前回の記事で、主任・リーダーの働き方として、「決断」をテーマに書きました。
私の勤務校は僻地にあります。
なので、必然的に体育主任や生徒会担当など学校を回す仕事を勤務を始めて4年目からやってきました。
今では、自治体の研究部の庶務も勤めています。
他の自治体の先生に聞いたら、10年ぐらい早いみたいですね。
若いので、先輩や上司を巻き込みながら、気持ちよく仕事をしていきたいものです。
そこで、僕が気をつけてきたことをもう一つ紹介します。
次の記事はこちら!
主任として大切なこと
主任として、絶対意識をしておかないといけないことが
- 仕事の全体像を把握すること
- 仕事の完成に近づけるために、決断をすること
だと思っています。
全体像を把握しないと、いつまで経っても、他の先生に協力をお願いできないです。
また、決断できなければ、それも仕事が止まってしまう原因になります。
決断については前回記事に譲るとして
全体像をなぜ把握しないといけないのか。
そして、全体像を把握するときに大事なこと。
この2つをみていきましょう。
全体像を把握するのはなぜ?
例え話をします。
皆さんは、船の船長さんです。
船長さんが、どこに行くか、どんな目的で船を出すか。
そこが説明できなかったら皆さんはどう思いますか?
信頼できないですよね。
学校の各仕事も一緒です。
どんなことをやるのか、いつやるのか、そこが説明できないと、周りの人が困ってしまいます。
(「なぜやるか」の視点まであると仕事を削減したり、逆に力をかける所を明確にできるのでより良いです。)
そして、実行日から逆算して、いつ、何を行うかを一覧にしていきます。
これを職員会議の資料として記載をしていくのです。
そして、できることなら、各係の仕事を、昨年になった先生から全て聞いておきましょう。
だんだん頭の中で、仕事の全体像が見えてきます。
大切なのは、「いつ、何をするか」を期限込みでtodoリストレベルに落とし込むまで徹底的にやります。
そうすることで、指示を的確に出すことができるようになり、チームから尊敬されるようになります。
逆に間違って入れば、周りから的確な指摘をもらい、修正をすることができます。
間違いを恐れてはいけません。
修正すれば良いのです。
全体像を把握するために大切なこと
Todoリストレベルまで落とし込むのは大変!
できない!
みんなそう思っていると思います。
でもそれは、そこまで情報が集めきれていないからです。
ここで、覚えておいて欲しいことは、
情報はゆっくりとしか集まらない
ということです。
例えば、文化祭の主任になったとします。
私は、今年、転勤1年目で文化祭主任でした。
もちろん、その学校の文化祭の雰囲気は知りません。
その時に、昨年の様子をどうやって情報を集めますか?
- 昨年の職員会議の資料を見る
- 写真を見る
- 昨年もいた先生に聞く
この辺りだと思います。(他にあるのかな)
紙や写真の情報は、書庫に行けばすぐに手に入ります。
けれど紙の情報は、実は自分の中で全体像を作るには、情報量が足りません。
やはり、人に聞かなければ生きた情報は入ってこないのです。
しかし、これって厄介で、人間は忘れるもの。
話を聞いて、後から、「そういえば・・・」と追加情報が出てくることもしばしばあります。
また、自分も話を聞いてから、「あれ?あの部分はどうなっているんだ?」
と気づくこともあります。
とにかく情報を集めて、全体像を作るには時間がかかるのです。
情報を集めるコツは「1日15分 1週間」
僕のおすすめは、1日15分だけ、1週間かけて情報を集めることです。
情報を少しずつ集めることで、頭の中が整理され、全体像がだんだん出てきます。
1週間続ける頃には、全体像がすっかり描けるくらい情報が集まります。
職員会議の資料を出す直前に、一生懸命に情報を集めがちですが、その時点で情報が足りていません。
実際に職員会議で満足に提案できなかった苦い記憶があります。
できれば、職員会議の資料提出の2週間前から少しずつ動き出したいですね。
「夏休みの課題、夏休み終わりに一気にやるな!」
子供にはよく言いますが、先生の仕事も一緒です。
急いで行う仕事はクオリティが下がります。
1日に行う時間は少なく、ちょっと長めに期間を設定して行うことで、考えて動く時間を確保しましょう。
まとめ
リーダーとして、全体像を自分の中に描くことが大切です。
・1日15分を目処に2週間かけて情報収集しましょう
・何をやるかtodoレベルまで落とし込みましょう
そこまでやることで、みんなから信頼が集まります。
みんなで一つの方向を向いて活動できるといいですね。
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