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【学級経営 決定】クラスの中での担任としての意思決定ー「パーフェクトな意思決定 「決める瞬間」の思考法(安藤広大)を読んでー

学級経営・生徒指導

子ども主体の学級経営を!といいますが、やっぱり最後に意思決定をするのは先生になります。

先生がOKを出してあげることで、子どもたちは自信を持って活動に取り組めるようになります。

ただ、この意思決定。

会社の上司と部下の関係と一緒で、学校でも、教師と子どもの間で、うまく意思決定の合意をできないと、教師と子どもの関係が悪くなり、最後は学級崩壊なんてことになりかねません。

色々教育書も読みましたが、僕の中では、ビジネス書の安藤広大さんの「パーフェクトな意思決定」という本が一番ピンときました。

この本を教育現場で活用するだったらと考えながら、今日はお話します。

先生としての意思決定

例えば、行事。

学芸会でどんな劇をやろうか?

運動会でのリレー順をどうしようか?

修学旅行での部屋割り。

子どもたちだけで決めさせると揉めそうですよね。

委員会の活動も子どもたちは色々考えています。

最終的に意思決定をするのは教師になります。

この意思決定をするときに、みなさんはどんなことに注意をして意思決定をしていますか?

「パーフェクトな意思決定」するために心得ておきたいこと

さて、紹介した本に、「パーフェクトな意思決定」をするための考え方が5つまとめてありました。

①「すべての物事は賛否両論だ」ということ
→あなたの決断には、必ず否定的な意見がかならず出る

②「いつだって、決めた人が偉い」
→後出しジャンケンはスルーするしかない

③「人は現状維持を好む」
→どんなに小さな変化であっても、「前のほうが良かった」と思うもの。でも、それを疑わないといけない。

④「検討すると言っておきながら何もしない」ということ
→本当はノーなのに、相手を期待させるのは、全裸よりも恥ずかしい

⑤「決めない状態は気持ちいい」ということ
→でも、決めなくちゃいけない瞬間がやってくる。先延ばしの気持ちよさから逃れよう

ー安藤広大.「パーフェクトな意思決定 『決める瞬間』の思考法」.P86-P87

一つずつ、教育という文脈に置き換えて、自分の考えていることと合わせてお話します。

①「すべての物事は賛否両論だ」ということ

先程の例を上げた、「修学旅行での部屋割り」「クラスのルール作り」「劇の脚本ぎめ、役ぎめ」

どれを選んだって、どう決めたって、納得いかない子が一人、二人いることは想像つきますよね。

ただ、教師が、みんなが納得しないとだめだと思うと、暗礁に乗り上げてしまいます。

だからこそ、最後は反対する人がいるけれども、決定をくださなければいけません。

ただ、決定をしても、うまくいかない場合はあります。

そこで2つのことを心得ておきましょう。

1つ目は、反対意見もしっかり出したうえで、決定をくだすことです。

反対意見を聞かずに決定を下してしまうと、もし失敗をした場合に、決定を下した人(先生)の信頼が崩れることになります。

しっかり反対意見を聞いたうえで、「B案の懸念事項もあるのはわかるけれど、今回はA案のメリットのほうが大きいと感じるから、今回はA案を採用します」と伝えることで、B案の人も、意見を出すことができ、聞いてもらえたと思うので、落ち着くことができます。

2つ目は、もし決定が間違っていたら、変えることが大事です。

先生も完璧ではないので、決定が結果間違ってしまうということもあります。

その時には、もう一度見直して、変えていくことが大事です。

改善するうえで、「ここがうまくいかないから、こういうふうに変えよう」と理由付きで説明をします。

どこをどう直せばいいかを伝えることで、納得感が生まれます。

「決定を覆すのはいけないこと」と考える人もいますが、もう元には戻せないほどの大きな失敗をするくらいだったら、小さな失敗のときに軌道修正するのが大事です。

それは恥ずかしいことではないのです。

②「いつだって、決めた人が偉い」

子どもの中でも、「委員長」や「級長」のようにリーダーがいます。

ただそのリーダーに対して、批判をする子ども出てきます。

そこで、伝えて置かなければならないのは、やっぱり「委員長」や「級長」は偉いということです。

その子達は、「委員会をまとめるぞ」「学級を頑張ってまとめるぞ」という思いを持って活躍をしています。

そこを尊重し、教師として守ってやらなければ、リーダーは力を発揮することができません。

もちろん、リーダーが間違うときもあります。

そんなときこそ、教師の出番であり、前もって止めてあげたり、懸念事項を伝えておく。

そうすることで、子どものリーダーと教師の信頼関係ができます。

そして、周りの子にも、「先生の承認があるから、まずは(子どもの)リーダーの話を聞いて実行してみよう」となるのです。

「いつだって、決めた人が偉い」

これを心に留めておきましょう。

③「人は現状維持を好む」

前のクラスのほうが良かった。

今までのやり方のほうが良かった。

変化が起こったときに、先生も子どもも同じように思うはずです。

でも、それでは、成長はできません。

そういう反対意見が出てきたら、①、②の教えを思いだしましょう。

反対意見が出てきて当然。でも決めて実行した人が偉いのです。

成長するクラスにするためにも、変化を選択した子どもの意見を尊重しましょう。

もし、不満が出てきたら、「具体的にどこが不満なのか」聞いて、よりよい案になるように教師としてコーディネートをしていきましょう。

そうすることで、きっと同じ方向を向いて成長できるクラスを作れるようになります。

④「検討すると言っておきながら何もしない」ということ

子どもからの相談、いじめ対応。

いろいろ考えて決定をくださなければならないことが教師はたくさんあります。

そこで、一番まずいのは「検討すると言っておきながら何もしないこと」です。

よくあるのが、「子ども同士の人間関係のことだから、もう少し様子を見る」といった判断です。

もちろん、様子を見るというのはとても大事なことです。

ただ、教師がやってしまいがちなのは、様子を見て・・・終わり。ということです。

結局、あるトラブルの火種がそのままくすぶっていて、どこかで炎上してしまう。

そんな経験をしたことがある先生もいるはずです。

だから、様子を見て、「何もしない」という決定ももちろん大事です。

何もしないなら、「なぜ何もしなくていいのか」をしっかり言えるように理由付けをしましょう。

様子を見るなら「いついつ(2週間の間に)まで様子を見て、ある状態(例えば再度トラブルが起こったなど)になったら、教師として介入する」というふうに期限を付けておくことで、何もしないということがなくなります。

「パーフェクトな意思決定」では、3つの箱に物事を分けると良いと書いてありました。

「即決」という箱

「情報不足」という箱

「期限を設定する」という箱

こう考えると、なぜ様子見をしなければならないかが自分の中ではっきりしてきますよね。

教師の仕事は多忙ですが、このような意思決定はしっかり確実に行うようにしましょう。

⑤「決めない状態は気持ちいい」ということ

④に付随しますが、決めないということは心地よいものです。

例えば、ある決定をしたときに、もしかしたら手痛い失敗につながるかもしれません。

ただ、決断をしなければ、失敗ということを経験せずに、快適な状態で過ごすことができます。

けれど、それでは成長することはできません。

そして、いずれ期限が近くなり、焦って間違った決断を下すこともあります。

だからこそ、「期限を決めて、決断し、実行してかなければなりません。」

子どもも同様です。

子どもが何もせずに、決断を先延ばしにしていた場合、しっかり決断をする後押しをしていきましょう。

これが教師として大切なのです。

最後に

さて、今回は、「パーフェクトな意思決定 「決める瞬間」の思考法(安藤広大)を読んで考えたことを書きました

やっぱり、意思決定がしっかりしている校長のもとで働くのは働きやすいです。

また、意思決定がしっかりしているクラスでは、子どもも同じ目標に向かって突き進むことができます。

もちろん、正解の意思決定は毎回できることはありません。

もし間違った場合は、謝り、より良い方向に軌道修正していけばいいのです。

そうやって、学校が、クラスが、同じ方向を向いて、活動できるようにしていけるのが教師として大事だと感じました。

スーさん
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参考文献

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