大事な我が子を、頭の良い子に育てたい!
これは多くの親御さんに共通する思いではないでしょうか。
それと食がどう関係あるのでしょうか
実は食というのは、心や体だけでなく、脳を育てることにも重要な役割を果たしているんです。
”頭が良い”と言ってもいろんなとらえ方がありますが、今回は“脳の性能を良くする”方法について勉強してみましょう。
前回の記事はこちら!
脳を刺激し、五感をフル回転
そもそも脳の性能は、大きさではなく、脳内の神経ネットワーク(シナプスのつながり)の量に左右されます。
つまりネットワークがたくさんあるほど、性能が上がる。
そのネットワークを増やすのに重要なのが、幼児期に感覚情報をたくさん与えることなのです。
子どもたちは食事から、視覚(色や形)、聴覚(音)、嗅覚(匂い)、触覚(食感、味覚(味の情報)など、多くの五感情報を脳に取り入れています。
食事でいう<視覚>は、にんじんは赤、ピーマンは緑と判断できる。
つまり、彩りです。
<聴覚>だったら、リンゴを噛むとシャリっと音がする。
<嗅覚>は食べ物の匂いを感じる。
<触覚>は、食べ物の質感を感じる。
小さい子は、手づかみ食べをしますが、あれは、手づかみすることで、ご飯の感触を確かめ、勉強しながら食べているんですね。
食は、五感すべてを同時に使う唯一の行為とも言えます。
さらに食を通じて、熱い・冷たいといった温度感覚や、言語感覚、運動感覚、時間感覚なども養われます。
<時間感覚>だったら、あと30分でおやつの時間と考えたり、<運動感覚>はお皿からご飯をこぼさず運ぶといった感覚。
<言語感覚>は食べたときの感想を口に出して言うなどです。
このように食は、頭を良くする感覚情報の宝庫なのです。
まずは楽しい食の会話から
子どもに感覚情報を沢山与えるには、具体的に何をしたら良いのでしょう?
まずは食事中に、食材や調理方法、料理の香り・味わい・食感などについて、楽しく会話してみてく
ださい。
さらに、家庭菜園や食材の買い物、食事作りのお手伝いといった経験も、脳を活性化する大切な情報になります。
我が家では、4歳の子ですが、自分で保育園の水筒を洗いたいと、手伝ってくれます。
こういうことを積み重ねることで、きっと大人になったとき家事が自分でできる子に育ってくれると思います。
また興味深いデータもあります。
浜松医大の教授らの調査によれば、「家族で食事をする機会がめったにない子どもは、ある子どもに比べ、理解度や他人の話しかけに応えるなどの対人技術の発達が遅れるリスクが顕著に高かった」そうです。
人と関わる力や社会性といった脳の発達も、食と深く関係しているのが分かります。
世の中には「頭を良くする」とうたう育児法や習い事は数多くありますが、中でもとびきり効果的な食を利用しない手はありません。
食は一日三回、毎日必ず行うものです。
余分なお金や時間をかけずとも、家庭でのちょっとした心がけや工夫次第で、頭の良い子を育てることができるのです。
子どもは食を5感で感じ、感じたことを脳で考え、それを自分なりに表現することで優秀な脳を作っていきます。
さらに、栽培体験、お買い物や食事作りのお手伝い、楽しい食卓などを通して、自然やたべものへの感謝の気持ちはもちろん、食材を作ってくれた人、運んでくれた人、心をこめて料理を作ってくれた人にも感謝の気持ちがもてるようになります。
季節の移ろいを感じたり、人の営みを知ったり、社会の仕組みを理解したりなど、人として大切な多くのことを色から学んでいきます。このように子どもたちは食を通して確実に能力を伸ばしていきます。
最後に
ご飯は、社会に出ても、人と付き合う上で重要な要素です。
食事を食べる姿や、会話をしながら人とコミュニケーションを深めていきます。
頭も社会性も伸ばすのにも重要な、食事。
大切にしていきたいですね。
コメント