つい、マイペースでのんびりな子にイライラしてしまいませんか?
子どもの成長のためには、どんな声掛けがよいのでしょうか?
一緒に考えてみましょう。
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マイペースな子にかけてしまうNGワード
「問題を解くのが遅い」
「10分で終わる宿題に30分以上かかる」
など、子どもの学習ペースが遅く、イライラしてしまうことはありませんか?
そんな時につい、
「なんでそんなに遅いの?」
「もっと早くできないの?」
というフレーズがよくつかわれます。
このような言葉がけをしても、子どもは焦るばかりで、何一つ変わらない。
それなのに、ついつい何度も使ってしまうなんてことにはなっていないでしょうか?
自分も授業をしていると、進度が遅い子のことが気になります。
遅い子に合わせていると、どんどん進度も遅くなるし、ついついイライラしてしまいがちです。
マイペースである理由の一つは…
マイペースである理由は様々ありますが、その中の一つに、
「何からどう手を付けていいか、分からない。」
ということが少なくありません。
子どもにとっては、宿題や学校の授業はそもそもやりたくない上に、めんどうくさいという思いを持つ子もいるでしょう。
問題はよく分からない、やりたくない。
でもやらないと、怒られる。
テストの成績は悪くなる。
そんな悪循環に陥っている時に、
「なんでそんなに遅いの!」
と言われたら泣きっ面にハチです。
OKワードに言い換えよう
そこで、次のような声かけに変えてみるのはどうでしょうか。
「3分だけやってみよう。」
つまり、宿題を終えることをゴールにするのではなく、時間をゴールにするのです。
もちろん3分ではなく、1分でも5分でも良いのですが、ほどよい3分をお勧めします。
3分経ったら、一息つきます。
そして3分また取り組むのです。
これを「細分化技法」といいます。
たくさんのことを一気にやらずに、分散化することでやり遂げることができるという手法です。
短い時間であれば「やってもいい。」という気持ちが芽生えてきます。
そして、3分1セットをやり遂げることができれば、「もう少しやってみてもいい」という気持ちが芽生えてきます。
そうしたら、4分、5分と少しずつ伸ばしていきましょう。
時間設定が3分って短くないかな?
そもそも子どもと大人の時間間隔は大きく異なります。
子どものころ、宿題が永遠に終わらないって思ったことはありませんか?
自分は日記のタイトルが決まらず2時間ぼーっとしたことがあるのを今でも覚えています。
私は、この2時間が長く感じて、しまいには泣き出した記憶があります。
今思えば、取り合えず本文を書いてから、タイトルを決めればよかったのですが。
ジャネーの法則によれば、
「時間の感覚は、年齢比の逆比」
といわれています。
子どもが10歳で、親が40歳ならば、年齢比は1:4。
時間間隔は4:1になります。
親が言う「10分だけなんだからがんばってみなさい」という声かけは、
子どもにとっては40分勉強するのと等しい感覚なのです。
だから、
3分が適切です。
親の言う3分なら、ジャネーの法則を使えば、子どもの体感は12分。
ワンセットの学習としてはちょうどよい時間になります。
生きている年数が違うと、時間間隔が異なることを頭の片隅に入れておきましょう。
こんな声かけもしよう(教師の目線として)
活動が遅いのは、「何をすべきか分からない」状態にあるかもしれないということを前述しました。
もし子どもが問題で困っていたら、最初なにをすべきか教科書を一緒に読んで確認するといいと思います。
「△△するといいね。この問題でもできるかな?」
最初のとっかかりさえつかめれば子どもは動き出せます。
動き出せればのんびり見守りましょう。
直接教えるのではなく、一緒に教科書を確認することで、子どもも素直に動き出します。
まとめ
親は、ついつい子どものペースを考えずに、言いたいことを言ってしまいがち。
子どもは子どもなりの見え方があるということを頭の隅に入れて、声かけの仕方を考えたいですね。
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