勉強、特に学校で行われる勉強や、資格試験などに必要なのは暗記です。
英単語や古文単語、文法、社会の用語など、覚えることはたくさんです。
数学みたいなものは覚えなくてもいいよ!という方もいるかもしれませんが、最低限暗記しなければならない公式や語句など出てきます。
公式の導出から行なっていては、試験時間がどれだけあっても足りませんからね。
今日は、覚えることに特化して、忘れないようにするための暗記法を紹介します。
頭に入れる3つの技
短く何度も反復練習
同じ1時間で暗記をしようと考えた場合、
- 1日で 1時間×1回
- 6日に分けて 10分×6回
と学習した場合、記憶に残りやすい学習のはどちらでしょうか。
6日に分けて、10分×6回の方が記憶に残りやすいことが科学的にわかっています。
脳が記憶に残しやすい情報とは、「何度も使っている情報」です。
何回もインプットする直す中で、脳が、「この情報は大切だ!」と判断し、記憶を残すようにするのです。
暗記したいことは、数日おきに「短時間で回数をこなすインプット」で定着させましょう。
一つの起点から、「ストーリー仕立て」で「スパイラル」に知識を広げ記憶する
人間の脳は、単語ではなくストーリーで覚えることを得意としています。
例えば、「桃太郎」のストーリーを子どもに話してくださいと言われれば、日本人の誰もが、(詳細は違うにしても)話せると思います。
それは、桃太郎という起点から、「犬・猿・雉」「きび団子」「鬼退治」という関連語句を覚えているからです。
記憶も同様です。「織田信長」について覚える時に「本能寺の変」「豊臣秀吉」「徳川家康」・・・と関連ワードを収集して、数珠繋ぎに覚えていきます。
そして、覚えたことをストーリーに仕立てることで、それぞれの単語を結びつけてより忘れない記憶となるのです。
そして、次は「豊臣秀吉」「徳川家康」を起点に織田信長の死後の歴史について、「関ヶ原の合戦」「朝鮮出兵」・・・とさらに知識を覚えていく。
このように、ストーリー仕立てで、スパイラルする形で記憶を広げていくのです。
過去問を見ることで、覚えることを最小限に
受験や試験対策をするときに、皆さんはどこから手をつけますか?
問題集でしょうか?参考書でしょうか?
いいえ、最初に手をつけなければならないのは、「過去問」です。
受験する学校の試験で、必ず「織田信長」の事が出題されるとわかっていたら、きっと「織田信長」のことをすみからすみまで勉強をするのではないでしょうか?
織田信長のことを知れば、必ず点数に結びつくからです。
記憶するにも、労力と時間がかかります。
だから、記憶するものは少ないに越したことはありません。
織田信長は極端な例ですが、過去問集の最初の「傾向と対策」の部分を読めば、その試験がどんな分野の問題が頻出で、どの分野の問題は取り扱いがないのか一目瞭然だと思います。
そして、まずは頻出の分野の問題から片っ端に記憶をしていけばいいのです。
頻出の問題は他の受験生も必ず点を取ってきます。
「受験や資格試験に受かる」のは、みんなが取ってくる問題をしっかり正答するのが大切です。
逆に目新しい問題は、みんな解けないので、「解けたら差がつく」「解けたらラッキー」くらいに思えば良いのです。
まずは、最頻出のところから記憶していきましょう。
覚えたことを忘れないようにするために4つの技
ノートは取らない
授業でノートをとると、「きれいにノートを取れたね」と褒められることもありますが、覚えるという点では、効果がありません。
まとめることに集中してしまい、頭に残らないからです。
もちろん、黒板を写すなと言っているわけではありません。
黒板で、これは必要だ!という部分(例えば、例題の解法)を写し、メモを隣に付け足します。
メモは、先生の言っている大事なことだったり、自分の疑問だったりを残します。
授業後ノートのメモを見返して、疑問は先生に聞いて解決し、大事なことをもう1回思い出して、頭に残るようにしていきます。
インプットしたものを逃さないためにも、書くのではなく、思い出すというアウトプットで対応しましょう。
寝る直前をピークに勉強する
暗記に関しては、寝る直前がゴールデンタイムです。
暗記ものは、寝る前に集中的にやりましょう。
その日やったことを5分間で整理してメモをして寝れば、寝ている間に勝手に脳が記憶の整理をしてくれて、記憶を定着させてくれます。
その時にメモを使うとより記憶が定着します。
寝る時に使うメモの使い方を紹介します。
夜5分→朝5分の「記憶出し入れ術」
メモに今日やったことを書き出し、何を覚えたか、勉強したかを振り返ります。
終わったらそのまま寝て、朝、メモを見直します。
それだけで、夜と、朝2回の復習兼アウトプットできるので、忘れなくなります。
「3日前」・「1週間前」確認術
さらに、このメモを3日後、1週間後の朝に、見てみます。
こうすれば復習兼アウトプットが更に2回。計4回できるのです。
覚えていれば嬉しいですし、忘れていたら、もう1回覚え直すチャンスです。
そうやって、間隔を開けてアウトプットすることで、さらに記憶が定着します。
満足いく睡眠時間を確保する
運動でも、学習でも睡眠はマストです。
先程も言いましたが、暗記したことは、寝ている間に整理されます。
寝なければ、暗記したものはすべて流れていってしまうと思ってください。
満足いく睡眠時間は人それぞれなので、まずは、色々試してみましょう。
ただ、最低でも6時間は必要です。
睡眠6時間を1週間続けるだけでも、体に支障がでるというデータもあります。
90分が、睡眠の一つの単位とも言われています。
色々試して私は、90分の5回分、7時間半がパチっと目が覚めて、疲れが取れるベストだとわかりました。
90分1セットを意識して、自分はどれだけ寝ればベストパフォーマンスが毎日出せるか色々試してみましょう。
週に1度は、半日のオフを取る
詰め込みすぎても、脳は嫌になってしまいます。
同じことをやっていると、活動に脳は慣れてしまって(「馴化」といいます)、パフォーマンスが下がります。
焦っているとつい根を詰めて勉強をしてしまいがちですが、週に1度、半日のオフをとりましょう。
脳も、オフを挟むことで、また勉強をしたくなります。
うまく、休憩を取りつつ、メリハリを付けながら勉強をしていきましょう。
モチベーションを維持するために
勉強がつづくと、どこかで嫌になってしまいますよね。
大切なのは、学習を習慣化することと、モチベーションの維持です。
そのための方法を紹介します。
少年漫画は最高のモチベーション維持の方法
SLAMDANKや、NARUTOなど、落ちこぼれの主人公が、修行の末に、才能が開花していくのを見ると心が熱くなりますよね。
勉強をしていると、伸び悩むときとか、うまくいかないときもあります。
そんなときに漫画の主人公になりきって、もし、主人公たちだったらどうやってこの困難を乗り越えるのか考えてみるのです。
そうするなかで、やる気がみるみるでてくるかもしれませんよ。
「なりきる」ことはやる気スイッチを入れる大事な要素なんです。
脳科学的にも証明されています。
詳しくは、以下の記事にまとめているので、こちらもぜひご覧ください。
習慣化して、勉強を生活の一部に
基本的には勉強はめんどくさい部分もあります。
好きな教科だけ極めているだけでよかったらいいんですが、なかなかそうはいきません。
だからこそ、苦手な教科もコツコツ進めるて、継続して力を高めていけたらいいですね。
そこで、Todoリストを作ることをお勧めします。
Todoリストを作る
学習を進める上で、大切なのは、以下のようなポイントでTodoリストを作る事です。
- 朝に書く
- 具体的な項目、キーワードを書く
- 5個はリストアップする
- ポジティブなことしか書かない
- できるものだけをリストにする
これを、百均で売っているホワイトボードや、付箋紙などに書いて、終わったところからどんどん消していきます。
例えば
- 数学問題集P15〜P18をやる
- 昨日間違えた数学の問題を解き直す
- 英単語を5つ覚えてテストをする(最初にやって勢いをつける!)
- 英語長文を一つ読んで解く
- 化学ワークのP20〜P30をやる
こんな感じです。
1日の勉強に当てる時間によっては、もっと項目が増えると思います。
自分にポジティブな声かけをしつつ、何をするかを明確にして、できるようなTodoリストを作るのが大切です。
勉強と外れるかもしれませんが、仕事に関して私はこんな感じでTodoリストを作っています。参考になればと思います。
最後に
今回は、絶対忘れないための暗記術について書きました。
覚えるために
- 短かい時間で、何度も復習する
- ストーリーで周辺の内容を押さえながら記憶する
- 過去問で傾向を見て、覚えることを少なくする
一度覚えたことを忘れないために
- ノートは最小限。気づきをたくさん書く
- 寝る直前に覚える時間を取る
- 起きたらすぐ昨日の内容を復習する
- 睡眠時間を確保
- 1週間に一度はオフを取る
モチベーション維持や習慣化することで、勉強を楽しく進めていこう
みなさんの力になれば嬉しいです。
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