「ビリギャル」でベストセラーを生み出した坪田さん。
なぜ、偏差値30から慶應に合格するまで、生徒を伸ばすことができたのでしょうか?
ビリギャルは読んだことないのですが、「才能の正体」に、坪田先生の思いが書かれていました。
この言葉は、今の自分の持っている生徒にぴったりの言葉だと思うのです。
金言として、心に刻んでおきたいと思い、記事にしたいと思います。
「やればできる」ではなく「やれば伸びる」

「やれば伸びる」
この言葉を聞いて、皆さんはどう思いますか?
当たり前だろ?と思う方もいるかもしれません。
YDKでお馴染み、明光義塾は「やればできる子」と言っていますが、これって実は危ういのです。
その理由、説明できますか?
よく生徒でビッグマウスの生徒がいます。「俺、数学やればできるんで!」
そういう子は残念ながら大抵勉強しません。
なぜ、やればできると思っているのに勉強しないのでしょうか?
もしかしたら、数学の勉強をして、成果が出なかったら怖いからかもしれません。
できないから虚勢を張っているのかもしれません。
どうしてこんなふうになってしまうのでしょうか?
考えられるのは、「テストで100点を取らなければ意味がない」、「問題を間違えてしまったらだめ」と結果だけに目が向いているからかもしれません。
結果だけに目が向くと、しんどくなります。
本当に結果を出せる人はほんの一握りだからです。
順位をつける時点で、1位になるのは1人だけです。
テストで100点を取るのも、なかなか厳しいです。
結果が叶わないと気づくと、やる前から諦めてしまいます。
だからこそ、大事にしたいのは「やれば伸びる」です。
これは結果ではなく、過程に目が向いています。
テストで考えてみましょう。
先ほど言った通り、学年で1番を取らなければならないというのはしんどいです。
ただ、勉強をして、前のテストよりも点数が10点伸びたら、これはすごい成長じゃないでしょうか?
テストの点数が伸びなくても、前のテストよりも、勉強を長くできるようになったとしたら、これも成長ではないでしょうか?
結果ではなく、過程に目を向けることで、自分の伸びが見えてきます。
伸びが見えると、「次は〇〇できるかもしれない」と新たな目標が見つかります。
いきなり、100点を取るのは無理です。
けれど、少しずつ伸びていって、ゆくゆくは100点を取ることは十分可能でしょう。
最後の結果ではなく、過程に目を向けることで、「やれば伸びる」子どもになるし、教師としてもそこを声掛けしていきたいと思うのです。
Whyではなく、Howで考える
さて、やれば伸びる子にするために、声掛けとして、「Why?ではなく、Howで聞いていく」のもポイントです。
例えば「数学のテストができなかった」という事例を考えてみます。
「どうしてできなかったの?」と聞くと、できなかった理由が出てきます。
・勉強しなかったから
・この知識が抜け落ちていたから
このようにできなかった理由を羅列しても、できるようにはなりません。
できない理由しか書かれていないからです。どうすればできるようになるかが明確にならず、行動に移せません。
そこで「どうやったらできるようになるの?」と聞いてみましょう。
そうすれば、
・ドリルのここをやればできるようになる
・ここの知識が曖昧なので、先生に教えてもらう
と、次への行動が出てきます。
ゲームで考えると、わかりやすいでしょう。
クリアができないステージに当たったとき、必ず、どうしてできないかよりも、どうやったらできるか?と試行錯誤をするでしょう。
武器を変えてみたり、戦法を変えてみたり。
ゲームは明確にクリアーが出ますが、人生にはそれがありません。
ただ、どうやったらできるかを突き詰めていくうちに、自身の成長につながるのです。
行動した分だけ、伸びることができます。
どうすればいいかを考え、行動に移すのです。
0点のテストは宝の山

100点が取れたテストよりも、0点を取ったテストのほうが断然いい
ー坪田信貴.「才能の正体」.P145
この話を別の先生からも聞いたことがあります。
これはなぜだと思いますか?
100点取れたテストというのは、自分の知っているところが出たテストです。
もちろん、日頃の勉強をしていて、知っていることがたくさんあるから、100点を取れたかもしれません。
逆を言えば0点のテストというのは、「まだまだ知らないことがあるよ」と教えてくれていると捉えることができます。
これらの問題をできるようにすれば、自分を更に成長させてくれますよね。
100点のテストより、0点のテストのほうが自分を成長させてくれます。
のび太くんなんかは、0点を取って来て、お母さんに怒られたり、ドラえもんに呆れられたりしていますが、そんなことをしていてはいけないのです。
0点のテストこそ、のび太くんを伸ばす鍵が詰まっているのです。
0点のテストは、もう見たくもないと捨ててしまいたくなりますが、0点のテストこそ、姿勢を正して対峙することで、自分を伸ばすことができます。
最後に

こんな話を、定期テストの前や、受験の1年前に子どもたちに話をするようになりました。
あの大谷翔平もいきなり、あんなすごい選手になったわけではありません。
二刀流でメジャーで活躍するにはどうすればいいのかを世界一突き詰めた結果、あのような選手になったと思います(マンダラチャートが有名ですね)
志望校を決めるときに、今の成績じゃ到底無理だよ!という志望校を出してくる生徒もいます。
そんな生徒に、「無理だよ」と突き放すのは簡単です。
でも、「どうやったらできる?」と一緒に考えていくことで、伸びることができます。
仮に、志望校までは届かなくても今の実力から、伸びて入れた志望校なら、生徒も納得します。
そうやって、生徒の力を高める声掛けをしていきたいですね。
次は坪田先生の「ビリギャル」を読んで、この本の理解をさらに深めたいなと思います。
工事中

テストについて、モチベーションをあげるための記事はこちら!
参考文献・参考HP
参考文献
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