最近ハマっている「誰もやらないビジネスの作り方」というポッドキャスト番組。
日本では、透析医療を病院でお医者さんしかできなかったのですが、新たに患者さんが自分で病院に来て、自分で透析して、自分で帰っていく。
セルフ医療を始めたAlba Labの櫻堂さんのビジネス観がテーマの番組です。
起業家の方々は、それぞれ思いを持って事業を始めています。
その思いを聞くのがとても楽しくて、この番組にハマってしまいました。
起業家の話だから、先生は参考にならないと思う方もいるかもしれませんが、ところがどっこい、すごく響くんです。
今回は、「#07 人生で出会った『些細な言葉』。ビジネスに多大な影響を及ぼすことも」のテーマである「言葉」に焦点を当てて、お話をしたいと思います。
些細な言葉が、人の心にずっと残る

「ここは自由の国じゃないですか!」
ー3分54秒 櫻堂さんの回想より
上記の言葉が櫻堂さんが心に残っている言葉だそうです。
これは、日本の会社の中でフランス人の社員(役員?)さんが会議で発した言葉だそうです。
「日本ではこうだから、フランス人のあなたの言うことはうまくいかない。おかしい。」と話していたときに、フランス人の社員さんが発した一言だそうです。
この言葉が、パーソナリティーの櫻堂さんの中に深く突き刺さ李ました(理由はぜひエピソードを聞いてくださいね)。
何気ない会議中での一言だったのですが、それが櫻堂さんの頭にこびりついているのです。
私たちのもそんな一言が、1つや2つないでしょうか?
それは、些細なものから、人生を変えるまで色々なバリエーションがあります。
私の中では、今思いつくのが2つ。
一つは小学校6年生の担任が、保護者会で母に伝えた一言。
「スーさんは、毎日給食をおかわりします。給食費を倍徴収してもいいですか?」
母親が、家に帰ってくるなり、小学生の私に話してくれました。
普段なら懇談会の内容なんて子どもに言わないのですが、わざわざ私に言ってくるのですから、母の心にも残ったんでしょう。
大人になった今でも、給食は大盛りでよそってくれます。
これは笑い話ですが、そんなに食べていたかな・・・。(母いわく、小学校から丼でご飯を食べていたので、給食でも、それぐらい食べていてもおかしくないとのこと)
他にも、私の座右の銘です。漫画から取ってきました。
「人生なんてチョロいチョロい。渡る世間は甘かった。」
これは、川原泉の「メイプル戦記」という漫画の著者コメントだったと思います。
あぁ、人生ってこんな気概で渡っていいんだな。
そんなふうに力を抜いてくれた言葉でした。
自分が社会に出て、ちょっと病みそうになったときも「なんとかなる」と支えてくれた言葉でした。
同僚にも聞いてみた
ちょうど同僚とも、同じ話題になりました。
同僚が心に今も残っている言葉は、管理職との面談の時に、管理職から言われた一言が今も心に残っているそうです。
「お父さんと一緒で、言い方がきついね。」
同僚の先生は、言い方がキツくなることは自覚していました。
ただ、(同僚のお父さんも教師をしていたのですが)父親と比べられて、「言葉がきつい」と言われたことがぐさっときたらしいのです。
自分のことだったら、指摘として受け入れるけれど、そこに父親を出さなくてもいいじゃない!と同僚は思ったようです。
管理職は、私も知っている方なのですが、好好爺でいい人と思っていました。
けれど、そうやって、相手の悪気なく傷つけ、ずっと心に言葉として残してしまうということがあるんだなと思いました。
教師として、言葉には最新の注意を払おう
さて、教師は、「子どもに声をかけていく」のが仕事だと思っています。
学校の先生は、直接会って、一緒に過ごす。
小・中学校にもなれば、家で活動する時間よりも、学校で活動する時間のほうが長くなります。
ということは、先生の何気ない一言が子どもに影響を与える比重も大きくなってきます。
だからこそ、教師として子どもにどのように声をかけるかはよく考えなければいけません。
子どもとの人間関係づくりはもちろん、人生に影響を与えるからかもしれないからです。
自分も何回も声掛けを失敗して、子どもを泣かせたこともありました。
全くそんな気はなかったのですが、ある1人の子どもを吊し上げるような形を作ってしまったこともあります。
言ってはいけなかったな、やってはいけなかったと、反省することもたくさんあります。
大体そういう失敗をする時は、自分にも余裕がない時です。
そんな時は、心をあったかい言葉に満たすようにして、仕事に臨むようにしています。
心に残った言葉はメモをして、時折振り返るようにしているのです。
心に残った言葉はメモする
日々の中で些細なことでも、日記を書くと、自分の価値観が見える化される
ー14分55秒 櫻堂さんの言葉より
パーソナリティの櫻堂さんもこんなことを言っていました。
自分は心に残った言葉をブログに残すようにしています。
いい言葉はもちろん、自分にチクッときた言葉も残していくようにいます。
良い言葉も悪い言葉も、心に残るというのは、そのときの自分のメンタルに響いたということです。
自分のメンタルに響いたということは、その時の自分のメンタルの状況や価値観のどこかで引っかかったということです。
例えば、月の終わりに1ヶ月、自分の心に残った言葉を箇条書きに並べると言うことをしています。
そうしたら、自分の今、興味のあることだったり、気になることが見えてきます。
逆に、悪い言葉がたくさんあると、自分の精神状態ってこんなんだったんだ。こんなことが気になっていたんだ。と客観視することができます。
この活動は、自分のメンタルを客観視するためのものですが、「朝のHR」での話でも生きてきます。
今、この記事を書いているときは、期末試験の1週間前です。3年生は受検にも関わってきます。
なかなか受検にむけてエンジンがかからない生徒に、どんな話をするといいかな。
そんなときに、ブログを見直します。
ポッドキャストの番組の言葉を引用すると、子どもに響くことがあります。
本を書いている人、ポッドキャストをやっている人は、社会的に何かしら成功をしています。
その成功のためには、たくさんの試行錯誤をして、たくさん失敗して、そして成功を掴んでいます。
私の薄っぺらい「頑張れ」よりも、子どもの心に響く言葉になっているんじゃないかと思っています。
もちろん、クラスの生徒40人すべてに響かせることはできません。
それでも、いろんな言葉、声掛けをすることで、生徒のなかに変化の種を撒くことができるんじゃないかなと思います。
最後に

今回は、声掛けを通して考える「教師の姿勢」をテーマに書いてみました。
声をかけて、手は出さない。
子どもが変わるまで、待つ。
最近そんなことが大事なのかなと思っています。
皆さんは、日頃どのような思いを持って子どもたちと一緒に学校生活を送っていますか?
ぜひコメントで教えてください。

声掛けをテーマにした記事もたくさん書いてきました。合わせてご覧ください。
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