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20年前の本に学ぶ!サラリーマンから大学教授になるための「超リアルな条件」とは? ー「サラリーマンのための大学教授入門-なるためにすること、なったらしなくてもいいこと」(川村雄介)を読んでー

学会・研究

「いつかは大学で教えてみたい」「自分の実務経験を活かして大学教授になれるのかな?」なんて考えたことはありませんか?

調べてみると、あるんですね。サラリーマンから大学教授へと転職するための本が。20年前あたりは、サラリーマンから大学教授に転職するというの少し流行ったようです。 今回は川村雄介さんの著書『サラリーマンのための大学教授入門 – なるためにすること、なったらしなくてもいいこと』を読んだので、そこから見えてきた「教員・サラリーマンから大学教授を目指すリアル」について考えてみたいと思います。

本書の発刊は2003年。私が今まで読んできた大学教授の仕事系の本の中では、一番古いものです。 ちょうど国立大学が法人化される直前という激動の時期に書かれた本ですが、20年が経過した現在でも、本質的な部分は驚くほど変わっていません。

▼今まで読んできた本はこちら▼

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学会での発表をして、論文をコツコツ書いています。自分が論文を書いて、こんな時間がかかることをやっていて、すごいなと思いました。ただ、私が学部生だったときは、大学の先生って普段暇そうにしてるよなー、何てことをずっと思っていました(失礼)またゼ…

今回は、本書を読んで考えさせられた「大学教授になるために必要なもの」と、「大学の先生の辛いところ」という2つのテーマで深掘りしていきます。

大学教授になるために必要なもの:点数よりも「査読論文」

大学教授に就任するには、当然ながら「研究業績」が必要です。 全国紙レベルの査読論文や研究書、雑誌のコラムなどがその対象になります。

例えば大学側では、これらを以下のようにランク分けして評価しているそうです。

  • Aランク(10点): 全国レベルの公な学会に認められた査読論文
  • Bランク(5点):もう少し小さな学会に認められた論文、研究発表
  • Cランク(1点): 雑誌のコラムなど

ここで重要なのが、「少なくともAランクが3本以上あること」といった厳しい内規(縛り)があるという点です。

つまり、Cランクのコラムを100本書いて「持ち点100点」を持っていたとしても、Aランクの論文がゼロなら、どれだけ採用面接を受けても絶対に受かりません。

何よりも、学会に認められた質の高い論文を仕上げることが不可欠なのです。

ただ、私たちのような実務経験者(金融系なら証券アナリスト、教育系なら学校の教師など)には強い武器があります。 研究一筋で生きてきた人には見えない「現場の経験」です。【現場での実践経験 × 地道な研究成果】の2つを掛け合わせることこそが、最大の武器になると改めて確信しました。

公募の裏事情:不可思議な人事は「事前スカウト」の仕業?

いつも一緒に研究している大学の先生から、こんな話を聞いたことがあります。 「いくつも大学の公募に応募したけれど、明らかに自分より研究実績が劣る人が採用される不思議なケースがしばしばあった」と。

本書を読んで、その謎が解けました。

大学教授の枠が空くと、J-REC-IN(公募ポータル)などに情報が出ます。しかし、実は公募を出す段階で、すでに裏で目星をつけてスカウトしているケースがあるというのです。公募の形を取りつつも、実際は「その人が本当にふさわしいか」を品定めするだけの、出来レースに近い状態のこともあるのだとか……。

こればかりは受験者側には分かりません。転身したければ「数を打つしかない」のが現実です。 ただ、ここで重要になるのが「人脈(コネクション)」です。 学会の懇親会に参加して顔を広げておくことは、将来のキャリアを手繰り寄せるために相応の必要性があることなのだと痛感しました。

なぜ大学教授の本は「苦労話(愚痴)」ばかりなのか?

少し話は変わりますが、この手の本を読んでいていつも思うことがあります。 私が一番知りたい「採用に関するノウハウ」は全体の3分の1程度で、残りの3分の2は大学の閉鎖的な文化や、教授の仕事の忙しさ、愚痴で占められていることです。

冒頭で紹介した本も、大学教授の苦労話がほとんどでした。

SNSの「#教師のバトン」では現場の小中学校の不満が溢れて阿鼻叫喚でしたが、大学教授の苦労話もそれに近いものがあります。読者の受けが良いのでしょうか?(笑)

ただ共通して言えるのは、国立大学法人化以降、大学の権威や予算は下がり続けているということ。予算は削られ、学生は「お客様」扱い。上から下まで、教育にお金を出さない日本の現状が透けて見えて悲しくなります。 「大学の先生って最高だぞ!」というポジティブな本を、1冊くらい探してみたいものです。

まとめ:実力と「運」を手繰り寄せるために

調べれば調べるほど、大学教員への道は、公立の小中学校教諭の採用枠とは段違いに狭い枠だと感じます。

最近、公立小・中学校から私立中学校・高校へ転職した先生方のリアルな話を立て続けに聞く機会がありました。

  • 事例A(小学校): 私立へ行く気はなかったが、新設校のリクルーター(同門のつながり)から声をかけられ、トントン拍子に外堀を埋められて転職。
  • 事例B(高校): 部活の県代表指導者だったが、公立の地域移行で活動が縮小する中、私立から「部活の指導をしてほしい」とヘッドハンティングされて転職。

どちらの例を見ても、やっぱり「確かな実力」と、人とのつながりがもたらす「運」が必要です。簡単に転職なんてできない世界だからこそ、動いた人にチャンスが巡ってくるのだと思います。

実は、次の夏に初めて対面の学会に参加してきます! 当然、懇親会にも出席する予定です。 どこでどんな縁がつながるか分かりません。色々な人と顔を合わせて、たくさん刺激をもらってこようと思います!

💬 みなさんの意見を聞かせてください!

皆さんは、今の仕事をする上で「キャリア」や「人脈」について意識していることはありますか? 「実はこんなキャリアチェンジをしたよ!」というお話があれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね!

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参考文献・参考HP

参考文献

参考HP

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