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【読書 SF 感想】出版史上一番広大な脱出ミステリー ー「火星の人」(アンディ・ウィアー)を読んでー

読書

プロジェクト・ヘイル・メアリーという本を読み、面白かったので別の本を読んでいます。

プロジェクト・ヘイル・メアリーについての感想は、以下の記事を御覧ください。

この作者の本は、意外と少なく、長編として発売されているのは「火星の人」、「アルテミス」、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の3作です。

処女作である「火星の人」にチャレンジしてみました。

「火星の人」は、映画「オデッセイ」の原作になっています。

ご覧になった方もいるのではないでしょうか?

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まだ、自分は「オデッセイ」は見ていません。その時点での小説「火星の人」を読んでの感想をまとめたいと思います。

ミステリーとして読むと面白い

この作品はSFなのですが、ミステリーとして読めるのではないかと思っています。

この本のゴールはただ一つ「火星に取り残された!迎えが来るまで、なんとか火星で生き延びろ!」です。

もちろん、途中で主人公は死んでは小説にならないので、最後まで生き延びます。

ただ、その過程を描いた作品は今までなかったと思います。

大体、地球側の陰謀論が入ったりして、ドラマを展開していく小説が多く、単純に火星から脱出するということだけにフォーカスした小説っていままでなかったのです。

類似なのは「ロビンソン・クルーソー漂流記」でしょうが、それを火星という舞台で展開したから面白いのです。

これがこの本の斬新なところであり、大ヒットした所以です。

SFとして読んで、面白い。

火星からの脱出というミステリー作品としてもとても面白く読めます。

また、主人公が生き延びるための問題解決の手法はとても科学的で論理的です。

ミステリー作品だと、そんな情報後出しだよ!ということがよくありますが、この本はそんな事ありません。

実際にある科学物質や、火星に行くのに必要な(実際にあるもの)をふんだんに使用し、解決をしていきます。

文章も主人公の手記という形で進んでいきます。

その書きっぷりが、没入感を誘うのです。

少々難解・・・

あまりSFを読まない自分にとって、専門用語が結構多く、その注釈はほとんどないのが辛かったです。

3作目のプロジェクト・ヘイル・メアリーは、もう少し丁寧に説明がありました。

そっちを読んで、火星の人を読んだので専門用語をなんとか理解できましたが、SF初心者はちょっと難解かなと思います。

その背景には、自費出版本であるということがあります。一般大衆向けに出す予定がもともとなかったからかなとも思います。(詳しくは後述)

もしかしたら、映画を先に見ると、いいかもしれません。

そんな部分も含め、読んでいくといいかなと思います。

自費出版本からの、大躍進

この本のすごいところは、自費出版から、映画化までされたことです。

もともとこの本は、Amazon Kindleの電子書籍として個人出版されたもの(当時99セントで発売)が大ヒットしたので、小説化されたという異例の本です。

作者もプログラマーであり、文筆業を仕事としていなかったから驚きです。

そんな本が、小説化、映画化、そして、全世界で翻訳されて出版されているからすごいですね。

ネット時代だからこそのサクセスストーリーです。

逆に面白いものは、どこで発表しても売れるということが言えると思います。

ネット時代の金字塔となる作品であり、作品を作り、公開することの素晴らしさを教えてくれる作品でした。

ブロガーをしている自分の憧れのサクセスストーリーです。

自分もそうならないかなぁ(ならない)。

最後に

個人的には、3作目の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」のほうが面白いです。

1作目、2作目で試行錯誤したことを、3作目で全て詰め込んで最高に面白い作品に仕上げたんだということが伝わってきます。

「火星の人」は作者の出世作として読んでみると面白いのかなと思います。

読まれた方はぜひ感想を教えて下さいね。

スーさん
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参考HP

火星の人 - Wikipedia
アンディ・ウィアー - Wikipedia

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