仕事が終わらない、帰れない。
先生の仕事は本当に終わることがなく、キリもつけられなくて大変です。
きっと他の仕事でもそうでしょう。
うちの奥様も、夜12時まで、家で持ち帰り仕事をしているということもあります。
もちろんたくさん仕事をしているから、遅くまでかかってしまう人はいますが、忙しくても仕事を時間内に済ませて帰る人もいます。
何が違うのでしょうか?
一つの観点として常に試行錯誤して、変化できる人か、そうでないかだと思っています。
今日は「変化できる人が強い」をテーマに記事を書きます。
変化しなければ、何も変わらない
作業一つとってみましょう。
ある作業スピードを上げるには二つの方法があります。
一つ目の方法は、何度も作業をしていくことで「慣れて」スピードを上げることです。
これは、熟達することによって、一つ一つのスピードを上げることができるのです。
もちろんこれは、とても大切なことです。
ただ、個人の作業スピードも限界があります。どこかで頭打ちになってしまうのです。
二つ目の方法は、「やり方を変える」ことです。
ただこれには、すごくエネルギーが必要です。
新しいことを覚えなければならないので、大変です。
やり方を変えても、うまくいかなかったり、逆に遅くなってしまうということさえあります。
近年では、いわゆるDX化が該当するのではないでしょうか。
今まで紙で出していた書類が電子化されたり、パソコンで処理することが多くなりました。
それで、逆に時間がかかるようになった!と怒る方も多いと聞きます。
私の学校にも、ついに校務支援システムが導入されました。
使ってみると、うーん、本当に使えるのか?と思う部分が多々あります。
ただ、半年使って、今までのシステムと統合できるところは統合し、整理していく中で、格段に事務仕事のスピードが速くなりました。
それでも紙のほうが良かった、以前のやり方のほうが良かったという人は一定数います。
ただ、電子化は大きな流れとして誰にも止められません。
今のやり方を止めようとするのが大切ではないのです。
大事なのは、新しい環境の中でとにかくチャレンジして変えていく精神なのではないかなと思います。
上手くいかなくても、どこかで生きる
「やり方を変えて」上手くいかないのは次のような場合が考えられます。
- 現状・資源・実態(人・物品・意識)にそぐわなかった
- まだその現場で活用するにはスキルが足りなかった
- そもそも必要なかった
言われたことをまずやっていますか?
先生をしていると、1年に1回は研究授業というものがあります。
これは、自分の授業を公開して、その授業についていろいろ意見をもらう会です。
苦労して授業を計画して、公開するのですが、その後の意見交換会では、耳の痛いことばかり言われます。
たいてい、褒められることはありません。
意見交換会で泣きそうになったこともあります。不貞腐れたこともあります(笑)。
ただ、言われたことや教えてもらったことを、必ず一つやってみることにしています。
もちろん、合わなかったこともありますが、子どもの反応が変わったと感じたこともたくさんありました。
言われたこと、教えてもらったことを実践しなければ得られなかったことです。
みなさんの職場でも同じようにアドバイスをもらうことありませんか?
そのときにとりあえずやってみる精神が大切です。
私の好きなPodcast「超実践的幸福論」でも同じようなことが話として出てきました。
自分を振り返ろう
さぁ、自分のことを振り返ってみましょう。
今までと同じでいいや。やり方を変える余裕なんてないよ。
そんな風に思っていませんか?
それでは、早く帰りたくても、早く仕事を終えたくても、何も変わりませんよ。
まずは1つ変えてみましょう。
上手くいかなくても、そこからきっとさらによくするヒントが得られるはずです。
変えられる人こそ、新しい道が見えてくるのです。
最後に
全く君ときたら、本当に人間にありがちなことを行っていて、君自身には目を向けずに、君以外の人間に目を向けているのだ。
これは「プラトン 対話篇 ラケス 勇気について」(三嶋輝夫訳、講談社学術文庫)の1節です。
「勇気」について、ラケスとニキアスの2将軍が、ソクラテスの前で自分の考えを披露しました。
ニキアスの理解の不十分さを露呈したところで、ラケスがニキアスに対して皮肉を浴びせたところ、上記のような批判をラケスに返しています。
人を批判して、自分を顧みないなんてことないですか?
自分の無知を人のせいにしていませんか?
理想の自分になるために、一つ一つ挑戦と改善を一緒にしていきましょう。
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