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【生徒指導 生徒理解 報告 ABA 応用行動分析学】あいまいな言葉を使わないようにして、生徒の姿を的確にを捉え、伝えよう

学級経営・生徒指導

以前の記事で、子どもへの聞き取りや保護者への報告のときに「事実」と「主観」を分けて伝えようということを書きました。

さらに、相手と意思疎通を図って齟齬がないように伝えるために、もうワンポイントあります。

今日は、そのコツを紹介します。

「形容詞」「副詞」を使わない

すごい たくさん 非常に とても もっと かなり 極めて ずいぶん 大変 ときどき たまに

しばらく まあまあ そこそこ 新しい 古い・・・

など「程度」を表す形容詞や副詞はたくさんあります。

会議や報告などで、「程度」の形容詞や副詞をよく使っていないでしょうか?

この言葉は要注意です。

「私は時々、スポーツをする」と聞いて、どれくらいの頻度でスポーツをやっているか、想像をしてください。

ある人は、週1回と想像するかもしれません。

私は2週に1回程度かな?と思います。

もしかしたら、月1程度でも「時々」と感じる人もいるかも知れません。

これだけ幅があるのです。

保護者への報告

さて、たとえば保護者面談の時、

「お子さんが、『時々』、授業で寝ています。」

「お子さんが、隣の子どもに『よく』嫌な言葉を浴びせます」

この『時々』や『よく』と言う言葉を聞いて保護者の方はどんな捉え方をするでしょうか?

「『時々』は月に1回くらいだから、まぁ大丈夫でしょ。」

「『よく』とは毎日のように嫌な言葉を言っているのかしら?」

曖昧な言葉は余計な不安を煽ったり、あらぬ誤解を与えてしまいます。

相手に誤解を与えないようにするには、具体的な言葉や数字で伝えることが大切です。

「週に1度、国語の時間に寝てしまっています。」

「隣のAさんに、悪口を言います。3日に一度はAさんが相談にきます。」

このように具体的にすることで、保護者に教師の思いがより伝わり、問題解決に向けて、前向きに話し合いを進めることができます。

子どもの様子が具体化される ABA(応用行動分析学)

曖昧な言葉を排除し、具体的にすると、子どもの姿がより見えてきます。

たとえば先ほどの「週に1度、国語の時間に寝てしまっています。」という子どもについて考えてみましょう。

国語と、週に1度と言う法則性が見えてきました。

もしかしたら週に1度の国語の中でも、特定の曜日に寝ていたり、特定の内容(たとえば漢字の勉強)で寝ているかもしれないと想像つきます。

そこを明らかにすれば、子どもの困り感を把握し、漠然とした困り感から、解決に向けて動くことができるのです。

これをABA(応用行動分析学)と言います。まだ、私も勉強中ですが、簡単にいえば「細かく子どもの様子をメモして分析していくことで、子どもの困り感を把握する」手法です。

数値や、時間、授業の内容、子どもの様子など関連しているものをを具体的に記録していくことで、より子どもの姿が明確になってきます。

管理職への報告 いじめ・不登校の対策会議での発言でも曖昧な言葉は使わない

学校の関係者に話すときも同じです。

生徒指導の管理職への報告。

子どものトラブルの記録作成。

いじめ・不登校の対策会議での発言。

曖昧な言葉をなくすことで、子どもの姿がより具体的に伝わります。

より具体的に子どもの姿を他の先生方に知ってもらうことで、助言をもらえたり、子どもの情報を得られたりすることがあるかもしれません。

具体的な言葉で子どもの姿を語りましょう。

最後に

今回は、「あいまいな言葉を使わない」ことで、生徒の姿を的確に伝えたり、捉えたりすることができることをお伝えしました。

もう一度確認ですが、ポイントは

  • 形容詞・副詞を使わない
  • 具体的な数値や時間、子どもの様子を具体的に記録していくことで子どもの姿が具体化されます

子どものことを、よりよく見ることができる先生になれるように、一緒に頑張りましょう!

スーさん
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参考文献・参考HP

参考文献

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ABA(応用行動分析学)とは?療育における基本的な考え方について解説します
【専門家監修】 療育(発達支援)においては、ABA(応用行動分析学)で得られた知見が多く用いられています。困っている行動がある場合、その行動の機能(働きや意味)に着目して、子どもが暮らしやすくなるための対処をおこなう知見です。 この記事では...

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