安全への備えで楽しい水辺での活動を 川にまつわる怖い話を添えて(2023.07.13追記)

学級経営・生徒指導

そろそろ夏休みが近づいてきました。

コロナの影響も少なくなり、今年は海や川に出かけるという子どもさんも多いのではないでしょうか?

水辺での体験は子どもにとって楽しいものです。

その反面、毎年水難事故で尊い命がなくなっています。

今日は「安全への備え」について、みんなで振り返ってみましょう。

水辺に行く前に

海であれば、風の強さや風向きを事前にチェックします。

特に夏から秋にかけて発生する台風は、たとえ日本の遠くに発生していても影響をうけます。

川も遊びに行く場所の天気を事前にチェックすることが必要です。

前日の雨量やその上流の天気によっては、水の量や流れに影響を受けるからです。

それらは常に変化すること、急変する場合があることも、心の備えとして持ち合わせたいですね。

水辺に行く際に「備え」として準備したいのがライフジャケットです。

子どもも大人も体に合ったライフジャケットを正しく着用することが重要です。

さらに、滑りにくく、かかとのあるアクアシューズを履くことで、ケガや事故を防ぐことができます。

水辺に着いたら

海であれば、監視所やライフセーバーがいる場所を探してみましょう。

インフォメーションボードなどに、その日の海の状況(気温、水温、水流、風向き、干満など)が書いてある場合は確認し、ない場合はライフセーバーに直接聞いてみるのもいいでしょう。

次にベースとなる場所を決めましょう。

ライフセーバーの位置を頭に入れておくことで、いざというときにいち早く救助を呼ぶことができます。

地震への備えとして、避難経路や津波避難タワーなどの場所も確認しておくと安心です。

川にはライフセーバーはいません。

自助の意識をより強くもつうえで、保護者が子どもより下流域にいることを心がけます。

子どもはサンダルや遊んでいる物などが流された場合、追いかけてしまいます。

まずは「流されたものは絶対に追いかけないこと」を事前に約束をしておきましょう。

大人が下流域にいることで、万が一、人やモノが流された場合、下流で対処やキャッチができます。

海も川も、大人がまず入水し、水深や水底などを確認してください。

また遊んでいる最中にも、自分の位置を常に意識できるような目印となるもの(建物や旗、荷物、岩など)を決め、準備体操を行ってから遊ぶようにしましょう。

水辺では、「KEEP WATCH」が鉄則です。

子どもにとってのライフセーバーは、保護者の我々一人ひとりなのです。

こちらのサイトでは、水辺での安全安心にむけて、動画コンテンツやクイズが用意されています。

みるとさらに勉強になりますよ。

守ろう!いのち 学び合おう!水辺の安全 Swim&Survive

美術のT

僕が中学生の頃、美術のT先生という人がいました。

彼女は、毎日15キロの道のりをママチャリで通ってきます。

自動車免許も持っています。

車を持ってないわけではありません。(夫婦で1台だそうですが)

さて、何故だと思いますか?

T先生に聞いたところ、こんな答えが帰ってきました。

「若い時に、私(T)の運転で友だちと一緒にドライブしたのよ。

その時、人が道路脇から出てきたから、慌てて急ブレーキを踏んだの。

そしたら、何故か友だちが怒るのよ。

なんで何も無いところで急ブレーキ踏むの?

って。

だから、車乗るのやめた。」

普通なら、うそだー、なんて流すのですが、T先生について、別の先生Aから、こんな話も聞いていたのです。

A先生は、1ヶ月ぐらいずっと倦怠感が続いていました。

さすがに病院に行こうかなと思っていた矢先に、T先生とすれ違いました。

すれ違いざまにT先生に

「悪さしてんじゃないよ。消すよ。」

と声かけられました。

びっくりしたA先生。

「何か、僕悪いことしましたか?」

と聞きました。

そしたらT先生より一言。

「体、楽になったでしょ?」

A先生の体調は、T先生の一言の後、す倦怠感が消えたとの事。

どうやら、良くないものがついてたとかついてなかったとか。

僕の体験した怖い話

さて、ここまでは、僕の聞いた話ですが、ここからは、僕が体験した話です。

高校の頃、いつも、大きな川を渡って、通学をしてました。

2年の7月のある夜、学校の帰りのことです。

川の橋の欄干に白い人型のモヤがありました。

最初は見間違いなのかなと思っていましたが、2日たっても、3日たっても、そこにいるのです。

その人型は、欄干から、川を覗いているように見えました。

見間違いかな?と思いつつ、毎日そのモヤを見ては通り過ぎていました。

そんなことが2週間ぐらいたった時です。

今日もいるなぁと思ったその時、突然ズルズルっと白いモヤが川に身投げ(という表現が正しいか分かりませんが)をしたのです。

急いで川をのぞきこむと、川に大きなさざ波が立っていました。

さて、その話をT先生にすると、

「1キロ上流に公園があるでしょ。そこでよく町外の人が来て川遊びしてるよね。

多分昨日あたりに、流された人が出たんでしょ。

あの辺って毎年、流される人がいて、なかなか浮いてこずに供養がしにくいんだよね。

すーさんが見たのはきっと、その集まり。

あなたには悪さしないけど、流れてきた人を探してたんでしょうね。見つけたから川に落ちてったのよ。それで、一緒になって大きくなっていくのよ…」

と。

…調べたら、実際に目撃した日に人が流されたとニュースになってました。

皆さんも夏休み、海や川に行くとおまいます。

楽しいですが、安全なところではありません。

大人と行くこと。

ライフジャケットを付けること。

命だけは無くさないように…

最後に

今回は、事故を未然に防ぐためのポイントと、夏休み前に子どもに話す話を上げました。

他にも「e-lifesaving」で水辺の安全に関する知識や情報が出ているのでぜひご覧ください。

守ろう!いのち 学び合おう!水辺の安全 Swim&Survive

文科省からも学校の水泳指導の手引きも、泳ぎについて、安全についてみておくと、参考になるかもしれません。

学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引(三訂版)」:文部科学省

「知る」ことで事故を未然に防止し、「体験」を通じてたくさんの笑顔と感動を夏休みに得られることを心から願っています。

3つの行かないを親子で約束しましょう

  • ライフセーバーのいない海水浴場や、遊泳禁止の場所にはいかない
  • 川が海へと流れ出る河口付近には行かない
  • 子どもだけでは水辺には行かない

この3つは毎年のように事故が起きている場所やケースです。

「行かない」といったのは。そこに行ってしまうと、「少しだけ入ってみよう」という気持ちから、だんだん楽しくなり「遊びに夢中」になってしまい、事故にあうケースがあるからっです。

自分の家族や友達の命を守りために3つの「行かない」を約束しましょう。

スーさん
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