今日は、正直、誠実をテーマに考えていきます。
人間は弱く、ついつい誤魔かしてしまいがちです。
それっていいのでしょうか?まずは低学年なので、その誘惑に打ち勝つような学習になればと思っています。
主題名
「なわとびカード」 のびのびと生活するために A(2)正直、誠実
ねらい
なわとびカードを真面目に取り組む「わたし」の姿を通して、のびのびと生活するために大切なことを考えさせ、嘘や誤魔かしをせず、自分に正直に生活する判断力を育てる。
あらすじ
縄跳びカードには9級から1級までの種目や回数が書いてあり、「わたし」は今、7級まで合格している。今回は3度目の6級への挑戦をした。合格するまで、あと3回のところで失敗をしたが、友達のともみさんが「回数をおまけしてあげる」と言ってくれた。合格できると喜びかけたわたしだったが、7級に合格した時の気持ちを思い出し、もう一度挑戦することにする。
授業の実際

T:今日の道徳のテーマは「正直」です。「なわとびカード」というお話を読みます。正直となわとびカードはどんな関係があるんでしょうか?では読んでみましょう。
(教材を範読する)
T:では、感想を教えてください。
C1:わたしは、失敗しても、もう一度とぶ主人公がいいと思いました。
C1:3回目失敗しても、もう1回挑戦しているのがいいと思いました。
T:あれ?C2、C3どう?なんか変な顔をしているね。ちょっとお話をおさらいしてみてよう。縄跳びをやっているんだったね。それで?そう、失敗しちゃったんだね。その時に?そうそう、友達が「おまけしてあげるよ」と言ってくれたんだよね。嬉しいよねぇ。それで、合格にしたんだっけ?してない?じゃぁどうしたの「もう1回数えてね」と主人公は言ったんだったね。
お話の流れわかった?じゃぁなんか思ったことある?
C2:ともみさんは、「おまけしてあげる」って言って優しいと思った。
C3:あ、僕もそう思った。
T:そうか、友達のともみさんの声掛けって優しいと思ったんだね。それでも、主人公のわたしは、「もう1回」って断ったんだよね。なんで?
C1:ともみは「悔しいなら、おまけにしてあげる」と言っている。やっぱり、悔しくて、もう1回やりたいと思ったと思う。
C3:ちゃんと回数跳びたいと思ったんじゃないのかな?
T:なるほど、悔しい気持ちや、ちゃんと回数を跳んで合格したいという思いがあったんだね。それは先生もそうだなと思ったよ。別の視点で、前同じ授業をした時ね、「誤魔化していいのかな?」と言った子がいたんだ。どういうことかわかる?
C2:わたしだけ、誤魔化していいのかな?って思ったんだと思う。
C3:誤魔かすのはいけない。そのあと、全部合格しても、誤魔かしたところだけが、ずっと嫌な気持ちになるという感じだと思う。
T:そうか、そんなふうに嫌な感じが残るのは、確かにわかるな。自分の気持ちがモヤモヤするんだね。今日のテーマは「正直」だったね。誤魔かすと、モヤモヤが残るから、「正直」に生きるといいんだね。
さて、自分の生活で、「正直」に生きてよかったなってことはある?逆に、誤魔化して失敗した!ってことないかな?そうか、ないか。じゃぁ、1つわたしの話をするね。
先生、バイトをしていた時、レジ打ちをしていたんだ。そこで、ある時、ちょっとサッカー台(商品のバーコードを読み取る台)の前をひょっと見たら、5000円落ちてた。店を閉店させても、落とし主は見つからなかったんだ。お店の約束で、警察に持って行くことになってた。これ、ネコババしてもわからないと思ったんだ。結構五千円って、なんでも買えるじゃん?先生どうしたと思う?
うん、結局警察に届けたんだ。このあと、「五千円落ちてないか」とお客さんが後々きたら、自分は誤魔化さないといけなくなるよね。だから、ちゃんと警察に届けたんだ。拾った5000円を使わなくてよかったと思っているよ。
みんなもそういう迷うことが出てくるかもしれないね。そんな時、ちょっと立ち止まって考えてみてね。
授業を終えて

今回は、「正直」がテーマでした。
1回の範読では、ストーリーが理解できなかった児童もいたので、感想の時間でゆっくりストーリーを振り返りました。感想の発言が出にくい場合は、ストーリーが理解できていないことが多いです。感想で出て来た言葉を使いながら、この時点で話を振り返ると、子供も理解しやすいです。
今回はおまけをしてもらうと「悔しい」という気持ちは子供から出てきました。ただ、それだけでなく、「嫌な気持ちが残る」ということにも気づいて欲しかったので、「他の学校の子が言っていたよ」という形で、意見を紹介しました。
「先生の意見はね・・・」というと、先生の意見の押し付けになってしまいます。「同い年の友達がね」という感じで、意見を紹介すると、「その子はどういう気持ちで意見を言ったのかな?」「どういう意味なのかな?」と同じ目線で意見を考えだします。
他の授業もそうですが、先生の意見として伝えるのではなく、同い年の子供の意見として紹介しましょう。小さい学校で、多様な意見が出にくいからこそ使うこのテクニックですが、大規模校でも使えるはずです。
ぜひお試しあれ!
ちなみに、ちょうど次の体育の時間から「なわとびカード」を始めました。合格直前で失敗した子に「おまけしようか?」と聞いたら、笑って「もう1回やる!」と言いました。全く同じ状況だったので、子供もニヤリとしていました。

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