きっと一回は尋ねられたことがあると思います。
勉強ってなんの役に立つのでしょう。
私なりの考えを書いてみようと思います。
テスト前の朝の会の話にいかがでしょう。
勉強って何の役に立つの?
TIMSSの調査結果によると、
「数学の勉強は楽しいか」という質問に対し、「楽しい」と答えた生徒が日本では56%。国際平均では70%。
「数学を勉強すると、日常生活に役立つ」という質問に対し、「役立つ」と答えた生徒が、日本では73%、国際平均では、81%。
「数学を使うことが含まれる職業につきたい」という質問に対し、「就きたい」と答えた生徒が、日本では、23%。国際平均は49%。
いずれも日本は国際平均をかなり下回っていることが分かります。
子どもたちは、数学を含め、学習は社会で役に立たないと思っているのかもしれません。
確かに中学校数学、さらに高校、大学にすすむとどんどん抽象化が進み、今学んでいることが「いつ」「どこで」役に立つかはわかりません。
教師になれば、毎日使うのですが、それ以外の仕事では使う機会はもうないかもしれません。
価値があるのは勉強の内容だけではない、結果だけでもない
勉強を「知識の習得」という面で見れば、役立つ場面は少ないかもしれません。
ただ、楽しいことを我慢して勉強に打ち込めば、集中力や自制心が学べます。
友達に聞いたり、教えたりすることで、対人スキルが学べます。
もし、検定や受験に向けて学習を進めるならば、合格に向けて段取りを整えるといった自己調整力も付きます。
大人になって、仕事をするにしても、全てが楽しいとは限りません。
その中でどうやって自分を鼓舞し、仕事をやり通すのか。
勉強に通じるものがあります。
大事なのは自己実現するための自分なりの方法を見つけること
私は「なぜ勉強するのか?」と聞かれたら、
「自己実現をするため。」
と応えます。
こんなことできるようになりたい。
○○さんみたいになりたい。
そんな思いをみんな心のどこかしらでもっていると思います。
そのために、勉強が必要です。
自分のなりたい姿になるには、先ほど述べた、自己調整力や集中力、自制心が必要です。
さらに様々な知識を持っていれば、鬼に金棒です。
もし今、夢がない人、熱中できることがない人は、ぜひ探してください。
挑戦してください。
きっと勉強が役に立ったと言える場面が出てきます。
テストは自分の頑張りの通信簿(最後にかえて)
定期テストの結果で一喜一憂している子どもをよく見ます。
私は、
「テストは自分の頑張りの通信簿。自分が満足いく点数だったら、よくがんばった結果だし、満足いかなかったら、どこか足りないところがある。それを見つけて改善していくのが勉強だよ。」
と話します。
ついつい友達と点数を比べがちですが、自分ができた、やりきったと思えるのが大切だと思うのです。
テスト前にはこんな話をしています。
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