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【道徳 指導案 A(3)向上心、個性の伸長 中2】新編新しい道徳②「私は十四歳」を使っての授業記録

道徳

ちょうど、職場体験を先日に終えました。

感想の中に、「自分って、初対面の人と話すのは苦手、接客業に就きたくないと思っていたけれど、実際に職場体験で仕事をしてみて、接客業もいいかもしれないと思った。」と書いた生徒もいました。

自分の気づかない個性を見つけ、挑戦していく姿がいいなと思った感想でした。

そこで、今回「自分らしさ」をテーマに授業をしてみました。

実施時期は2026年1月です。

主題名

自分らしさとは

ねらい

不安や悩みを乗り越え、自分らしい生き方を模索していく「私」の姿を通して、自己を見つめ、自分の良さを生かしたり、伸ばしたりして、充実した生き方をしようとする実践意欲と態度を育てる。

あらすじ

「私」はバスケットボール部を辞めた。

小学校のころからバスケットボールをやっていたが、中学校の部活は練習がきつく、勉強との両立ができず、選手にも選ばれず、失うもののほうが大きいと感じたからだ。

それから「私」は自分に合う部活を探したが、やりたいことは部活の枠に入りきらないものだと気づく。

そんなとき、ジャズダンスを試してみると、モヤモヤが晴れるような清々しい気持ちになった。

「私」は十四歳。子どもと大人の間。「後悔のない生き方をしたい。」、そう「私」は語った。

出典:「われら中学生<平成10年>」.文栄堂

授業の実際

導入

ちょうど昨日は、職場体験に行きましたね。

感想を読んでいると、「自分は初対面の人と話すのは苦手で、『サービス業ってないな。』と思っていました。でも実際に体験をしてみて、仕事が楽しくて、サービス業もありと思えるようになりました。」という感想がありました。

自分に合わないって思っていても、意外といけるなんてことありますよね。

今日は「私は十四歳」という話を読んでいきます。

この子も、自分にあったものってなんだろう・・・。と探していくお話です。

「自分らしさとは」考えてみましょう。

(範読をする)

感想を言いましょう

T:この物語を読んでの感想を教えて下さい。

S1:小学校では楽しいバスケをしていたけど、中学校ではやったことのないダンスに挑戦をしている。挑戦する姿や、やりたいことを見つける姿がすごい。

S2:自分もS1と同じように思って、やったことないことも意外とできるのかもと思いました。

S3:今やっていることが自分のためになっている?と問い続ける主人公の姿勢が素晴らしいと思いました。

S4:周りからどう見られても(バスケを辞めて、今までの友達が離れていってしまったが)自分が正しいと貫けるのがすごい。

主発問「もしジャズダンスがうまくいかなかったら?」

T:なるほど、みんな挑戦する主人公の姿や、本当に自分のためになっている?と問い続ける姿が素晴らしいと思ったんですね。

今回はジャズダンスが主人公に合ってよかったね。という感じで話は終わりますが、うまくいかないことのほうがほとんどですよね。

「もしジャズダンスがうまくいかなかったら、みなさんはどうしますか?」

S5:ほかにやってみたいことに挑戦をしてみる。

S1:次にがんばれるものを探します。

S3:親に相談をします。時間をかけるのも大事だと思う。

S2:自分に向いていることを探します。

S6:バスケ部に戻るんじゃないかな。せっかく今までやっていたし。

T:なるほど、皆さんめちゃくちゃ前向きですね。先生だったら、家でゲームしたり、だらだらしてあきらめちゃう。なんてこともあるかなと思ったんだけど、そういう風に思う子いませんか?

(手が上がらない)

T:いないんですね。それはすごいことだと思いますよ。でも、だらけたっていいじゃない。

「なんで、挑戦したり、バスケにもどるの?」

問い返し「なんで、挑戦したり、バスケにもどるの?」

S7:誰にも負けないことを探すのが大事だから。

S4:将来のためには挑戦し続けないと。

S3:いままでバスケに没頭してきたから、これからもなにか没頭できるものをさがしたくなるんじゃないかな。

S1:体力が有り余っているからもったいない。

最後に

なるほど、結局は何か没頭する経験というのは、将来のためにつながったり、「誰にも負けないものを探す」ことで今の自分が輝けるんですね。

みなさんはそんなものはありますか?

自分らしさが発揮できて、将来のためにつながったり、誰にも負けないものを探せたりするときっといいですね。

それでは、振り返りを書きましょう。

【生徒の振り返りから】

  • 自分も野球をしていて、試合に出られないなら練習する意味がないとか辞めたいって何度も思うけれど、結局、だれにも負けたくないとか、試合に出て自分が活躍した喜びがあるからやっているのかなと思った。
  • 自分らしさには正解なんてないし後悔しないように自分が一番正しいと思って進んだ道の先にどんなことがあってもあきらめずにぶつかって、人生を思い切り楽しみます!
  • バスケ部を辞めて終わりにならず、いろいろなことに挑戦しようとしているのがすごいなと思った。変わること(友達がいなくなったり)に恐れずにチャレンジしているのが勇気があるなと思った。
  • この話を聞いて、今やっていることを続けたり、新しいことに挑戦したりやれることはたくさんあると思うので今までやったことのないことにも挑戦したいなと思った。みんなの意見の「次に頑張れるものを探す」が心に残った。
  • 自分は親に厳しく教えられて、今、部活でやっているスポーツが上手にできるようになった。「私」のように部活をがんばれないっていうだけでやめるのはおかしい。自分が今までやってきたものが一番可能性があると思う。やめてしまえばもう今までには戻れないのでは。

授業を終えて

主発問を変えたわけ

指導書の主発問は「焦り、悩む中でジャズダンスに出会えたことは『私』をどのように変えていったのだろう?」でした。

ただ、感想を聞く中で、ジャズダンスを始めたことで、「私」の心情が変化してることは生徒たちはわかっているだろうなと思いました。

そこで主発問を「もしジャズダンスがうまくいかなかったら?」とすることで、「自分らしさ」を見つけるために変化することには、難しさがあることを生徒に気づかせようと思いました。

実際には、きらきらした生徒の意見しか出ませんでした。

そこで「先生だったら、家でゲームしたり、だらだらしてあきらめちゃう。なんてこともあるかなと思ったんだけど、そういう風に思う子いませんか?」と聞きました、

生徒の手は上がりませんでしたが、挑戦の難しさにスポットを当てるよう意識すました。

振り返りを見ると、挑戦することへの葛藤のようなものを抱えていたり、今のものを磨くのが大事という意見が出てきたり、いろんな視点が出てきています。

良いことをそのままストレートに価値づけるのではなく、問い返しとして、反対の意見をぶつけて、生徒の覚悟を問うことでねらいに迫れたかなと思います。

授業を終えて

大人でも、自分に合うことってなんだろう・・・。こんな風に思うことは絶対にありますよね。

生徒にも、「大人になってからも悩んでばかりだよ。」ということを伝えて授業を終えました。

授業後には「冬休みに、コーチングとか、性格診断を実際に受けてみて、先生の強みって何だろう。これからどう生きていけばいいのかな。なんていろいろ考えているよ。」なんて紹介もしました(詳しくは以下の記事参照。)

大人でも悩むこと、中学生の悩みにも共感すること。

そうするのも学級経営として大事なんじゃないかとも考えます。

皆さんは、この教材をどう料理していますか?ぜひコメントで教えてください!

スーさん
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