最近、「辞書」をテーマにした本にすっかりハマっています。
そもそもなぜハマったかというと、お馴染みのYouTubeチャンネル、Podcast「ゆる言語学ラジオ」で盛んに紹介されていたから。
それらのエピソードに熱中し、サンキューたつおさんの著作などを読み漁っていたのですが、今回手にとったのは赤瀬川原平さんの『新解さんの謎』。なんと、サンキューたつおさんの本から遡ること15年、1996年に書かれた国語辞典にまつわる元祖・エンタメエッセイです。
30年前の本ですが、時代の波をものともせずに楽しませてくれる本作の魅力を、2つの視点からご紹介します。
っていうかパクリじゃん!(※オマージュです)

本書では、あるSM嬢(※イニシャルであり、決して性的な意味ではありません)から、著者へ届いた一通の手紙から物語が始まります。メールではなく「手紙」というところに時代を感じますよね。
その手紙の主曰く、「新明解国語辞典(新解さん)はおかしい」。
さあ、何がおかしいのでしょう? 本書を開くと、驚きの事実が次々と飛び出します。
- 例文を繋げていくと、オムニバス形式の小説ができてしまう
- 「恋愛」の項目で、普通に「合体」という言葉が出てくる
読めば読むほど、ジワジワと味が出てくる「新解さん」の個性を、著者が軽妙な筆致で紹介していきます。
これを読んでいて、ハッと気づいたことがあります。 私が今まで読んだサンキューたつおさんの本も、ゆる言語学ラジオの構成の仕方も、この『新解さんの謎』と全く同じ美しい構成で作られているのです。
つまり、今から30年も前に、国語辞典に関するエンタメエッセイの書き方はすでに「完成」されていたわけです。これには本当に驚かされました。
「紙」に関する30年前の未来予想図

本書の後半には、「紙」に関する短編エッセイが収録されています。
描かれているのは、年賀状はまだまだ全盛期、FAXがようやく普及してきたという時代。紙の消費が増え続け、環境問題が心配されている……そんなリアルな30年前の空気感がずらりと並びます。「あぁ、当時の感覚ってこうだったんだな」と新鮮な気持ちにさせられます。
しかし、ここで面白いのが当時の「ペーパーレスのアイデア」です。
- テレビ画面に文面を映し出す
- テレビ画面に直接文字を書き込む
- 電子データで手紙を送るようになるだろう
これ、まさに今の私たちがタブレットやスマホで当たり前にやっていることですよね。30年前からすでにアイデアは存在し、技術が追いついて「やっと今、実用になった」ということがよく分かります。
裏を返せば、優れたアイデアが一般に普及するまでには、約30年という歳月がかかるということなのかもしれません。
これからの30年、世界はどうなる?
翻って、現在のトレンドといえばとにかく「生成AI」です。 今から30年後、生成AIの普及によってどんな社会が訪れているのでしょうか。
『新解さんの謎』が書かれてからの30年よりも、これからの30年の方が、変化のスピードは圧倒的に激しいはずです。正直、私には全く予想がつきません。ただ一つ願うのは、地球にも、そして人間にも優しい社会になっていてほしい、ということです。
最後に

『新解さんの謎』には、当時大ベストセラーになったことで続刊も出ているそうです。
『新明解国語辞典』第八版の研究
時代を超えて愛される言葉の面白さを、ぜひ皆さんにも味わってほしいと思います。私もどこかで続編を探し出して読んでみるつもりです。
🔍 次に読む本を探しています! 本ブログでは、読者の皆様からの「おすすめの本」の情報を募集しています。 コメント欄にて、ぜひ面白い本を教えてください!
工事中
次に読む本を探しています。是非面白い本があれば紹介をしてください!



コメント