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【子どもが取り組む量を決める】子どもにあった宿題の出し方

算数・数学教育

今の子って、大変だ。

私が中学時代よりも、学習量が多い。

授業時間数も多いし、そりゃ課題の量も増えるよなとは思う。

力のある子ならやり通せるけど、ない子は答えを写すだけでも、アップアップ。

どうすればみんなが主体的に宿題やれるかな。

最近の課題の出し方について書いておきます。

宿題を全てやることに、先生がこだわらない

宿題で出したドリルを全てやらないといけないとこだわっているのは、実は先生なのではなかろうか。

社会に出てから、仕事する上でノルマがある。

そのノルマを達成しなければと大人は頑張るが、その人にあったノルマを用意されることが多いのではなかろうか。

数学が得意な子と苦手な子が同じドリルを同じ量やりなさいと押し付けるのは、実は暴論なのではないかと最近思うようになった。

英語が好きで得意だから、数学はそこそこに、英語頑張るって子もいていいはずだ。(ぶっちゃけ数学よりも英語ができたほうが、将来食ってけると思ってる)

逆にオール1の子でも、数学の計算だけは頑張るぞ。そんな子もいていい。

そこで自信をつけてほかの勉強にも取り組んで欲しいなとも思っている。

今まで、ドリルをやらせることにこだわりすぎていた。

子どもがドリルをやった、できるようになったという達成感を味わっているかよりも、とにかく埋まっているかを重視してた。

だから、先生も出しなさいという指導になって、宿題の提出状況で、いわゆる意欲の評価をしていた。

その私のこだわりを変えよう!

宿題をもっと子どものものにしよう!

と思ったのが今年である。

宿題のどこを変えたか

宿題で使っているドリルは変えていない。

変えたのはやり方である。

ドリルには、

A問題(教科書の例題レベル)

B問題(期末テストレベル)

C問題(入試レベル)

が用意されている。

そこで、日々の宿題はA問題「は」やること。

とした。

「は」というのが味噌である。

4月の最初に次のように生徒には話をした。

・宿題のドリルはAからCの難易度がある。
・授業で取り扱えるのはAとBの半分ぐらい。全てを授業でやってたら到底終わらない。
・数学は授業で習った考えを応用して問題を解けるか、そういう頭の使い方ができるかを問うている。
・だから、数学が苦手な子はA問題だけはやりなさい。これは、毎日の授業前に宿題として集めます。中学で必ずつけなければいけない力だからです。
・B問題やC問題は、やって身になれば期末テストや入試の時に困りません。B問題を完璧に出来るようになれば期末テストで70点。C問題まで出来れば、入試の問題にも対応する力がつきます。まず一学期末のテストで何点を取りたいかを考えて自分で取り組んでください。

ちょっと長いけれどこんな感じ。

子どもは、最初は困っていたようだった。

小学校では、全てやってくるのが当たり前。

やってこなかったら、叱られたりしたからだ。

結果どうなったか

数学のテストなので、例年大きくテスト内容は変わらない。

平均は…宿題を変える前と後では変わらなかった。

65点前後を推移している。

もちろん、個人個人では、もう少し点を取れるだろうという子はいる。

サボったなと感じる子もいる。

その子には声をかける。

「君ならB問題も解ける力あるじゃん!もっと上目指せるよ!」

でも、詰めるようなことはしない。結局、その子自身が、危機感なりやる気を持ってやらないと意味が無いとおもうから。

逆に、A問題を何度も解いてきて、40点を初めてとった子もいた。

「よく頑張ったね。基礎基本が身についたね。次も行けそうじゃん。」

その子は1年頑張って評定に2が着くくらいに成長した。

復習のやり方は徹底して教える

勉強が苦手な子は、勉強は習うもので自分でどう学習に取り組めばいいかがわかっていない子もいる。

その子には、復習のやり方を徹底的に教えた。

先生は最初のやり方を教えてあげるのが大切だと思っている。

何もなしで、何かをやりなさいというのは酷だろう。

応用できて自分のやり方を見つけれるようになったら大したもの。

ぜひ褒めてあげたい。

⇩自習の仕方については以前まとめました。是非ご意見ください⇩

susan-edu-math.hatenablog.com

まとめ

学習にこだわらないといけないのは、先生ではない。

子どもである。

子どもが1問でも多くやる気を持って取り組むにはどうするかと考えた末に、全部やらせないという方法を試して見た。

とかく、一律にこだわるのが学校教育であるが、そのこだわりを1度捨てたい。

逆にレベルの高い子には、自分でどんどん、レベルを上げていってもらいたい。

学級文庫として、中学校2年3年の教科書、高校の教科書、数検の参考書、数学ガールなどの数学書、さらにはプログラミングの教本も置いておいた。

好きな子はそれを読んで、わからない所は質問に来る。

高度なものは即答できない質問にをしてくる子がいる。

それが楽しいし、僕も嬉しい。

数学が苦手な子も、本を開いて、「よくわからん!」って言ってる。

でも、そんな世界があるということを知っているのもきっと財産だと僕は思う。

学校の学びは、学校で止めては行けない。

さらに伸ばせるように、布石を打ってあげるのが大切だと思っている。

皆さんの学校はいかがでしょうか?

スーさん
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