学校にいるといろいろな子どもがいます。
日々先生方は、子どもとの関係を作るために心を砕いていらっしゃると思います。
それでも、どうしてもうまく関係が築けなかった、崩れてしまったという場合もあると思います。
一度崩れてしまった関係性を修復するのは難しいです。
けれども少しでも関係を良くしていくために心がけたいことを紹介します。
関係性を良くするために
一工夫して褒める
ただ褒めるだけではなく、工夫して褒めるのです。
すでに関係が崩れていると、単純に褒めるだけだと、嫌味や皮肉に聞こえたり、声をかけてくれるなというふうになっったりしてしまいます。(大人でも関係が崩れている人に声をかけられると、身構えたり、相手の言葉が入ってきませんよね)
工夫の方法として「間接的に褒める」という方法です。
先ほど言ったように、関係が崩れた状態では、直接褒めても、相手は過剰に反応してしまって、嫌な顔をすることがあります。
そこで、「〇〇先生が、あなたのことを褒めていたよ。」というふうに別の人を経由して褒め言葉を伝えるのはどうでしょうか。
それを聞いた子は「〇〇先生がそんなことを言ってくれたんだ。嬉しいな」と素直に感じることができたり、響いたりすることがあります。
また、ほかの記事でも紹介していますが、「薄めて全体を褒める」のも一つの技です。
例えば、「1班の皆さん」や、「Aチームの皆さん」といったふうに、チームやグループを褒めることで、個人では入らない賛辞でも、チーム全体への賛辞だったら受け取れることができるかもしれません。
こっちの記事でも、「全体を褒める」ことについて書きました。
その他にも「文字で褒める」ということもできます。
手紙や、宿題のコメント、学級通信など、内容を具体的に書いて、お家の方に「できればうちでもぜひ褒めてあげてください。」という形にして手渡します。
親を経由して、先生の褒めを子どもに伝わるようにするのです。
1人を狙い撃ちにすると、やっぱり「なんで私だけ!」となるので、「先生が毎日、子どもののいいところ見つけを行っていく」といったふうに、集団の中の1人として褒めていくと、入りやすくなります。
コメントの入れ方について、こちらに記事にしました。ご覧ください。
言葉や文字だけでなく、「動作で褒める」こともできます。
例えば、にっこり微笑む、グーサインを出す、拍手をするという方法です。
褒めるも、「強く褒める」だけでなく、濃淡をつけて褒めることで、子どもに伝わりやすい褒め方になります。
自分や子どもに合った褒め方を見つけてみましょう。
「勉強になった」と感じられる授業を作る
楽しい授業は大事です。
もう一歩踏み込んで、「今日勉強して賢くなれた気がする。」「授業を受けて勉強になった。」と子どもが感じられる授業にすることで、子どもたちからの信頼を獲得することができます。
自分がよくやったのは、「これは面白い!」と感じた教材や授業をトレースしたことです。
算数だったら筑波附属小学校で見た授業を同じようにやってみました。
道徳では、定期的に教科書会社から発行される活用雑誌に書かれている授業案を同じようにやってみました。
Amazonや、大きな本屋の教育書コーナーに行けば授業を紹介した書籍がたくさんあります。
1冊買って同じように授業をしたこともあります。
その中で、子どもたちは、「面白かった」「勉強になった」「〇〇先生の授業はすごいな。」と思ってくれるようになりました。
有名な先生や、面白そうな授業をトレースして、自分の力を高めていくということができます。
その子が大切にしているものを見つける
自分の受けもちの子どもの好きなこと。
すぐに言えますか?
意外と難しいですよね(私は実は苦手です)
その子が大切にしていること、一生懸命にやろうとしていることを探す、見つけ出すというのは労力のいることです。
ともすれば、先生がうまく引っ張り出さなければいけない場面もあるでしょう。
その子が好きなもの、習い事や頑張っていることを見つけようとする中で、先生が子どもに寄り添うことや関心を寄せることにつながります。
その子が大切にしているものをを見つけようとする中で、関係改善の糸口を掴みやすくなると思います。
まとめ
今日は、関係が崩れた子への対応について考えました。
- 「工夫して褒める」
ー間接的に褒める、薄めて褒める、コメントを残す、動作で褒める - 「勉強になった」と子どもが感じる授業を作る
ー実際に見た授業や書籍から、面白いと感じた授業をトレースしよう - 大切にしているものを見つけよう
ーそのように子どもをみていくことで、関係解決の糸口が見つかる
子どもとの関係がギクシャクしてきたなと感じたら、上記のようなことを試してみるのはどうでしょうか?
ぜひ関連記事もご覧ください。
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