お米が消費されずに減反政策が取られている日本。
パンの方がお手軽に食べれると思う人もいるでしょう。
お米を食べるメリットってなんでしょうか。
今日は、食習慣と和食について考えてみようと思います。
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偏りのない食事が「好き」を増やす
人の生涯の食習慣は、幼少期に好きになった食べ物の組み合わせで作られていく、という話を聞いたことがありますか?
つまり、子どもの頃から好きな食べ物は大人になっても好き、逆に嫌いな物は大人になっても苦手、ということが多いんです。
そして、大切なことは、周りの大人の働きかけと工夫次第で、好きな物がどんんどん増えていくということです。
子どもにとって、初めての食べ物を口にするのは、結構勇気がいることだったりします。
そんなの時は、「これ、おいしそうだね」「お母さんも大好きだよ」と声を掛けるなど、楽しく興味が持てる食事の場を作ってあげましょう。
幼い頃から偏りなく食べる機会が多いほど、「好きなもの」は増えていくのです。
では、私たちにとって偏りのない理想の食事とはどんなものでしょう?
それはいわゆる和食の汁三菜”です。
お米を主食に、魚や野菜、汁物をバランス良く摂取できる和食は、優れた食事スタイルとして世
界中から注目を集めています。
そして、大切なことは、まわりの大人の働きかけと工夫しだいで、好きなものがどんどん増えていくということです。
主食のお米が健康的な食生活のカギ!
人間は昔から、それぞれの民族が暮らしている気候風土にあった食べ物を摂ることで、最も健康的な生活が送れるよう、体のしくみを進化させてきました。
中でも日本型の食事スタイルに欠かせないのが、主食のお米。
お米は体のエネルギー源となる炭水化物が多く摂れ、また味にクセがないので、魚、豆類、野菜などさまざまな食材と相性が良いのが特徴です。
お米を主食にした和食を、パンを主食にした洋食と比較してみたのが下の表です。
和食 | 洋食 | ||
多くを摂りたい食品成分 | カルシウム(牛乳、野菜) | ○(まずまず) | ◎(多い) |
鉄(肉、魚、野菜) | ○(まずまず) | ◎(多い) | |
魚の油(1匹ごとの魚) | ◎(多い) | ×(少ない) | |
抗酸化物質(色のついた野菜) | ◎(多い) | ×(少ない) | |
食物繊維(豆、芋、野菜) | ◎(多い) | ×(少ない) | |
控えたい食品成分 | 動物性脂肪(肉の脂) | ◎(少ない) | ×(多い) |
植物油(揚げ物) | ◎(少ない) | ×(多い) | |
食塩(味の濃い物) | ×(多い) | △(少し多い) | |
砂糖(甘い物) | ◎(少ない) | △(少し多い) |
和食では色のついた野菜の抗酸化物質や、豆・芋・野菜の食物繊維など、とりたいものが多く取れ、逆に、動物性脂肪や植物油、甘い物はひかえられるというメリットがあります。
しかし残念なことに、近年日本のお米の消費量は減少傾向にあり、休耕田の増加、食糧自給率の低下は深刻です。
ですがその一方で、安心・安全な食材を求める意識が高まり、和食の良さも再認識されています。
「毎日何品もおかずを作らなきゃ!」と、気負わなくて大丈夫。
まずは先ほどの表の多く摂りたい食品成分・控えたい食品成分を参考に、いつものカレーや親子丼、お味噌汁の具材を変えてみるだけでいいんです。
少しずつお米を主食にした和食を、定番にしませんか。
私たち、お米の国に生まれたんですものね。
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