年生の算数で学習する「dL(デシリットル)」や「L(リットル)」。 実はdLって、この勉強のあと日常生活であまり見かけなくなりますよね。
他にも身の回りには「mL(ミリリットル)」や「cc(シーシー)」、海外だと「cL(センチリットル)」といった様々な単位が存在します。
子どもたちにとって大切なのは、それぞれの単位が「どれくらいの量なのか」という量感覚(量感)を育てること。そして、単位換算ができるようになることです。
今回は、子どもたちがゲーム感覚で楽しく「単位」を覚えられる「単位ビンゴゲーム」の実践方法を紹介します!
教室や家でできる!「単位ビンゴゲーム」のルール
準備はとっても簡単。特別な道具は必要ありません!
- ビンゴカードを作る
紙に「3×3」の合計9マスの枠を書きます。 - 単位を選んでマスに書く
以下のリストの中から、好きな単位を9つ選んでマスを埋めます。
【選ぶ単位の例】
長さ: mm / cm / m
かさ: cL/mL / dL / cL / L
重さ: mg / μg / mg / g / kg / t
面積:㎡ / ㎢ / ha / a - 単位探しスタート!(制限時間:10分)
教室や家の中を探検し、その単位が書かれているもの(商品のパッケージや定規など)を見つけたらビンゴカードにチェックを入れます。
ポイント: タブレットのカメラで写真を撮っておくと、後で確認しやすくなります! - 結果発表!
全員でビンゴの数を数えます。
一番ビンゴの列が多かった人が優勝!
もしビンゴの人がいなければ、チェックをつけた数が一番多い人の優勝です。

さらに盛り上がる!「付け足しの遊び」と授業アレンジ

もし時間に余裕があれば、タブレットで撮影した写真を電子黒板に映して、みんなで共有してみましょう。
- 500mLのペットボトル
- 1000mLの牛乳パック
- 333mLの缶ビール
こうして並べて見ることで、「これくらいの量が〇〇mLなんだ!」という具体的な量感が自然と育まれます。これは重さ(gやkg)でも同様です。
本当は実物を用意するのがベストですが、準備が大変なときは「タブレット撮影+電子黒板」のICT活用で手軽に代用するのがおすすめです。
【豆知識】cmやmmの「c」や「m」って何?知っておきたい単位の接頭辞
普段何気なく使っているcm(センチメートル)やmm(ミリメートル)。この頭についている「c」や「m」が何を意味しているかご存知ですか?
これらは「SI接頭辞(国際単位系接頭辞)」と呼ばれるもので、元になる単位(メートルやグラムなど)の大きさを表すための記号です。
いちいち「0.001メートル」と書くのは大変なので、数字をすっきり見せるために世界共通のルールとして決められています。
1. 単位を小さくする接頭辞(ミリやセンチなど)
基準より小さい数値を表すときは、小文字を使うルールになっています。
- c(センチ):10−2 倍(100分の1)
- 例:1 cm = 0.01 m
- m(ミリ):10−3 倍(1000分の1)
- 例:1 mm = 0.001 m / 1 mg(ミリグラム)
- μ(マイクロ):10−6 倍(100万分の1)
- 例:花粉やPM2.5の大きさを表す μm(マイクロメートル)
- n(ナノ):10−9 倍(10億分の1)
- 例:髪の毛の太さ以下の世界を表す nm(ナノメートル)
2. 単位を大きくする接頭辞(キロやメガなど)
逆に、基準より大きい数値を表すときは、基本的に大文字を使います(キロなどは歴史的な理由で小文字です)。
- k(キロ):103 倍(1000倍)
- 例:1 km = 1000 m / 1 kg(キログラム)
- M(メガ):106 倍(100万倍)
- 例:スマホの通信量でおなじみの MB(メガバイト)
- G(ギガ):109 倍(10億倍)
- 例:データの容量を表す GB(ギガバイト
知っておくと便利なポイント
この接頭辞の面白いところは、「どんな単位にも使い回せる」という点です。 「ミリ」はメートルだけでなく、重さなら「mg(ミリグラム)」、液体の量なら「mL(ミリリットル)」になります。すべて「1000分の1」という意味は変わりません。
「1000倍ごとに名前が変わる(キロ→メガ→ギガなど)」と覚えておくと、日常生活の数字が少し身近に感じられるようになりますよ。
最後に:小さな疑問から「深い学び」へ

今回は、久しぶりに算数・数学の記事をお届けしました。
「量感を育む」というのは、言葉で教え込むのがなかなか難しい部分です。だからこそ、単位ビンゴを使って「どんなものが、どれくらいの重さ・量なのか」を自分の目で見て、体感していくことが大切だと感じています。
授業の終わりに、子どもたちへこんな「問い」を投げかけてみるのも面白いですよ。
- 「どうして牛乳は『重さ(g)』じゃなくて『かさ(mL)』で表示されているんだろう?」
- 「外国にある『インチ』や『オンス』『ポンド』ってなんだろう?」
- 「そもそも、最初の『1m』や『1L』ってどうやって決まったの?」
こうした日常の素朴な疑問から、子どもたちの学びはさらに深まっていきます。ぜひ、子どもたちと一緒に問いを楽しみながら、単位の世界を広げてみてください!

こういう勉強が中学校の体積や表面積の勉強につながっていきます。合わせてご覧ください。



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