朝の会。通信。プレゼン。授業。
先生はいろんなところで話す機会があります。
話すからには、子どもたちや、相手の先生に伝わるように話をしたいですね。
そこで、今回は、相手に伝わる文章・話し方になる4つの極意を紹介します。
より相手に伝わる文章・話し方になる4つのテクニック
4つのテクニックは、次の通りになります。
- 具体例（体験）を語る
- 引用
- 対比
- 因果
一つずつ紹介をします。
具体例を語る
数学の授業。
（負の数）×（負の数）＝（正の数）
と言われても、初めて習う中学校1年生はピンときません。
そこで、こんな具体例で教えます。
「髪の毛で例えてみる。１日で髪が10本抜けたなら、ー10本だ。
3日後になるど、何本抜けたことになる？
$$(-10)×3=-30$$
30本抜けたことがわかる。では、今日より、3日前だったら髪の毛はどうなっているだろうか？
そうだ、30本多いはずだ。これを式にしてみよう。
3日後が、「×3」で表せたから、3日前は「−3」になる。よって、
$$(-10)×(-3)=30$$
という式が成り立つ。」
きっとこんな具体例を挙げてあげれば、子どもはきっと忘れないでしょう。
他にも、自分に起こった体験は、経験に基づいているため、相手に伝わる話し方になります。
また、例え話も、相手に伝わりやすくなる話し方になります。
こうすることで、具体例がサポートをして、主張したいことが伝わります。
極端な話、筆者の伝えたいメッセージは、具体例だけ読めば、意図を汲むことができるのです。
引用
「芸能人Aさん絶賛の海鮮丼 海の宝石箱や！」
「旅行者の人に大人気 海鮮丼！」
どっちが海鮮丼が食べたくなる売り文句でしょうか？
芸能人Aさん絶賛の海鮮丼 の方が興味をそそられる方も多いのではないでしょうか？
そうです。言葉は、何を言っているかも大事ですが、誰が言ったかも大事なのです。
そこで、自分の主張を補強するために「名言や、誰かのエピソード、統計データを引用」するのも一つの技です。
野球でスランプに陥っている子に、こんな声かけをしてみましょう。
僕を「天才」という人がいますが、僕自身はそう思いません。
毎日血のにじむような練習を繰り返してきたから、今の僕があると思っています。
なので僕は天才ではありません。
ってイチローは、言っていたよ。イチローも、才能だけであれだけ凄い選手になったわけじゃないんだ。
その裏では、血の滲むような練習をしていたんだね。
さぁ、もう一回頑張ってみようか。
どうでしょうか？イチローを引き合いに出すことで、自分ももっと頑張らなきゃなと思うかもしれません。
このように、「相手を励ましたい」という思いをサポートする形でイチローの名言を引用しました。
万の言葉を使って励ますより、きっと効果があるでしょう。
対比
「北海道は東京より田舎だけれども、都会にはない大自然がある。」
このように書くと、北海道の大自然がより浮き立ちますね。
2つの反対の性質のものを並べることで比べることで、より伝えたいことを強調できます。
因果関係
「あのレストランは、おいしかったよ。うちの娘を連れて行ったらもう大喜びだった。」
このように「美味しい」だけでなく、「あのレストランに連れていくと、子どもが喜ぶ」というメリットを伝えるだけで、説得力が増します。
情報を上乗せすることで、自分の伝えたいことがより相手に伝わる様になります。
最後に
今回は、相手により伝わる文章や話を作るためのポイントについて記事にしました。
- 具体例（体験）を語る
- 引用
- 対比
- 因果
この四つは無意識にやっていると思います。あえて言語化してみました。
実際に自分の話をしている時に、どれだけこの4つのテクニックが出てくるでしょうか？
そこを意識するだけでも、文章の書き方、話し方が変わってくると思いますよ。
また、今回紹介した4つの方法は、普段文章を読むときにも出てくるテクニックです。
この4つが出てくるということを知って国語などの文章を読むだけで格段に読むスピードも上がってきます。
こちらの記事と併せて読んで、テストの得点もアップさせましょう！
参考文献・参考HP
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