よく
「夢を持ちなさい」
と指導をするけれど、
昔よりも、夢を語る子どもは少なくなった気がします。
そんな状況でも、
「〇〇になりたい。」
と夢を持つ子どもが出てきたら応援をしてあげたいですね。
今日は、コーチングの理論から、子どもへの「夢を叶える声かけ」について書いてみようと思います。
人や組織は、成功させることができる。術がある。
成功するための術が分かっていれば、世の中成功者だらけだよ。
と反論する方がいるかもしれません。
成功者を、大谷翔平のようなスーパーマンを思えばそうかもしれません。
けれど、成功は何もプロ野球選手になって、大リーグで活躍するだけではありません。
少年野球で球を追いかける子にも、成功はあるはずです。
自分で、何が成功かを考え、階段を1段1段登るように積み上げていく先に、成功があります。
今回考える成功の要素を以下の3つとします。
現在地はどんな状態か
ゴールに向けての選択と行動
この手順に沿って考え、ゴールに向けて動き出すことが「成功」に向けて大切です。
これは、
誰でも、どんな組織でも成功する。
成功させることが可能です。
成功のために開発された再現性のあるスキル「コーチング」と言われています。
成功の3要素 その1「ゴール設定」
ゴール設定が、一番大切です。
人が成功しない理由のほとんどが、「ゴール設定をしないこと」
そして、残りの2割が「自分が本当にやりたいことと違うゴールを設定すること」です。
今でも記憶に残っています。
私が幼稚園ぐらいの時だったでしょうか
親に
「夢はパン屋になりたい。」
と伝えたことがありました。
そのとき、「からすのパン屋さん」という絵本が大好きで、何度も繰り返して読んでいました。
その影響を受けたからでしょう。
パン屋さんになりたいと思っていましたl。
ウチの母は
「あなたは粘土遊び嫌いじゃない。なれるわけないよ。そんなことより、たくさん勉強しなさい」
最初から否定されました(笑)
おかしいな、母も教員なんだけどな。
結構真っ向から否定するんですね。
私は、否定されたなぁと思った記憶があります。
そして、勉強しなきゃいけないなと、パン屋の夢に蓋をした記憶があります。
もちろんこれは些細なことです。
でもこれが続くとどうでしょうか。
きっと、自分がやりたいことの違うゴール設定をして、学業や仕事、さまざまな場面でやらされたと思いながら生きていくことでしょう。
または、ゴール設定ををせずに日々を過ごし、達成感を感じないまま生きていくことになります。
これではつまらないですよね。
だからこそ、日々の行動に
「何を持って成功か」と目標を立てて行動をしていくこと
が大切です。
成功の3要素 その2「現在地を知る」
ゴールが決まったら、今、自分がどんな状態かを確認することが大切です。
先ほど「パン屋さん」の例を出しました。
もし、三十路の後半を迎える私が本気でパン屋になりたいと思った場合を例に考えてみましょう。
ゴール:「パン屋になる」
現在の私:粘土をこねるのが嫌い
どうやってパンを作るのかそもそも知らない
経営のノウハウもない
教師だから、子どもが喜ぶキャラクターた流行はわかる
・・・マイナス要素ばかりですね。
ただ、これが大事です。
自分の足りない部分と、強みがわかりました。
足りないからと言って自分を否定してはいけません。
足りないなら、埋めればいいのです。
勉強すればいいのです。
大事なのは、今の自分を客観的に把握することが大切なのです。
成功の三要素 その3 「ゴールに向けて選択と行動」
ゴールと現在地が決まったら、後はその間を埋めるだけです。
何をどうするか決めるまでは、迷ってもいいです、悩んでもいいです。
ただ、この時点で、何をしなければならないかtodo化できるまで行動を具体化しましょう。
行動を始めたら迷わない。悩まない。
決めたことを決めた通りにやるのが大切です。
ただできない時もありますよね。
そんな時は、できなかった、しなかったと否定しなくていいです。
ダメ出しなんてもってのほか。
やる気がなくなって、次の行動ができなくなります。
そうしたら、もう一度ゴールと、現在地の間をどうやって埋めるか、もう一度考えましょう。
きっと今の失敗が次に生きてきます。
自分を鼓舞するために「セルフコーチング」
ここまで書きましたが、続けることが一番難しいです。
そこで、自分を鼓舞することが大切です。
そのために、ゴール達成したという未来に自分を置いて、過去を振り返る形で自分の行動プロセスを具体化してみましょう。
プロ野球のヒーローインタビューを受けているイメージで、寝る前に次のことを自分に問いかけましょう。
助けてくれた人は誰ですか?
やり切った自分にどんな声かけをしたいですか
同じようにチャレンジしている人に、一言メッセージをお願いします。
このようにすることで、自分が成功に向けてどう動けばいいかが明確になります。
時折、自分を見直してみましょう。
私の体験談
私の今年の一年はすごく自分の世界が広がった年でした。
ライフワークとして、大学教授という道もやってみたいなと思っていました。
それには2つの壁があります。
一つは少なくとも修士を修了すること。
もう一つは、学会に論文を投稿して、いくつも発表すること。
でした。
修士は放送大学などに入って勉強すれば取得が可能ですが、論文は別です。
自分の研究テーマを見つけ、研究していかなければなりません。
しかも、私はそういう勉強を恥ずかしながら大学でしてこなかったので、どう書けばいいか全くわかりませんでした。
ただ「大学教員」もいいなと思っていた次第です。
これが私の「人生のゴール」を決めた時でした。
そして、現在地もこの時点でわかっています。
では次は何をしたかというと、
学会に入会してとにかく発表をしてみよう。
そうしたら何か得るものがあるはずと考えました。
総合的な学習と、数学教育の2本、右も左もわからなかったのですが、とにかく発表をしました。
そうしたら、ある先生が一緒に共同研究をしないかと声をかけてくれました。
今、現在、論文を執筆中です。
あれ、論文を書き発表するという一つも問題が解決に向かっています(もちろん、これから何本も書く必要がありますが)。
これが、もし通ったら夢への第一段階は突破。
そのまま引き続き論文を書くだけです。
そうやって成功を掴んでいくんだなと私の経験です
まとめ
成功を掴むために大切なことは
・現在地はどんな状態か
・ゴールに向けての選択と行動
・決めたら、とにかく行動すること。
・セルフコーチングで自分を見直す。
自分の成功はもちろん、子どもの成功を掴むために覚えておきたいですね。
成功をみんなでつかみましょう!
参考文献
田嶋英子(2022).『引きずらない! でもあきらめない! 親の「聴き方」ひとつで失敗に負けない子が育つ』.青春出版社
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