以前、「授業の振り返りをノートに書いていくことで、授業力を高めよう」という記事を書きました。
授業で「気になったこと」を見つけ、それを「問い」に変えて、自分で考え、答えを作り上げていくことで、授業力を磨いていくことを提案しました。
今回は、問いを作る時や、問いから答えを作る時の自己対話のコツについてお話をします。
問いを作るときの自己対話のコツ

「できごと」に「~なのはなぜか?」をつけていく
授業での出来事を思い出してみます。
- あまりしゃべらないA君が発言した
- グループワークで盛り上がっていた
- 逆にいつも発言するB君は、今回乗ってくるであろう授業だったのに乗ってこなかった
以前の記事で書きましたが、それぞれの出来事に「~なのはなぜか?」と付け足します。
- あまりしゃべらないA君が発言したのなぜか?
- グループワークで盛り上がっていたのはなぜか?
- 逆にいつも発言するB君は、今回乗ってくるであろう授業だったのに乗ってこなかったのはなぜか?
こんな感じで、できごとを「問い」に変えていきます。
問いから考えを深めるための自己対話

先生方は、「発問」が命ということは十分に承知していただいているので、耳にタコかもしれませんが、「問いかけ方が変わると、流れが変化します。」
一人で自己対話するとき、最初に作った問いをさらに発展させていくことで、より深い答えに辿り着くことができます。
先ほどの例の「あまりしゃべらないA君が発言したのなぜか?」で考えてみましょう。
こんな風に自己対話をしていきます。
自分1:さっきの授業、A君がめちゃくちゃ、のっていたよね。
自分2:その授業で、A君は何があったの?
自分1:今回A君の好きな題材だったのかなぁ。教科書の写真を食い入るように見ていたんだよね。
自分2:写真?何の写真だったの?
自分1:そういえば、昆虫の写真だったね。そういえば、昆虫をクラスで飼いたいなんてことをいっていたなぁ。
自分2:そうか、昆虫に興味があったんだね。実際にはどんな発言をしたんだっけ?
自分1:バッタは、いろいろいてね。トノサマバッタにショウリョウバッタ・・・
自分2:そういえば、そのあとはちょっと黙っていたよね。どうしてかな
自分1:周りの子の意見を聞こうと思ったかもしれないね。そのあとの発言では、友達の話を入れながらまとめのことをいっていたよ。
「自分2:その授業で、A君は何があったの?」では、出来事を思い出すように自分に問いかけています。
この質問をきっかけに、感じたことを聞いたり、出来事をもう少し焦点化したりするようにしています。
「自分2:そういえば、そのあとはちょっと黙っていたよね。どうしてかな」では、ちょっともやもやしたところや、不鮮明なところをスポットを当てています。
こうやって、自分で自分の話を聞く際に「問い→感じたこと」をどんどん壁打ちしていくことで、自分の中で振り返りがより深化されていきます。
アドバイスをしようとしない

さて、もう一つ自己対話をするうえでのポイントは、「アドバイスをしようとしない」です。
上記の会話で、アドバイスを入れてみます。
自分1:さっきの授業、A君がめちゃくちゃ、のっていたよね。
自分2:その授業で、A君は何があったの?
自分1:今回A君の好きな題材だったのかなぁ。教科書の写真を食い入るように見ていたんだよね。
自分2:じゃあ写真をもっと提示すれば生徒の視覚支援になって、A君にとっていいかも。
途中でアドバイスをいれると、ぷつんと話が途切れてしまいます。
自分で思考を深めていくには、「聞くことに徹する」べきです。
相手の話にただ耳を傾けるだけで「アドバイスしようとしない。」
これが、自己対話のコツの2つ目です。
「どうするか」を考えないといけない場合は、自己対話で聞くことを洗いざらい出した後に、「じゃあどうするか」を聞いてみましょう。
最後に

これは、あらゆるところで活用可能です。
教材研究でも有効ですし、授業後の振り返りをする際にも有効です。
指導案を立てる際には、発問を決めて、「どんな授業になるかな?」と自分に聞きまくるといいです。
そうやって、自分がわかっていそうで、わかっていない部分を掘り起こしていくのです。
何事にもまず想定すること。そして、想定通りにいったか、引っかかることはないかを考えること。
そうすることで、改善を進めることができます。
このコツは「コーチング」のテクニックを応用しています。
自分を高めるためにうまく「自己対話」を活用していきましょう。

コーチングについてはほかにも記事にまとめています。併せてごらんください。






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