先日、図書館で娘とぶらぶら本を探していたときのこと。 娘が「この本、いいんじゃない?」(3歳)と手渡してくれたのが、松浦弥太郎さんの『あたらしい旅をはじめよう 変わることを、恐れない。』でした。渋くないですか・・・。
ちょうど新刊の棚にあったので目に留まったようです。
タイトルだけを見て、勝手に「旅のエッセイ本(大好きなポッドキャスト『TABI SHIRO』みたいなもの)」だと思って読み始めたのですが……全然違いました(笑)。
60歳を迎えた松浦弥太郎さんが、これからの「人生という旅」について綴った、心に染み渡るライフスタイル・エッセイだったのです。
現在30代、教職12年目を迎えて「中堅」と呼ばれるようになった今の私に、グサグサと刺さる言葉がたくさん詰まっていました。今回は、特に心に残った3つのメッセージを、自分の本音とともに記録としてまとめたいと思います。
心を穏やかに整えるために「自分の内側」に集中する

仕事が予定通りに進まない。周りの反応が予想と違う。思ったような結果が出ない……。 こういうとき、心の中に焦りやイライラが生まれてしまいますよね。特に私は、「仕事が予定通りに進まないこと」に強いストレスを感じてしまいます。
原因を挙げればキリがありません。
- 次から次へと降ってくる突発的な業務
- 子育てや家庭の事情で、どうしても仕事に集中できない時間
- 他の人に仕事を依頼しているため、その返答待ちで足止め
イライラしても始まらないと分かってはいるものの、タスクが積み重なると、どうしても心が荒んでしまいます。心が荒れると正しい判断ができなくなり、誰かを傷つけたり、自分を追い込んだりして、良いことは一つもありません。
そんな私に、松浦さんのこの言葉が響きました。
自分の外側を変えようとするのではなく、まず自分の内側を整える。 できないことを嘆くのではなく、できることを積み重ねる。
—— P.75
ちょうどこの記事を書いている今、外では台風が来ています。でも、台風に怒っても進路は変えられませんよね。だって、自分の力ではコントロールできないからです。
学校や自治体で実務を回す立場になり、人に仕事をお願いしたり、(実は)やりたくない仕事も引き受けたりすることも増えました。 これからは何かあったとき、「これは自分でコントロールできることか?」と一歩引いて考えてみようと思います。コントロールできないことなら、悩むのをやめてすぐに手放す。相手に期待しすぎない。
自分の内側を穏やかに整えることで、どんな状況でも冷静に、次の一歩を踏み出す力を蓄えていきたいです。
20代の頃の私は、今思えばずいぶん強がっていました。先輩の先生からの助言に反発したり、文句を言ったり。「自分1人でできるぞ!」と気を張っていたのだと思います(実際には、周りの先生方にめちゃくちゃ支えられていたのですが……)。
自分の弱さを隠さない「借り物上手」になる

私も12年目。周りには若い先生が増え、フォローする側に回ることが多くなりました。
そんな中で最近意識しているのが、「周りを巻き込むこと」、つまり「借り物上手」になることです。
実は私、苦手なことがたくさんあります。特によく言われるのが、事務作業が「雑」なこと(苦笑)。なので、そういう細かい作業が得意な先生には、思い切って「助けてください!」とお願いすることにしています。
その代わり、自分の得意分野である「パソコンやICT活用」で困っている先生がいたら、真っ先に駆けつけてサポートします。
人は1人では生きられません。 だからこそ、弱さを受け入れ、自分を見つめ直すことで、人とつながるための入り口になります。「自分にはまだ学ぶことがある」「助けてもらうことがある」と思えるようになれば、何歳になっても成長できます。
— P.84
あまりに強がっていると、人は寄ってきません。 自分の弱さを認め、お互いの得意・不得意を補い合える関係を作ること。それこそが、中堅になった今の私がさらに成長するための鍵なのだと感じています。
自分で調べて確かめる「本物の情報」に触れる

現代は、スマホを開けば求めていなくても情報が向こうから飛び込んできます。キーワードを一つ検索すれば、それらしい答えがすぐに見つかり、簡単に「知った気」になれる時代です。
しかし、この状況には少し危機感を抱いています。
例えば、最近ニュースになったプロ野球・巨人の阿部慎之助監督の逮捕報道(※18歳の娘さんへの暴行容疑)。真相はこれからの捜査を待つ必要がありますが、報道の中で驚いたのは「娘さんがChatGPTに家族の喧嘩について相談し、AIの勧めで児童相談所に連絡したことが発端だった」という点です。
児童相談所に相談すること自体は決して間違っていません。しかし、生成AIが出した「正論」に頼り切った結果、お父さんの逮捕や家庭環境の激変など、自分自身の生活にも大きな影響を及ぼす事態へと発展してしまいました。娘さんは、顛末の文章を出して、事態の鎮静を図っています。
生成AIの出す情報が、必ずしもその人にとって「ベストな結末」をもたらすとは限らない——。まさに現代の、情報との向き合い方を考えさせられる事例です。
松浦さんは、情報との距離感についてこう述べています。
大事なのは、世の中に溢れる情報とは適度な距離を保つこと。 情報収集とは、自分の目で見て、自分の足で確かめる実体験だと言うことを肝に銘じておくことです。
何より忘れてはならないのは「好奇心」。 誰かが言ったから、AIがそう言ったからではなく、「自分が知りたいから」「自分で確かめたいから」という原動力を大切にすること。その実体験こそが、私たちを成長させ続けるエネルギーになるのだと思います。
最後に

今回は、60歳を超えてもなお瑞々しく成長し続ける松浦弥太郎さんのエッセイから、今の自分にストライクだった言葉をメモとして残しました。
まだまだ私は30代。変わることを恐れず、しなやかに成長を続けていきたいです。
皆さんは、日々の生活の中で「心を穏やかに保つために意識していること」はありますか?ぜひコメント欄で教えてくださいね!

参考文献・参考HP
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