公園に必ずと言っていいほどあるのが鉄棒です。
小学校では、逆上がりができるように体育で練習しますよね。
鉄棒って一体どんな運動能力を育てることができるのでしょうか?
一緒に勉強をしていきましょう。
鉄棒で育つ能力
1. 筋力と体幹の発達
鉄棒で、ぶら下がったり回転したり、普段の生活では中々しないような運動を楽しめます。
くるくる回転する中で、全身の筋肉がついてきます。
また、鉄棒を握ってぶら下がるというシンプルな動きだけでも、握力が鍛えられます。
まっすぐにぶら下がることをキープできれば、背筋が伸びて姿勢の改善に効果もあります。
さらに、鉄棒で遊べるようになれば、遊びの幅がグンと広がります。
そのためには、握力に加え、ジャンプ力や腕で体を支える筋力が必要で、何度も練習することによって鍛えられます。
2. コーディネーションとバランス
鉄棒の上で行う動きには高いコーディネーション(協調性)とバランス感覚が求められます。これらは子どもの運動能力全体の向上に寄与します。
バランス感覚の育成において、鉄棒での動きは非常に有効です。
たとえば、ぶら下がる際には体全体の力を使ってしっかりとバランスを保たなければなりません。
また、回転や逆上がりをする際には、身体をどのように動かすかを考え、調整する必要があります。
こうした動作は、子どもたちにとって挑戦的でありながら、達成感を味わわせる機会にもなります。
バランスを取る能力は、日常生活や他のスポーツでも活きる重要なスキルです。
3. 自信と自己効力感の向上
新しい技やトリックを学び、それを成功させることは、子どもたちの自信と自己効力感を高める重要な要素となります。
鉄棒は様々な技があります。スモールステップで技が発展していくので、自分のできる技を少しずつ増やしていけます。
誰でも成功体験を積めますし、それが自信となり自己効力感の向上に繋がります。
4. 社会性の発達
グループで鉄棒遊びをすることで、他の子供たちとの協力や競争心を育むことができます。
また、順番を待つことや助け合いなど、社会性の発達にも繋がります。
集団で遊ぶ際、子どもたちはお互いの動きを観察し、声をかけ合い、助け合う場面が多く見られます。
たとえば、ある子どもが逆上がりに挑戦する時、仲間が「頑張れ!」と声をかけたり、支えになってあげたりすることで、励まし合う関係が築かれます。
このような経験を通じて、子どもたちは自分の気持ちや相手の気持ちを理解し、説明や指示をする能力が養われていきます。
また、鉄棒遊びでは、順番を待つことや、他の子どもと一緒に遊ぶ中で「ゆずる」「共有する」といった基本的な社会ルールも学ぶことができます。
順番待ちをすることで忍耐力が養われ、友達との関わりの中で協調性の重要性を実感することができます。
こうしたスキルは、学校生活や将来の人間関係において大変重要です。
娘も姉妹で鉄棒を取り合いますが、だんだん「待ってね」「わかった、次やらせてね」と言えるようになってきました。
遊びの中で社会性や姉妹のルールを作っている様子が見られます。
ちなみに、このような社会性を「非認知能力」と呼び、今注目されています。詳しくはこちらの記事を御覧ください。
お家の方も一緒に
鉄棒は、お家の方も一緒にできる手軽な遊具です。
実は、筋トレ用の器具として大人にも人気があります。よく、鉄棒にもたれかかって腕立て伏せをしたり、ぶら下がったりしていますよね。
腕を中心とした全身運動ができるので、体力作りにも役立ちます。親子で楽しみながら、体力アップにぜひ取り入れたいですね。
一緒に鉄棒遊びをする中で親子の絆が深まると共に、社会性が育ちます。
5. 注意力の向上
鉄棒遊びを通じてリスクを考慮した行動力を育成することも非常に重要です。
子どもたちは、挑戦を通じて自身の限界を理解し、危険を察知する能力を養います。
たとえば、初めての技に挑戦する際、何が危険で何が安全かを判断することが求められます。
この経験が、次第にリスク管理の感覚を育むのです。
プレッシャーのかかる場面でも冷静に考える力を身につけるために、まずは小さな挑戦から始めることが効果的です。
子どもたちが徐々に難易度を上げることで、成功体験を積み重ね、失敗のリスクを理解することができます。
また、友達と一緒に遊ぶことで、互いの意見を聞き合い、より安全に行動する方法を学ぶことができます。
このように、リスクを考慮し自ら判断し行動する力を養うことで、子どもたちは自己管理能力を高め、将来的な様々な場面においても適切に対処できる力を育むことができるのです。
また、成功するだけでなく、失敗を経験する中で「失敗にめげずに頑張る力」を育てることにも繋がります。
これを「レジリエンス」といいます。レジリエンスについては、こちらの記事をご覧ください。
いつから鉄棒を始めればいいの?
「鉄棒にぶら下がる」のは2歳頃、「鉄棒の上にのぼる」のは2歳半~3歳半、「鉄棒の前回り下り」は3歳半以降となっています。
文部科学省の幼児期運動指針では、3~4歳になると鉄棒を使って多様な動きができるとしています。
発達や能力にも個人差があるため、一概にはいえませんが、お子さまが興味を持ったらはじめどき。
最初は数秒でもいいので、一人でぶら下がれるようになるまで続けてみてください。もし、鉄棒が怖いと感じる場合は、大人の腕にぶら下がることからはじめてみると良さそうです。
ぶら下がっているだけで、子どもはとても嬉しそうにします。
ちょうどうちの娘も、2歳から鉄棒にぶら下がりたい!とせがむようになりました。
4歳の頃から、補助ありで前まわりや、逆上がりを練習しています。
もし子どもが鉄棒を怖がったら
まずは、大人が抱っこして鉄棒を握らせ、お子さまにぶら下がる方法を伝えてみましょう。
恐怖心があると積極的に鉄棒に向かえず、なかなかうまくいきません。
鉄棒に楽しさを感じるまでは無理に技にはトライせず、ぶら下がる程度にとどめておくのも一手段です。
まずは親子で一緒にぶら下がって競争するなど、ゲーム感覚で鉄棒に慣れ親しみましょう。
また、手や手首がほぐれていないとしっかり握れません。
鉄棒をはじめる前に、手をグーパーと開いたり、手首を回すなど、軽く動かしておくとスムーズです。鉄棒にのぼる前にジャンプしておくのもおすすめ。
声かけで、子どものテンションを上げるのもポイントですよ。「1・2・3!」とリズムをつけてあげたり、「鉄棒を持って。ジャンプして。足を○○して」など、具体的に指示してあげたりするといいでしょう。
たとえ完成形にならなくても挑戦したことに注目して、前回よりも少しでも上達していることがあれば、たくさん褒めてあげてくださいね。
注意点
小さなお子さまが鉄棒をしているときには、絶対に大人は目を離さず、特に、鉄棒をはじめたばかりの頃は、落下にそなえてキャッチできるようにすぐそばで見守りましょう。
その他の注意点をおさらいしておきましょう。
・周りに人がいないかどうか確かめる
・雨などで鉄棒が濡れている時は遊ばない
・鉄棒の上に立たない
・ヒモ付きの洋服や手袋、マフラーは外しておく
・高さが合わない、古くて不安定な鉄棒では遊ばない
鉄棒をしたくなったら、室内鉄棒遊具をレンタルしよう
子どもはハマるとずっと同じ遊びをしたがりますよね。
もし鉄棒を家でもやりたいとなったら、ぜひやらせてあげたいです。
そこで、大型遊具のレンタルを専門としている「サークルトイズ」をお勧めします。
このサービスでは、こんな室内用鉄棒をレンタルすることができます。
こちらは1台で様々な全身運動ができる商品です。鉄棒以外にブランコ、吊り輪、バスケット、マットなど、様々な運動が一緒にできる楽しい商品です。
こちらは11段階の高さ調整ができる商品です。細かい高さ調整によって、他の鉄棒よりもお子様の体格に合わせやすく、鉄棒が苦手というお子様にオススメな商品です。
こちらはどんな部屋にも馴染む商品です。
オフホワイトなカラーリングで、シンプル&おしゃれなデザインがどんな部屋にも合うインテリアのように映えます。4段階で高さ調整ができ、実用性も備えている優れものです。
「すぐに遊べるように部屋にずっと置いておきたいけど部屋の雰囲気を壊したくない」という人にオススメな商品です。
このように、鉄棒一つとってもとても様々な商品をレンタルをしてくれます。
詳しいレンタルの仕方や、使用感、口コミはこちらの記事をご覧ください!
最後に
今回は、鉄棒を通してのびる子どもの力について書きました。
幼児期の鉄棒遊びは、子どもが成長して行く段階で必要な筋力から、内面的な力、協調性まで様々な力を培うことができます。
子どもは風の子!外で遊ぶのが一番です。
大人も一緒楽しく遊んで、スクスク子どもと一緒に成長していきましょう。
遊びは結果を求めませんし、プロセス。僕が音楽を作るのもそんなプロセスが面白いから。子供の砂遊びみたいに、何を作ろうとイメージするのではなく、いじっているうちに形になっていく。それが創作であり、僕にとって創作こそ遊びだと思います。
ー 坂本龍一(音楽家)
こちらでは親子あそびも合わせて紹介しています。合わせて読んでください!
他の運動遊びの効果については、こちらの記事でも紹介しています。
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