嫌で席を変わりたいとわがままを言いました。

結局、他の子も変わってもらったのですが、変わってあげた子にも不満が残り、お家で保護者に事の顛末を話しました。

次の日、保護者から、僕に連絡が。

約束を守らせないと行けない僕が、ある子のワガママに付き合い、学級の規律を乱してしまいました。

今でも思い出し、気をつけないとと振り返る大きな失敗です。

みなさんはこんなことないように、反面教師にしてくださいね。

まとめ

・保護者と共通理解を構築しよう
・4つの線引きを、子ども・保護者に伝えよう
・良い知らせは、連絡帳。悪い知らせは、電話で!

この積み重ねがきっと、あなたの信頼に繋がります。

もちろん、勤務時間内で、できる範囲でやればいいですからね!

スーさん
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