【特別支援】文字の読み書きが苦手な子(ディスレクシア)に気づくために 「読めてる?」を使って

特別支援

学級で、本を読むのが遅かったり、文字の形が極端に崩れているこはいませんか?

もしかしたら「ディスレクシア」という学習障害かもしれません。

ディスレクシアってなんでしょうか?

どうやって見つければよいのでしょうか?

どう支援をしていく必要があるのでしょうか?

一緒に勉強をしていきましょう

発達性ディスレクシア

発達性ディスレクシアは学習障害(LD)の一つです。

知的な遅れや、聴力、視力などに問題がないにもかかわらず、読み書きが難しいという障害です。

「ディスレクシア」は直訳すると「読みの障害」という意味になります。

後天的な脳の損傷などによって、読む能力に問題が生じた場合にも「ディスレクシア」と言います。

そのため、脳の損傷がない場合は、「発達性ディスレクシア」という言葉を使い区別をします。

発達性ディスレクシアであると、目で見た情報を脳の中にインプットして、処理して、音としてアウトプット(話す)するという音韻処理が苦手です。

目にした文字を頭の中で音に変換することが難しく、読みに時間がかかります。

読みに問題がある。

つまり読めないということは、多くの場合、字を書くことについても問題が起こります。

基本的に文字は、写して覚えるのが基本です。

けれども読めないということは、写して書くということも苦手にということになります。

努力しても克服は難しいのですが、周囲には努力していないと思われることがよくあります。

トム・クルーズやスティーブン・スピルバーグ、オーランド・ブルームなどが、発達性ディスレクシアであることを公表したことにより、認知度が上がってきましたが、まだまだ社会が追い付いていない状況です。

発達性ディスレクシアの特徴

  • 音読の速度が遅い
  • 読み飛ばしや、読み誤りが多い
  • ひらがな・カタカナを書くことが苦手。特に拗音や促音が困難
  • 漢字をなかなか覚えられない。覚えても忘れやすい
  • ローマ字をなかなか覚えられない
  • 漢字・図形を書き写すことが苦手
  • 九九を覚えられない
  • 筆算はできるが暗算は苦手
  • 聴力に問題は何野に言われた言葉を聞き間違えることが多い

などです。

学校での合理的配慮

学校では、ディスレクシアをもった子でも学べるように配慮をしなければなりまっせん。

「合理的配慮」とは、障害のある子どもを他の子どもと同じ学習のスタートラインに立たせるために、必要かつ適当な変更・調整を行うことです

2013年に「障碍者差別解消法」が制定されました。

社会的障壁を取り除くために合理的配慮をしなけえればならないと明記されており、公立学校では障害のある児童には合理的配慮を行う義務があります。

では、学校ではどんな合理的配慮ができるのでしょうか?

合理的配慮の例

その子その子の特性によって様々ですが、例えば

文字を読みやすくするために

  • 文字を拡大する
  • フリガナをつける
  • 行間を十分に開ける
  • 読みやすいサイズにする
  • 読みやすいフォント(ゴシック、丸ゴシック、UDフォントなど)
  • 人やPCによる読み上げなど、聞き取りを併用して伝える
  • 別の方法で代替する(ノートをとるのはPCで など)

等が考えられます。

手先の運動が苦手で、筆記やタイピングが難しい時

  • 口頭試問で評価する
  • 文章を理解することなどに時間がかかることに踏まえた時間延長をする
  • 宿題・課題の量を領し絵汁。

などが考えられます。

以下のサイトにも、合理的配慮の実践事例が紹介されています。

トップページ | インクルーシブ教育システム構築支援データベース(インクルDB)
特別支援教育教材ポータルサイト
このサイトでは、特別支援教育の教材や支援機器、学校での実践事例をご紹介しています。

ディスレクシアを見つけても、その後が大変 「読めてる?」の紹介

学校で、気になる子はたくさんいます。

けれども、ディスレクシアといって、医療機関とつなげるのは難しいです。

いくつか理由があります。

  • 教師は医者ではないため、診断はできない
  • 親に伝えた場合、反発される恐れがある
  • 子どもも、文字が読めないのが(生まれて)当たり前であり、不都合を感じにくい

などと言った理由から、気になった子どもがいても、医療機関や支援をするということが難しい場合があります。

そこで、「読めてる?」というアプリを使ってみてはどうでしょうか?

「読めてる?」読み書き障害をチェック

「読めてる?」読み書き障害をチェック

OpenDNA Inc.無料posted withアプリーチ

これは、15分程度の短い時間の診断で、ディスレクシアの判定をしてくれるアプリになります。

この結果を保護者に見せて説明するのはどうでしょうか?

教師の主観だけでなく、客観的なテストの結果が保護者の前に表れます。

そうすることで、保護者の納得感が増すのではないでしょうか?

少しでも子どもが学習への負担感を軽減させてあげればいいですね。

このアプリの嬉しいところが、診断だけでなく、ディスレクシアについて理解を深められるように、動画やクイズが用意されています

教師の学びや賢修にも使えます。

↓公式ホームページ↓

読めてる? ディスレクシア
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まとめ

今日は、ディスレクシアについての理解と、判断するために使えるアプリを紹介しました。

一人でも学校生活が楽しくなるように使っていただければと思います。

スーさん
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