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【学級経営 ルール作り】担任として意識していること。こんなクラスが僕の考えるいいクラスー「とにかく仕組み化 人の上に立ち続けるための思考法」(安藤広大)を読んでー

学級経営・生徒指導

クラスを持っていると、こんなクラスにしたいな、あんなクラスになるといいな。

担任ならそういう思いを持って、日々尽力をしていると思います。

皆さんはどんなクラスが理想ですか?

自分は「私(担任)がいなくても、問題なく回るクラス」にすることは、どんなクラスを持つ時でも目標の一つとして掲げています。

「え?すごくやる気ないじゃん」と思われるかも知れません。

けれど、学級運営、さらには学校運営していく上でそれが一番大切だと思うのです。

安藤広大さんの「とにかく仕組み化 人の上に立ち続けるための思考法」という本を読みました。

ここに、教育に通じる考えが書いてあったので紹介します。

「とにかく仕組み化」に書いてあった理想の経営者像

ある会社の経営者は、以下のような姿が理想だと書かれていました。

「私がいなくなってもうまくいってほしい」

「死んだ後も、この事業が続いていってほしい」

「未来永劫、残ってほしい」

という未来を選ぶ。

それが、経営者の最終的な目的だと思うのです。

自分が作った会社ですから、経営者にとってはとても思い入れがあります。

けれど、自分がもし死んでしまったら、その事業が継続できない・・・。なんてことになったらどうでしょうか?

親心として、事業や会社がずっと続いてほしいと思うのが、経営者の本当の心なのではないでしょうか?

そのためには、経営者が仮にいなくなっても大丈夫になるような「仕組み」を作るのが大切だというのです。

学校に置き換えると

学校も一緒です。

教師は、学級をまとめ上げ、1年間担任をして、子どもたちが成長できるように職務に励みます。

どんなに頑張ってもクラスは、3月になれば進級。一回リセットです。

持ち上がることももちろんありますが、未来永劫一緒に学校にいるわけではありません。

だからこそ、自分の手が離れて、違う先生に担任が変わった時に「新しい先生ともうまくやっていけるぞ!」と思えるような子ども達になるのが私は最重要だと思うのです。

それが子どもたちの「自立」した姿だと思うのです。

そうなるような仕組みを作ることが大事だと思っています。

学級経営で大切にしたいこと

「性弱説を前提に考えよう」

「やればできる」という言葉があります。

そして、誰もが同じことを考えています。

しかし、ほうっておくと、人は楽を求めます。

子どもだったら、なおさらです。

大変なことをやらないのは、自然な状態だからです。

そうならないように、学校では、すでに「時間割」があり、授業時間が決まっています。

行事なども用意し、いろんな子どもが輝けるような仕組みを作っています。

それでも、がんばれない。できない子が出てきます。

そこで、仕組みについては「できない子に合わせて仕組みを作り、全員が守れるルール」を作ることが大切です。

自分でできる「仕組み」を作るために必要な5つの考え方

「とにかく仕組み化」の中では、「とにかく仕組み化」のために5つの考え方があると述べています。

ステップ1「責任と権限」を手に入れる
→決めたことを守り切るようにすること

ステップ2「危機感」を利用する
→正しい恐怖を感じ続けるようにすること

ステップ3「比較と平等」に気をつける
→正しく人と比べる環境を整えること

ステップ4「企業理念」を再認識する
→自分がどこに向かっているかを迷わないこと

ステップ5「進行感」を感じる
→他者と共に大きなことを成し遂げること

安藤広大.「とにかく仕組み化 人の上に立ち続ける思考法」.P66−P67

これは企業文化の文脈で書かれているので、そのまんま教育現場に当てはめると、怖い部分もあります。

安藤さんの言っていることを踏まえつつ、学校ではどう活用できるかをもう少し詳しく書いていきます。

ステップ1 「責任と権限」を手に入れる→決めたことを守り切るようにすること

子どもに責任を与えるの!?と思うかもしれませんが、大事なのは、きっちり学級ルールを設定できているかということです。

4月、学級のルールを決めるときに、子どもの意見や今までの慣例を反映しながらやっていくと思います。

ただ、そこで担任として厳しく見ていかないといけないのは、「AさんはAさんのルール、BさんはBさんのルール」担っていないかということです。

個別対応にしてしまうと、あとから問題が起こります。

ただ、学級の子どもの様子を浮かべると、配慮が必要な子どもがいることは間違いありません。

なので、全員が守れるルールを作ることが大切です。

もし、ルールを決めて、うまくいかない場合は、ルールを変えていきましょう。

ルールを変えると子どもは混乱するのではないかと思うかもしれません。

けれど、ルールを作って、みんなが守れないなら、ルールとして機能をしていないのです。

また、「他にいい案がある」「状況が変わる」なんてこともしばしばあります。

そういう場合は潔くルールを変えるのが大事です。

きっちり、なぜルールを変えるかを子どもと共有できていれば、ルールを変えることは先生の信頼にヒビが入ることはありません。

ステップ2「危機感」を利用する→正しい恐怖を感じ続けるようにすること

皆さんの周りに「怖い先生」っていますか?

もしかしたら、子どものちょっとしたことですぐ怒鳴る。

いつもイライラしている先生が怖い先生が思い浮かぶかも知れません。

怒鳴ったり、イライラして子どもの「危機感」を煽るのは、正しくありません。

次の年に、優しい先生になったら学級崩壊をした、なんて話も聞きます。

本当に怖い先生は、「子どもがやると決めたことをやりきらせる」、「ルールをきっちり守らせる」など、やらなければいけないことをきっちりやりきらせる先生です。

ステップ1に続いて、決めたことを守りきれるように、教師として指導をしていきましょう。

そして、やりきらせるときには、怒るのではなく、淡々と伝えて、きっちりやりきらせる。

それが本当の怖い先生です。

ただ、子どもも必死でついてくると思いますが、これは子どもの成長に繋がりますし、恐怖を覚えることはないでしょう。

子どもの持ち味を活かしつ、子どもの限界までやりきらせる。

こんな先生になるのが大切だと思います。

ステップ3「比較と平等」に気をつける→正しく人と比べる環境を整えること

比べるのはよくない。エコ贔屓だと言われることがあります。

けれど、成績をつける以上、比較をしているのです。

会社では、他者と比較をして成績を出しますが、学校では絶対評価です。

「ここまでできるようにしよう」と明確にすることで、子どもたちが今の自分と比べて、目標に向けて頑張ることができるようになるです。

そして、目標に向かって頑張る姿、頑張ってすこしでも伸びが出たら、そこを評価していきましょう。

伸びを評価することで、子どもたちは、「このまま頑張ろう。自分の頑張りは間違っていない」と前を向いて活動を続けることができます。

ステップ4「企業理念を再認識する」→自分がどこに向かっているかを迷わないこと

企業理念は、もちろん学校にはありません。

けれど、学校には「学校目標」、学級には「学級目標」があります。

忙しい学校生活を送っていると、教師も子どももつい忘れてしまいがちです。

ただ、今、子どもが行っていることの方向性が正しいか悩んだときに、「学校目標」や「学級目標」を見直すことで、今の方向性を確認できます。

自分がどこに向かっているか迷わないようにするために、「学校目標」、「学級目標」を再認識するようにしてみましょう。

ステップ5「進行感」を感じる→他者と共に大きなことを成し遂げること

子どもが成長するには、「やっぱりこの学級がいい。もっとこの学級で成長したい!」と思えるようにすることです。

そのためには、「学級の一員」であることを意識できているかだと思います。

学校では、様々な「他者と共に大きなことを成し遂げる」機会があります。

運動会、文化祭の学校行事はもちろん、日々の授業から、子ども同士の交流まで、無限に他者とともに大きなことから小さなことまで成し遂げる機会はたくさんあります。

学級の一員となることで、「僕達のクラスならできる、困難に立ち向かえる」とクラス全体で考えることができるようになります。

そのために、「学級の貢献するとはなにか」「なんのために学級にいるのか」を学年はじめに学級目標を考えながら、担任の言葉でしっかり伝えていきます。

そうすることで、子どもは、先生の話を受けつつ、自分たちにあった学級目標を設定します。

そして、どれだけ目標に近づいているか確認することで、目標に近づく自分の姿を実感します。

そうすることで、より「学級の一員」という思いが生まれ、クラスへの帰属意識が高まり、成長は加速するでしょう。

最後に

今回は抽象的な話をしました。

一つの例として、自分は宿題の出し方を仕組み化して工夫しています。

この考えは賛否あると思いますが、少なくとも、全員宿題を出すようになりました。

そうすれば、こちらも、できない子をガミガミ叱って、なんとか出させるなんてこともなくなるわけです。

学校は、すでにいろんな仕組み化してある部分があります。

その仕組みを教師として見抜き、最大限活用することで、きっと学級経営は軌道に乗るはずです。

また、時には仕組みを見直すことも大切です。

うまく見通していきましょう。

スーさん
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安藤広大さんの本を読んで考えたことを別記事でも紹介しています。合わせてご覧ください。

学級経営についても色々考えを残しています。合わせてご覧ください。

参考文献

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