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【生成AI プロンプト ChatGPT】高度なプロンプトを使って更に学びを深めよう。

ICT活用

前回は、プロンプトの基本をまず書きました。まずは簡単なプロンプトを学びたいという方はこちらをごらんください。

ここから発展系として、生成AIをより活用するためのプロンプトを紹介します。

授業の生徒の評価や、指導案作成にも十分使えるということがわかりました。

一緒にみてみましょう。

※今回はChatGPT–4oを使用しています。

緑枠・・・著者のプロンプト 青枠・・・ChatGPTの回答になります。

Few-shot Prompting

質問に対する回答を事前に学習させる手法です。

プロンプトで指定した内容に基づいて、ChatGPTが判断をしてくれます。

生徒が剰余計算について理解ができたか「授業の振り返り」を自由に書かせた。5段階で評価したい。例を参考にしてして、対象回答を評価してほしい。 
“”例 「剰余は割り算のあまりに注目した計算だ」:2 「剰余計算はある数値(被除数)を別の数値(除数)で除算したときに残る余り(剰余)を求める計算。例えば10を法7で計算すると結果は3である。モジュロ演算ともいう」:5 “”
“”対象回答「剰余計算は15を法6で計算すると3になる演算である」

評価:4

理由
・具体的な例(15を法6で計算すると3)が挙げられており、正しく理解していることが分かる。
・「演算である」と述べており、計算方法についての言及がある。
・ただし、「剰余計算とは何か」という定義の部分が簡潔すぎるため、もう少し一般的な説明(割り算の余りを求める計算であることやモジュロ演算の名称)を加えると、より良い回答になる。

全体的に理解度は高いが、概念の説明がやや不足しているため、5ではなく4と評価。

足りない部分を部分をしっかりみて、評価を4と出してくれていますね。

Chain Of Thought(思考の連鎖)

連鎖的な思考で推察を繰り返しながら、回答を得る手法です。

「段階的に考えてください」などの指示を加えて、思考を促します。

これ、数学で学習を確認したり、推論が正しいか確認するのにいいかもしれません。

連続する2つの整数の和は必ず奇数になる。
A:1+2=3、3+4=7 答えはTrueです。
連続する3つの整数の和は必ず奇数になる。
A: 2+3+4=9、1+2+3=6、 3+4+5=12 答えはFalseです。
連続する4つの整数の和は必ず奇数になる。
A:

連続する整数の和

連続する整数の和

連続する2つの整数の和は必ず奇数になる。

A:1 + 2 = 3、 3 + 4 = 7

答えはTrue

連続する3つの整数の和は必ず奇数になる。

A:2 + 3 + 4 = 9、 1 + 2 + 3 = 6、 3 + 4 + 5 = 12

答えはFalse

連続する4つの整数の和は必ず奇数になる。

A:1 + 2 + 3 + 4 = 10、 2 + 3 + 4 + 5 = 14、 3 + 4 + 5 + 6 = 18

答えはFalse

子どもたちが授業で使うのにいいかも・・・。

React(推論と行動)

Reason(推論)とAct(行動)を組み合わせて、難しい作業を遂行する手法です

推論、行動、改善の処理を繰り返して、議論を深めていきます。

プロンプトは以下の通りです。

入力文章(質問または指示)
Thought :
Action :
Observation :

・入力文章(質問または指示)

ユーザーがChatGPTに質問や指示を入力する部分です。
データ分析、文章生成、要約などの具体的な指示を与えることができます。

・Thought

ChatGPTが入力された質問や指示に対してどのように推論を進めるかを出力します。
複数の情報源を評価したり、関連性を分析することが可能です。

・Action

ChatGPTの取った行動を出力します。
指定されたデータを検索する、関連するドキュメントを調査する、あるいは特定のアルゴリズムを実行するなどの具体的なアクションがここで実行されます。

・Observation

Actionの行動から得られた情報を評価し、新たな質問を生成したり、追加の調査が必要かどうかをここに出力します。

これらのステップを通じて、ChatGPTは表面的な回答ではなく、具体的かつ精度の高い情報をユーザーに回答することができます。

生徒の数学の学力を上げるために教師としてできることを教えて下さい。
Thought :
Action :
Observation :

Thought(思考)

  • 生徒が数学を苦手と感じる理由を分析する(論理的思考の難しさ、計算ミス、文章題の理解不足など)。
  • どのレベルの生徒にも対応できる指導法を考える(基礎が不安な生徒と得意な生徒の両方を伸ばす)。
  • 生徒の興味を引き出し、数学を「分かる」「できる」と感じさせる環境を作る。

Action(行動)

  1. 授業の工夫
  • 具体的な事例や視覚的な教材(図・アニメーション・タブレット活用)を使って直感的に理解しやすくする。
  • 生徒同士で説明し合う機会を作り、相互学習を促す。
  • クイズやゲーム形式の演習を取り入れて、楽しみながら学べる環境を作る。
  1. 個別対応
  • 苦手な生徒には、基礎に立ち返って分かりやすく説明し、小さな成功体験を積ませる。
  • 得意な生徒には、応用問題やチャレンジ課題を用意し、さらなる伸びを促す。
  • 生徒がつまずきやすいポイント(例:証明問題の書き方、計算ミスのパターン)を把握し、重点的に指導する。
  1. 学習習慣の定着
  • 家庭学習の方法を具体的に指導し、短時間でも効果的な学習法を教える。
  • 定期的に小テストを実施し、理解度を測りながら復習を促す。
  • 「できるようになったこと」を振り返る機会を作り、生徒の自信を育てる。

Observation(観察・評価)

  • 生徒の解答の傾向を分析し、どこでつまずいているのかを把握する。
  • 授業中の反応や質問の頻度を確認し、理解度をチェックする。
  • 学力の向上だけでなく、数学に対する興味や自信の変化も観察する。
  • 必要に応じて指導方法を見直し、より効果的なアプローチに改善する。

生徒の「分かった!」「できるようになった!」を増やして、数学を楽しいと感じられる環境を作ることが大切ですね!

おぉ。すごい。これを叩き台に自分にできることは何かを考えていくといいですね。

Goal Seek Prompt

利用者の曖昧な目標に対して、ChatGPTに問いかけながらプロンプトを作成する手法です。

目的や課題を決めるのが難しく、プロンプトに悩んでいる場合に有効です。

長いですが、読んでいってみて下さい。だんだん、プロンプトが精錬されていくことがわかります。

もし、皆さんが使いたい場合は下の1つ目のプロンプトをコピペしてください。

あなたは優秀なプロンプトエンジニアです。
私のニーズに合わせて、最高のChatGPTへのプロンプトを一緒に考えてください。
以下のプロセスに従ってください。

  1. まず最初に、何についてのプロンプトであるかを私に確認してください。
    私が質問の答えを提供するので、次のステップを経て、継続的な反復を通じて改善してください。
  2. 私の入力に対して、3つのセクションを生成してください。  
    ① 改訂されたプロンプト(書き直したプロンプトを提示。明確、簡潔で、簡単にあなたが理解できるものにしてください)  
    ② 提案(プロンプトを改善するために、プロンプトに含めるべき詳細を提案してください)  
    ③ 質問(プロンプトを改善するために追加で必要な情報を私に質問してください)
  3. このプロセスは、私があなたに追加情報を提供し、あなたが改訂されたプロンプトセクションのプロンプトを更新します。
    私が「完了」というまで継続してください。

了解しました!まず、何についてのプロンプトを作成したいのか教えてください。

中学校 2年生の数学の授業。証明をわかりやすく生徒が身につけるための方法を考えたい

ありがとうございます!それでは、以下の3つのセクションを作成しました。


① 改訂されたプロンプト

「中学2年生向けの数学の授業で、証明をわかりやすく身につけさせる効果的な指導方法を提案してください。 特に、証明が苦手な生徒にも理解しやすく、自信を持たせるための具体的なアクティビティや指導法を含めてください。」


② 提案(プロンプトに含めるべき詳細)

  • 証明の種類:三角形の合同証明なのか、角度の証明なのか、対象の範囲を明確にする。
  • 生徒の特徴:どの程度証明が苦手なのか?式の変形が苦手、論理的な思考が苦手、書き方が苦手など。
  • 授業スタイル:演習中心か、グループワークを取り入れるか、ICTを活用するか。
  • 興味を引く工夫:ゲームやストーリーを使う、日常の例を取り入れるなど。
  • 評価方法:小テスト、プレゼン、口頭試問など、学習定着を確認する方法。

③ 質問(プロンプトを改善するために追加で必要な情報)

  1. どの単元の証明に焦点を当てますか?(例:三角形の合同、角の性質、その他)
  2. 生徒の証明に関するつまずきポイントは何ですか?(論理の流れ、記述の仕方、概念理解 など)
  3. どんな授業スタイルを好みますか?(講義中心・グループワーク・アクティビティなど)
  4. 使える教材やツールはありますか?(タブレット、ホワイトボード、プリント教材など)

これでスタートとしてどうでしょうか?質問に答えていただければ、さらに良いプロンプトに改良していきます!

どの単元の証明に焦点を当てますか?(例:三角形の合同、角の性質、その他)
ー三角形の合同について
生徒の証明に関するつまずきポイントは何ですか?(論理の流れ、記述の仕方、概念理解 など)
ー記述の仕方
どんな授業スタイルを好みますか?(講義中心・グループワーク・アクティビティなど)
ーアクティビティ
使える教材やツールはありますか?(タブレット、ホワイトボード、プリント教材など)
ータブレットは使用可能です。

ありがとうございます!これらの情報を反映して、プロンプトをさらに改善しました。


① 改訂されたプロンプト

「中学2年生向けの数学の授業で、三角形の合同の証明をわかりやすく身につけさせる効果的な指導方法を提案してください。 特に、記述の仕方につまずいている生徒に焦点を当て、論理的な流れを整理しながら書く力を育てるアクティビティを考えてください。 また、タブレットを活用した具体的な教材やアプリの提案も含めてください。」


② 提案(プロンプトに含めるべき詳細)

  • タブレット活用:どんなアプリや機能を使うと効果的か(例:手書きノートアプリ、プレゼンツール、デジタル問題集)
  • アクティビティの種類:カードソート、ペアワーク、ゲーム形式の証明練習など
  • 段階的な指導方法:証明の骨組みを考える → 必要な情報を整理する → 文章にする流れをサポート
  • 視覚的な工夫:色分けや図示による論理の可視化

③ 質問(プロンプトを改善するために追加で必要な情報)

  1. タブレットは一人一台使用できますか?それともグループごとの使用になりますか?
  2. 生徒はこれまでに証明の記述練習をどの程度経験していますか?(ほぼ未経験/簡単な記述はできる/演習はしているが苦手)
  3. 証明を書く際、特に苦手とする部分はどこですか?(例:書き始めがわからない/理由を適切に書けない/論理の順序が乱れる など)
  4. 既存の授業で取り入れている工夫があれば教えてください。(今後の改善点として活かせます)

これで、より具体的な指導方法を提案しやすいプロンプトになったと思います。
追加の情報をいただければ、さらにブラッシュアップできます!

タブレットは一人一台使用できますか?それともグループごとの使用になりますか?
ー1人1台使用可能です

生徒はこれまでに証明の記述練習をどの程度経験していますか?(ほぼ未経験/簡単な記述はできる/演習はしているが苦手)
ーほぼ未経験です

証明を書く際、特に苦手とする部分はどこですか?(例:書き始めがわからない/理由を適切に書けない/論理の順序が乱れる など)
ー論理の順序が乱れます

既存の授業で取り入れている工夫があれば教えてください。(今後の改善点として活かせます)
ーまずは図形で2つの合同になりそうなペアを見つけ、なぜ合同なのか口頭で生徒に説明させます。これはよくできるのですが、記述になると途端に書けなくなります。

ありがとうございます!これらの情報を反映して、プロンプトをさらに改善しました。


① 改訂されたプロンプト

「中学2年生向けの数学の授業で、三角形の合同の証明をわかりやすく身につけさせる効果的な指導方法を提案してください。 生徒は証明の記述がほぼ未経験であり、特に論理の順序を整理して書くことが苦手です。 授業では、まず図形の合同になりそうなペアを見つけさせ、口頭で説明させる活動を行っていますが、記述になると書けなくなる課題があります。 タブレット(一人一台)を活用し、論理の流れを整理しながら証明を書けるようになるアクティビティや指導方法を具体的に提案してください。」


② 提案(プロンプトに含めるべき詳細)

  • タブレットを活用した記述練習
  • 証明の流れをカード形式で並べ替えるアプリの活用
  • 手書き機能を使って段階的に書く練習
  • 音声入力で証明を記述し、テキストに変換して構造を確認する方法
  • 論理の順序を整理するアクティビティ
  • ステップごとに書く練習:「何を示したいか」「どの情報を使うか」を明確にするワーク
  • 証明のテンプレート作成:「与えられた条件」「使う定理」「結論」の書き方を定型化
  • 協力して証明を完成させるペアワーク:一人が途中まで書き、もう一人が続きを考える
  • 記述のハードルを下げる工夫
  • 口頭説明を録音し、それを文章化する作業
  • 記述例を提示し、構造を色分けして整理する
  • まず穴埋め形式で記述に慣れさせ、徐々に自由記述に移行

③ 質問(プロンプトを改善するために追加で必要な情報)

  1. タブレットにインストール可能なアプリはありますか?(例:ロイロノート、Google Jamboard、Keynote など)
  2. 口頭説明が得意な生徒が多いとのことですが、ペアワークやグループワークには積極的に取り組む傾向がありますか?
  3. 記述指導において、普段どのようなフィードバックを行っていますか?(個別指導、ルーブリック評価、全体講評 など)
  4. もし生徒に「証明を書くときにどこが難しいか」直接聞いたことがあれば、その意見も教えてください。

これで、かなり具体的な指導案を提案できるプロンプトになったと思います!
さらに改善できる点があれば教えてください。

ここで一度キリにしました。

では、作ってくれたプロンプトでどんな回答が出て来るか試してみましょう。

中学2年生向けの数学の授業で、三角形の合同の証明をわかりやすく身につけさせる効果的な指導方法を提案してください。
生徒は証明の記述がほぼ未経験であり、特に論理の順序を整理して書くことが苦手です。
授業では、まず図形の合同になりそうなペアを見つけさせ、口頭で説明させる活動を行っていますが、記述になると書けなくなる課題があります。
タブレット(一人一台)を活用し、論理の流れを整理しながら証明を書けるようになるアクティビティや指導方法を具体的に提案してください。

タブレットを活用して三角形の合同証明の論理を整理しながら書く力を養うために、次のような指導方法を提案します。

1. 「証明の道筋を作るパズル」アクティビティ

目的: 証明の論理的順序を意識させる
方法:

  • 教員が事前に、合同な三角形の証明の流れをバラバラのカード(タブレット上でスライドやアプリを活用)にしておく。(例:「仮定」「対応する辺や角が等しい理由」「合同条件」「結論」など)
  • 生徒はタブレット上でドラッグ&ドロップして正しい順番に並べる。
  • グループで話し合いながら、なぜその順序になるのか説明し合う。
  • 最後に、並べた証明をテキストに清書する。

2. 「穴埋め証明」アクティビティ

目的: 記述の形式に慣れる
方法:

  • タブレット上に、証明の一部が穴埋めになった問題を用意する。(例:「△ABCと△DEFにおいて、AB=DE( )。また、∠A=∠D( )。したがって、( )により△ABC≡△DEF」)
  • 生徒は選択肢から正しい記述を選び、タップして埋める。
  • 全員の解答をリアルタイムで集計し、間違いが多い部分を全体で確認。
  • 次に、穴埋めなしの問題に挑戦させ、記述の定着を図る。

3. 「ペアで証明を作るチャット活動」

目的: 証明を文章で説明する力をつける
方法:

  • 生徒をペアにし、タブレット上のチャット機能を使って、お互いに証明を書いて送る。
  • 送られてきた証明を読んで、おかしい点を指摘し、修正する。
  • 最後に、自分で証明を書き直し、清書する。

4. 「動画で説明しよう」アクティビティ

目的: 言語化することで論理の流れを整理する
方法:

  • 生徒にタブレットの録画機能を使わせ、三角形の合同を説明する動画を作成させる。
  • 画面に図を描きながら、「この辺とこの辺が等しいから…」と口頭で説明させる。
  • その後、動画の内容をもとに証明を記述させる。
  • 互いの動画を見て、わかりやすい説明を共有する。

これらのアクティビティを組み合わせることで、論理の順序を整理しながら証明を記述する力を段階的に育てることができます。

文献で調べなくても、ここまでの授業の手立て込みで出てくるのか・・・。すごい・・・。

基本的には知っていますが、例えば初任者や、専門外の授業を参観するときや自分が授業をするときに、授業の見通しを持つ上でいいかもしれません。

最後に

今回は、3つの高度なプロンプトを紹介しました。

この3つのプロンプトを使いこなすことで、生成AIが中堅教員レベルに早替わりします。

もちろんここから、自分の目の前にあった手立てや授業に変えていくことは大切です。

ただ、いま何をしなければいけかないか。どうしていけばいいか迷ったときにコンパスの役割を果たしてくれるのが生成AIです。

教育に生成AIは必要ないという人もいるかもしれませんが、そうは思いません。

偏らず、ある程度の道筋はつけてくれます。

うまく使って、さらに良い教育を目指したいですね。

スーさん
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参考文献

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