【子育て・声掛け】兄弟げんか・いじわるをしているときの声かけ(2023.09.28更新)

声掛け

小さい時、ささいなことですぐ兄弟げんかになりますよね。

たたくのではなく、話し合って解決してほしいと思うのが親の願いです。

静かにしてほしいと思う気持ちもとてもよく分かります。

今日は、一般的な兄弟げんかと、上の子が下の子をいじめてしまう2つのケースについて考えてみます。

どうすればよいか一緒に考えてみましょう。

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兄弟げんかが起きたら

まずは観察

いきなり、「喧嘩はやめなさい」と仲裁に入るのではなく、しばらく様子をみましょう。

まずは、子どもがどうするかをしっかり見るのです。

その中で、「相手の言い分を聞けた」「ゆずれた」「解決にむける他の方法を提案できた」など建設的な行動が見られれば、すぐに褒めましょう

きょうだい喧嘩に対して親がするべきことはレフリーのような役割です。

違反についてはイエローカードやレッドカードを示し、試合終了を告げる役割です。

「どちらが正しいか」とか「こうすべきだ」のような判決を下す裁判官にならないようにしましょう。

度を越えたら引き離す(2023.09.13追記)

私の家のルールは2つ。「手を出してはダメ」「どちらかが泣いたら終了」です。

一方でケンカの度を越えて、兄弟をたたく、おもちゃをこわすなど暴力的な行動に出た場合は、親はすぐに介入をしましょう。

暴力をOKにすると、自分が気に入らない時には、暴力で解決をすれば良いということを教えることになってしまいます。

兄弟でも、年齢差、体格差があるので、パワーバランスが異なります。

一方的にたたかれてけがをしてしまったり、結局、兄の方がたたいて弟をいいなりにしてしまったりするということは避けたいですね。

できればどちらかが手を出す直前にストップをかけて、無理やりにでも引き離してクールダウンをさせる必要があります。

その中で、一人一人別々に話を聴きます。

この時に「おもちゃを取られちゃったのが嫌だったんだね」、「貸してって言ったのに貸してもらえなかったから怒れちゃったよね」のように、まずは徹底的に気持ちを受け止めることが大切です。

ここをせずに「叩いちゃダメ」「痛いでしょ」のように叱るだけで終わりにしてしまうことが多いのです。

叩くのにはちゃんと理由があるものです。

「触られたくなかったんだよね」、「壊されないか心配になっちゃったんだよね」のようにその子なりの理由をちゃんと親が代わりに言葉にして、受け止めてあげることが大切です。

自分の気持ちをしっかりと受け止めてもらえた子だけが、相手の気持ちを考えられる子になります。

子ども自身もよくわからないイライラやモヤモヤを親が汲み取って言葉にしてあげることで、自分の気持ちの整理が少しずつできていきます

遠回りのように思えるかもしれませんが、丁寧に受け止めてあげることが、結局は近道になります。

気持ちをしっかりと受け止めたら、「叩かないで口で言おうね」、「言ってもダメだったらママに言
いにきてね」と代わりの行動を伝えましょう。

そしてこれらのことが少しでもできたら、必ず褒めることが大切です。 

1対1の時間を作る

兄弟げんかで困っているのは、親が何かアドバイスをするときに、子どもが話を聞かないことです。

この場合は、毎日、「親と、子どもとの1対1の特別な時間」を作るとよいです。

親子の関わり方が変わると、親の言葉が届きやすくなってきます。

特別な時間と言っても、1日5分で大丈夫です。

しっかり子どもと向き合う時間をつくりましょう。

大事なのは、「その子だけと向き合うこと」、「向き合う時の時間の濃さ」です。

下の子へのいじわるが度が過ぎる場合は?(2023.09.28追記)

下の子が上の子にちょっかいをかけて困る場合もあれば、逆に上の子が下のこをいじめるということも幼児期ではよく起こります。

これってなんで起こるんでしょうか?

まずは、親がゆとりをもとう。

「下の子をいじめてばかり」というのは親から見える姿で、上の子にしてみれば結構気を遣っていることも多いです。

親に甘えたいけれど、下の子の世話をしていたから、我慢したり、話しかけるのを我慢したり…。

上の子の方がしっかりしているので、ついつい上の子は放置気味になっていませんか?

そこが原因かもしれません。

先ほども述べましたが、大切なのは観察です。

まずは、上の子の配慮ややさしさなどに気づけるようになりましょう。

そのためには、親もゆとりをもつことが大切です。

便利家電を購入したり、家事をシェアしたり、お惣菜などを買うのもアリです。

少しでも子どもとの時間をもてるようにしましょう。

意地悪してしまう上の子の気持ち

さて、ここで、兄弟に意地悪してしまう上の子の気持ちを分析してみましょう。

こんなことが考えられます。

下の子へのやきもち

自分を見てほしいという気持ちからの意地悪。

もちろん、自分も小さい頃にはお世話をしてもらったのですが、年齢によってはそのことが記憶にない
こともあります。

親が下の子にばかり注目して、自分に目が向けられていないと思うと、つい意地悪したくなってしまうのでしょう。

親の気をひきたい

下の子と遊んであげている時は何も言われないけれど、下の子に意地悪すると親が来て声をかけてくれる。

怒られても、親が関わってくれることがうれしくて、つい下の子にちょっかいを出すことがあります。

下の子に邪魔される

自分が遊びや勉強などに集中しているのに、下の子に邪魔された時。

最初は「あっち行ってて。」などといなすけれど、何度も邪魔されるとつい「うるさい。」と言ったり、手を出してしまうことがあるかもしれません。

下の子と相性が悪い

親子でもですが、兄弟でも相性がよくないことがあります。

その場合は、相性がよくないことをわかったうえで、ときには協力しながら生活していけたらよいですね。

思春期などのイライラ

勉強や友達関係でイライラ。

そんな時に下の子がからんできて、ついイライラをぶつけてしまうこともあります。

上の子とゆっくり話す時間を

親はきょうだい平等にと思って接していますが、子どもは自分のほうを見てほしいという気持ちもあるものです。

もちろん年齢を重ねるごとに、かまってほしい、お世話してほしいというのとは違ってきますが、それでも親が気にかけているというメッセージを伝え続けていくことは、とても大事です。

そして、意地悪してしまう理由にも寄り添っていけたらよいと思います。

もちろん、暴力や下の子を怒鳴りつけたりばかにするような言葉はNGです。

そのような言動は制止しましょう。

でも、なぜそのような行為をしたのか、なぜ暴言を吐いたのかをきいて、上の子に寄り添っていきましょう。

そして、意地悪してしまう理由にも寄り添っていけたらよいと思います。

もちろん、暴力や下の子を怒鳴りつけたりばかにするような言葉はNGです。

そのような言動は制止しましょう。

でも、なぜそのような行為をしたのか、なぜ暴言を吐いたのかをきいて、上の子に寄り添っていきましょう。

子どもに限らずですが、特に子どもとのコミュニケーションにおいては、親が尋問するような声かけは禁物です。

子どもも「悪かったな」 という気持ちはあっても、なかなか素直になれない時もあるでしょう。

理由を聞かせてくれない時には、「話したくなったら聞かせてね。」と声をかけておきましょう。

親の「いつでも聞くよ」というメッセージに子どもは安心し、気持ちが整理できたら、きっとその理由を話してくれるでしょう。

大事なのは親の願いと見通し(最後に変えて)

子どもと向き合う上で、子どもがどうなって欲しいかという親の願いはとても大切になってきます。

喧嘩をやめてほしいという気持ちは分かります。

ただそれでは喧嘩はなくなりません。

さらに突っ込んで、どんな姿になって欲しいのか(しっかり話し合って解決できるようになって欲しい、手は絶対出さないようになってほしい等)

そのビジョンを親がもち、関わっていくことで、きっと子どもは変わってきます。

私の好きな”ポジティブ・ディシプリン”という考えです。

詳しく知りたいと思っていただけたら、こちらの記事をぜひご覧ください!

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