自治体の図書館にいくと、「嫌われる勇気」が話題の本として置いてありました。
あれ?これって、結構前からなかったけ?今でも話題?と思ってネットで調べたら、2024年時点で10年連続で「年間ベストセラーランキング」トップ10入り、300万部突破ということでした。
発売から11年たった今でも読まれる名著なのか。どんな本なのかなと思って、満を持して読み始めました。
内容が濃すぎるので、ざっくり紹介して、心に残った部分を抽出します。
「嫌われる勇気」とは?

この本は、対話型で悩める青年の質問に哲人が答えるという形式をとっています。
みなさんは、「人生を生きていて悩みはないですか?」
友人関係、仕事、いろいろ悩みは尽きないと思います。
これを「アドラー心理学」という心理学をベースに青年の悩みを解決していくのです。
よく自己啓発書を読んでいると、「他人を変えるよりも自分を変えよう。」
「ものの見方を変えることで、問題が好転する。」なんて事が書いてあります。
その原典になるのがアドラー心理学なのです。
嫌われる勇気が出る以前も、アドラー心理学をベースにした感じで様々な自己啓発書が出されていたと思いますが、一般人にわかりやすいレベルで体系的にアドラー心理学をまとめたのが本書では初めてだったのではないでしょうか?
そして、これを超える本がない(実践レベルの本は今も発売されていますが)からこそのベストセラーなのかなと思います。
心に残った言葉「人生の目標」

アドラーは人生の目標として以下の4つを上げています。
行動面の目標
- 自立すること
- 社会と調和して暮らせること
この行動を支える心理面の目標
- わたしには能力がある、という意識
- 人々はわたしの仲間である、という意識
とてもシンプルです。
そして、学校教育でも、自分個人で考えてみても、そうだよな。と思うことではないでしょうか?
①「自立すること」は、一人前として生きていくことです。
ただ、他人と比べて劣等感をもったり、人生に迷ったりすることもあると思います。
しかし、そんなことをくよくよ考える必要はないとアドラーは言うのです。
自分のしたいことを見つけ、実践していく。その姿が大事だと説いています。
理由をつけてやらない。例えば「ダイエットしたいけれど、ストレスでついお菓子を食べてしまうから痩せられない」のような発言は意味がないと断じています。
ストレスがあるからしょうがない部分もあると思うかもしれないのですが、ここが一番のポイントです。
ストレスはあるけれども、それを食欲で満たすことで満足していないか?運動のように他の手立てを打つことを忘れていないかい?と問うのです。
結局は自分に原因があるのです。
ものの見方を変えることで、自立をしていこうと、アドラーは言っています。
②「社会と調和して暮らせること」も大切です。
様々な自己啓発書を読んでいくと、「自分勝手に生きればいいのでは?」と読めてしまうのですが、アドラーはそれを完全に否定します。
自分勝手に生きるのではなく、「自立する中で社会と調和して暮らせるようにするのが目標」です。
人間関係もそう、仕事の悩みもそう、自分が変わることで、社会と調和して暮らせるようにしようと言っているのです。
そのための世界の見方を身に着けようと言っています。
そして、(他者に振り回されずに)他者を信頼し、他者に貢献するのが大切と説いています。
すごくシンプルじゃないでしょうか?
この4つの目標を達成するために、1冊本が書かれているのです。
興味が出てきませんか?
最後に

今回は「嫌われる勇気」で心に留めておきたいことを記事にしました。
あれ?タイトルにある「嫌われる勇気」がこの記事には書かれていないと思った方もいるかも知れません。
ぜひ気になった方は本書を読んでみてください。
なぜ「嫌われる勇気」がタイトルになっているのか、本記事に書いた「人生の目標」と密接に関係があります。
続刊である「幸せになる勇気」も読みたくなりました。また、感想を書きたいと思います。
工事中
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作者の岸見一郎先生の本を他にも読みました。私がどんなことを考えたのか、合わせてご覧ください!
参考文献・参考HP
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