友達の話になると、不満や、悪口ばかり出てくる子っていませんか?
一緒に遊んでいるときはとても仲がよさそうなのに、何が不満なんでしょうか。
今日は、そんな子の心の中をのぞいてみて、どんなことを思っているのか、どんな声掛けをするといいのか考えてみましょう。
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子どもが悪口を言う理由は?
理由はなんだろう?
なぜ友達の悪口を言うのでしょう。
まず考えられるのは、「僕のことを嫌いみたいだ。」「僕の陰口を言っている。」と自分を受け入れてくれないから攻撃的になっているのかもしれません。
または、「Aくんは××もできないんだ。」などと友達の悪い所を言うことで、自分は優れているんだと親にアピールをしている可能性もあるでしょう。
さらには、「あいつがいると僕たちのチームはが負ける。」など友達自身の能力を下に見ていたり、それによって、自分や自分のチームメイトが被害を受けていると感じたりしているからかもしれません。
なぜそう思うのか聞いてみよう
悪口の内容を聞いて、否定するのではなく、子どもに「なぜそう思ったの?」「なんでそんなことを言うの?」と本心を聞いてみましょう。
注意点として、「なぜ?」と聞いても、語調が強いと、「そんなことを言うのはおかしい。」と子どもの言葉を否定しているように伝わる場合があります。
特に思春期の時などは、子どもの言葉や気持ちを否定すると、親に話さなくなります。
悪口を聞いたら、「そう思ったんだね。」とまずは受け止めて、「なぜなのか理由を知りたい。」という感じで、子どもに問いかけてみましょう。
悪口の理由は問題解決のヒント
友達に受けれいてもらえない場合
自分を受け入れてくれないから悪口を言う場合は、その友達と話をしてみるしかありません。
もちろん誰でも仲良くとはいうのは無理な話です。
相性が悪ければ、それなりの距離感で付き合うということも大事でしょう。
でも悪口を言う必要はないはずでず。
親として、自分の体験談などを盛り込みながら、人との付き合い方を子どもに伝えてみるのがお勧めです。
ちなみに私は、「仲よくしなさいとは言いません。人間、どうしても合わない人がいるのを知っているからです。だから、気持ちよい人間関係のクラスにしましょう。仲良くしなくても、気持ちよい人間関係はできますよね。」
という話を子どもたちに伝えています。
友達を悪く言うことで自分をアピールする場合
友達を悪く言うことで自分をアピールする場合は、もしかしたら親自身の関わり方が影響をしているかもしれません。
「○○よりも、あなたはすばらしいね」などと、誰かと比較してわが子を褒めるような伝え方をしていると、子ども自身も何か上手くできない子がいると、その子を引き合いに出して、自分をよく見せようとするかもしれません。
誰かとの比較でなく、その子自身を見ているか、そのように伝えているかを改めて見直してみましょう。
友達の能力を下に見ている場合
友達の能力を下に見ている場合や、それによって自分やチームが被害を受けていると感じてる場合、ここは子ども自身が伸びるチャンスかもしれません。
社会になかでは、みんな同じ能力を持っているといことは絶対にありません。
それぞれの長所をうまく引き出しながら、チームを盛り上げていくのが大切なのです。
工夫や戦略で乗り切ることも必要になってきます。
そもそも、何を目指すのかというビジョンを作ることで、乗り越えることもできるかもしれません、
例えば、運動会のリレー。
速い子も遅い子もチームにいる中で、リレー順を入れかえたり、走力は上がらないにしても、バトンパスの自主練習をしたりと様々な方法で、少しでも速くなろうと努力できるでしょう。
そもそも、その種目で1位や優勝を目指さず、みんなで楽しく運動会に取り組むという目標にするという考え方もあるでしょう。
そうやって、何を大切にするか、どうするとみんなが輝けるかということを考えながら、子どもと一緒に解決策を探していくと成長するチャンスになります。
最後に(肯定的注目という考え方)
子どもが悪口を言う時には親自身も人の悪口を言っていないか振り返ってみましょう。
人は、できていない所や他と違うところに目が行ってしまう生き物です。
まずは家族から、いいところに注目する、助かったら感謝し合う、そんな関係性を心がけていくと、子どもも友達のよいところに注目できるようになっていくでしょう。
これを「肯定的注目」といいます。
学校でも「友達のいい所見つけ」「誉め言葉のシャワー」みたいなことをやっている学校も多いのではないでしょうか?
いい所を見つけることは、他者を認めることにつながります。
そんな見方が自然にできるとよいですね。
- 悪口を言いたくなる背景を受け止め、次の一手を考えよう。
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