あなたは周りの先生に関心を持っていますか?
大抵の人は仕事で長い時間を共にする人間に関心があるでしょう。
では、同僚の「何」に対して関心を持っているでしょうか。
このことは、同僚と「何」で繋がっているかを意味します。
「仕事に関する適性」にしか関心がない場合は、仕事を教え、滞りなく業務が進捗するようにサポートするだけの「業務」で繋がる間柄です。
一方で目先の仕事だけではなく、生活との両立、将来のキャリアなど、「同僚の悩みへのサポート」に関心があるなら「人と人」としてつながる間柄となります。
学年主任として、中堅教員として、目指すべきはどちらでしょうか?
やはり「人と人」がつながっている間柄ではないでしょうか。
今回は、同僚と濃い関係を築くために自分が意識をしていることを紹介します。
最初の記事はこちら!
同僚のプライベートを知らないと苦労する
「同僚とはプライベートな会話をあえてしないようにしている」
と言う人もいるかもしれません。
理由として、「個人的なことを聞くと嫌がるかもしれないから、踏み込めない」ということが考えられます。
デリケートな話題になることも多いでしょうから、その考えには同意できます。
例えば、「お母さんの仕事は?」と聞くと、
「母は随分前に亡くなりました。」
と返事が返ってくるかもしれません。
あるいは、母親の職業をあまり言いたくない場合もあるでしょう。
「プライベートについての会話はしない」という選択にも頷けます。
しかし、じつは逆なのです。
「プライベートな会話をしてほしい」までではなくとも、「仕事をやりやすくするためには重要」と考える人は結構多いのです。
リクルートマネジメントソリューションズの調査(「上司・部下間コミュニケーションに関する実態調査」 2020年)によると、管理職286名、一般社員443名に聞くと、一般社員は「世間話やプライべートに関する雑談」を重要と考える人の割合が多いということが報告されています。
詮索はせずに、雑談で把握する
自分も最初は、余りプライベートの話はしませんでした。
仕事を頼んだ時に、こんなこと言われたことないでしょうか?
「なんでこんなことやるんですか?意味あるんですか?」
「急に言われても無理!急ぎならどうしてもっと早くいってくれなかったのですか?」
こんなふうに、反発されてへこんだことないでしょうか?
そのうち、反発する先生を「扱いにくいな…」、「あの先生は仕事しないな」と思い、だんだん関係が悪くなっていく。
そんな経験をした先生もあると思います。
もしかしたら、その先生は家庭が忙しく大変なのかもしれません。
教師という職業は、激務です。
時間外労働もあります。
子どもを保育園や、家で祖父母に任せているから早く帰らなきゃとつねに焦っているかもしれません。
その結果、仕事が増えることに抵抗感をもつようになってしまっている。。。
なんてことが考えられるのかもしれません。
それを知ると、こちらも仕事のお願いなどもいろいろ変わってくることでしょう。
プライベートの詮索はいけませんが、普段から雑談を積極的にするようにしています。
「天気いいですね。どこかいきましたか?」
「夏休みはどっかに出かけますか?」
と何気ない会話をするのはとても大切です。
基本的に自分は、休日の子どもの話をします。
「近場で遊びにでかけるよいところはないか?」などはもちろん、
「最近夜泣きがひどくて眠い…」ということも話しています。
先輩教員から、母体験の話を聞いたり、年下の先生でも大変だなぁと聞いてくれます。
もし、仕事でいっぱいいっぱいになっても助けてくれます。
こんなふうに自分の状況も雑談の中で話しながら、それとなくみんなの様子を把握することが大切です。
もちろん助けてもらってばかりでなく、自分に余裕があるときは、フォロー、サポートに入るよう意識をしています。
まとめ
先生は性格のよい方が多いです。
だからこそ、よくしてもらったら助けよう、大変そうだから手伝おうという意識が強い職業でもあると思います。
雑談をすることは、コミュニケーションをとる上で一番大切であるということも教師は知っているはずです。
一見遠回りに見えますが、雑談ことこそが、上手く仕事をまわすカギになっています。
子どもだけでなく、先生同士も雑談しながら、関係を良好にし、風通しのよい関係を作りたいですね。
コメント