【食育】子どもの嫌いを好きに変えるために

食育

好き嫌い、子どもありますよね。

3歳の娘は、ご飯やパンが大好き。

ただ、魚や野菜は気分がのったときだけ…。

保育園の給食では好き嫌いしたなんて聞きませんでした。

もう少し色々食べてほしいなと思います。

あ、たまにご褒美に買ってくるいいお肉とかは食べるんですけど。

グルメだなぁ。

今日は、子どもの嫌いを少しでも好きに変えるためにどうすればよいか書いてみます。

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好き嫌いは主観的で、慣れの産物

子どもと親、家族だから同じ食べ物を食べています。

だから、味はいっしょです。

その味に対して、美味しい・不味いと感じるのは個人差です。

言われてみればそうですよね。

例えば、ブラックコーヒーです。

社会人になって、最初はブラックコーヒーは苦くて飲めませんでした。

今は美味しく飲むことができます。

昔と今で、コーヒーの味が変わったのでしょうか?

変わってないですよね(「リニューアルして美味しくなった」とかはさておき、基本的なところでは)

なぜ飲めるようになったかというと、社会人になって、コーヒーを口に入れる機会が増えたからです。

最初は、苦い、不味いと思ってたのが、だんだん、美味しいと感じるように慣れていったのです。

味覚は、原始的には毒があるか判別するためにあります。

何度も摂取するうちに、脳が(この苦い)ブラックコーヒーは飲んで良いものと判断して、美味しく飲めるようになってくるのです。

認知心理学でも認められていることです。

これは余談ですが、ロシアには、松ぼっくりのジャムがあります。

オーストラリアにはベジマイトという、ハッカを煮つめたような匂いのジャムがあります。

日本人からするととんでもない(僕は全く食べられませんでした)食べ物と思うのですが、あちらの国ではメジャーな食べ物です。

つまり、昔から食べ慣れているから、現地の人は美味しいと食べるのです。

よく考えたら日本の納豆なんて、海外からみたらクレイジーな食べ物ですよね。

つまり、好き嫌いは「味への慣れ」ということになります。

脳が好き嫌いを判断する

ここからは、少し人体の構造を絡めてお話します。

食べ物の味を記憶しているのは、脳の扁桃体という部分です。

ここで、味の記憶を評価・蓄積をしています。

例えば、子供の嫌いなピーマンも、匂いや味が安心とわかると「美味しい」「食べたい」と判断しますし、嫌なことがあれば、「不味い」「食べたくない」と判断するわけです。

そして、この評価をするのに大きく関わってくるのが過去の五感の記憶です。

新しい食べ物でも同じ味や匂いを記憶が沢山あると扁桃体は受け入れてくれます。

先程コーヒーの話をしましたが、最初は、「苦いから嫌だ」と僕の扁桃体は判断していたわけですね。

それでも、飲んでいくうちに扁桃体の経験が増え、安心と判断したから「美味しい」と感じるようになったわけです。

自分がそう感じるようになったのは実はコーヒーではなく、ウイスキーです。

安物のウイスキーを、不味い不味いと言いながら毎日少しずつ飲んでいました。

ロックで飲めるのがカッコイイと思っていたからです(ダサい)

2瓶目を開ける頃に、コーヒーや嫌いだったピーマンの苦さが、苦にならなくなりました。

そこから、嫌いな食べ物がなくなったのです。

ウイスキーを飲むことで、自分の経験のない味を扁桃体に蓄積できたということなのでしょう。

今はカッコつけて飲んでよかったな、なんて思います。

子どもの嫌いを好きに変えるために

ここまでの話からすると、子どもの嫌いを好きに変えるには、嫌いな食べ物、食べたことない食べ物を、口に何度も運んてまなれるという活動が必要になります。

余談かもしれませんが、学校給食指導で「苦手なものは一口は食べる」もいう指導をしてます。(アレルギーは別ですよ!)

結局経験がないと、嫌いが好きに変わらないからです。

子どもも、まぁ一口ならと渋々食べます。

どうしてもダメなら強要しませんが、先輩に教えて貰って指導したことも、科学的に意味があったんだなぁと実感してます。

美味しいご飯を作ろう!

さて、家庭ではどんな手立てを講じられるでしょう。

よくあるのが、

「ハンバーグににんじんを細かくして混ぜた」

とかですかね。

漫画だと、

「にんじん入ってるー!」

って子どもと親が喧嘩になるのがオチですが。

方針はバッチリです。

お母さんが心を込めて作ったよ。

美味しい野菜、新鮮な食材で作ってもらえれば、最高のご馳走です。

1番手間のかかる大変な部分を、世の中のおうちの方はしっかりやっています。

すごい。がんばろう、おれ。

場の雰囲気を調える

場の雰囲気も大切です。

みんなが「美味しい!」と食べれば、子どもも「どれどれ」と口をつけることもあると思います。

たとえ、嫌いな味でゴックン出来なくても、その繰り返しで、扁桃体に味の経験が蓄積されていきます。

味の経験のことを書きましたが、楽しい思い出とセットで覚えているようです。

楽しい食事経験も苦手を好きに変えるきっかけになります。

バーベキューとかは、雰囲気を変える最高の手立てです。

色んな食の経験を積ませてあげましょう。

「食のプロセス」に関わる

これは、少し難しいですが、野菜栽培するとか、収穫体験をするとか、口に入るまでのプロセスを体験することも1つ手立てとなります。

自分で取ってきたピーマンなら、子どもも頑張って食べられるかもしれません。

そこまでじゃなくても、調理で一緒に玉ねぎの皮をむくとか、簡単なおやつを作るとか。

あとは、スーパーでいい形のお野菜を選ぶとか。

そうやって、食材のいろんな形を見て、触って、知って関わることで、ご飯を口にするきっかけをさらに増やしていきましょう。

まとめ

・好きに変えるには、食べて、味わった経験を増やすこと
・手作りは最高の食育!
・みんなで美味しいと食べて、楽しい経験を積む!
・食べる以外の経験も積めるとさらに〇!

です。

子どもはすぐにかわりません。

上手くいかないことばかりですが、きっとどこかで花が咲きます。

のんびりやっていきましょー!

↓子どもの好き嫌いについて、こちらにまとめました↓

スーさん
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